Storage Foundation 8.0.2 管理者ガイド - Linux

バージョン 0 の DCO プレックスのストレージの指定

ボリュームとそのスナップショットを格納しているディスクを別のディスクグループに移動または分割する場合は、それぞれの DCO プレックスを格納しているディスクも一緒に移動または分割できる状態にある必要があります。デフォルトでは、VxVM はバージョン 0 の DCO プレックスを親ボリュームのデータプレックスと同じディスクに配置しようとします。ただし、該当するディスクに十分な領域が存在しない場合は配置できません。この場合は、VxVM は、ディスクグループ内の他のディスクで使える領域を使います。 他のボリュームのプレックスを保持しているディスク上に DCO プレックスが配置されると、そのボリュームを後に別のディスクグループへ移動しようとする際に問題が発生する可能性があります。

ストレージ属性を使うと、DCO プレックスに使うディスクを明示的に指定できます。 可能な場合は、ボリュームが作成されたのと同じディスクを指定します。

たとえば、ディスクグループ mydg 内のボリューム myvol に DCO オブジェクトおよび DCO ボリュームを追加し、そのプレックスを mydg05 および mydg06 上の 264 ブロックで構成するには、次のコマンドを使います。

# vxassist -g mydg addlog myvol logtype=dco dcolen=264 mydg05 mydg06

ボリュームに関連付けられた DCO オブジェクトと DCO ボリュームの詳細を表示するには、vxprint コマンドを使います。 ボリューム vol1 についての vxprint の出力例を次に示します（簡潔にするため、TUTIL0 カラムや PUTIL0 カラムは省略しています）。

TY  NAME         ASSOC        KSTATE    LENGTH   PLOFFS   STATE  ...
v   vol1         fsgen        ENABLED   1024     -        ACTIVE
pl  vol1-01      vol1         ENABLED   1024     -        ACTIVE
sd  disk01-01    vol1-01      ENABLED   1024     0        -
pl  vol1-02      vol1         ENABLED   1024     -        ACTIVE
sd  disk02-01    vol1-02      ENABLED   1024     0        -
dc  vol1_dco     vol1         -         -        -        -
v   vol1_dcl     gen          ENABLED   132      -        ACTIVE
pl  vol1_dcl-01  vol1_dcl     ENABLED   132      -        ACTIVE
sd  disk03-01    vol1_dcl-01  ENABLED   132      0        -
pl  vol1_dcl-02  vol1_dcl     ENABLED   132      -        ACTIVE
sd  disk04-01    vol1_dcl-02  ENABLED   132        0        -

この出力では、DCO オブジェクトは vol1_dco と表示されています。DCO ボリューム vol1_dcl は 2 つのプレックス vol1_dcl-01 および vol1_dcl-02 と表示されています。

必要に応じて、vxassist move コマンドを使って、DCO プレックスを別のディスクに再配置できます。 次のコマンドを使うと、ボリューム vol1 の DCO ボリューム vol1_dcl のプレックスを disk03 と disk04 から disk07 と disk08 に移動できます。

# vxassist -g mydg move vol1_dcl \!disk03 \!disk04 disk07 disk08

vxassist（1M）マニュアルページを参照してください。