Storage Foundation 8.0.2 管理者ガイド - Linux

アプリケーションボリュームグループについて

アプリケーションボリュームグループは、アプリケーションと関連付けられているボリュームの論理グループです。グループには 1 つ以上のボリュームが含まれていることがあります。アプリケーションボリュームグループ内のすべてのボリュームは、同じディスクグループから選択する必要があります。ボリュームはプライベートディスクグループまたは共有ディスクグループに属している場合があります。アプリケーションボリュームグループに最大 IOPS しきい値を設定して、複数のアプリケーション I/O 負荷のバランスを取ります。IOPS 値は、アプリケーションボリュームグループ内のすべてのボリュームに対して組み合わせたしきい値として設定されます。

そのようなアプリケーションボリュームグループを複数構築して、似たような I/O 負荷特性を持つボリュームを結合させることができます。たとえば、データベースアプリケーションの REDO ログボリュームの I/O 負荷特性はアプリケーションのアーカイブボリュームのものと異なるため、異なる IOPS しきい値が必要になります。そのようなシナリオで、別のアプリケーションボリュームグループを作成し、各 IOPS しきい値を設定します。ボリュームは最大 IOPS 制限を設定するために複数のアプリケーションボリュームグループ間で共有することはできません。

クラスタ化された環境で、アプリケーションボリュームグループを作成し、そのしきい値をクラスタ内のノードから設定できます。アプリケーションボリュームグループはすべてのノードで表示され、同じしきい値の値がクラスタ内のすべてのノードに伝播されます。ただし、しきい値は各ノードに個別に適用されます。

vxvolgrp コマンドを使用して、アプリケーションボリュームグループとその設定を管理できます。

vxvolgrp（1M）のマニュアルページを参照してください。

vxstat コマンドにより、各アプリケーションボリュームグループの IOPS 統計の詳細ビューが提供されます。

vxstat（1M）マニュアルページを参照してください。