Storage Foundation 8.0.2 管理者ガイド - Linux

ソフト WORM 対応ファイルを作成するには

1. 次のコマンドを使用して、既存のファイルシステムをソフト WORM 対応ファイルシステムにします。

   # /opt/VRTS/bin/fsadm -o softworm <path_of_mountpoint>

   または、新しいソフト WORM 対応ファイルシステムを作成します。

   コマンドと出力例:

   # mkfs -t vxfs -o softworm /dev/vx/rdsk/testdg/vol1

   version 17 layout
   125829120 sectors, 62914560 blocks of size 1024, log size 65536 blocks
   rcq size 4096 blocks
   largefiles supported
   maxlink supported
   SOFTWORM supported
   maxts supported

2. ファイルシステムをマウントします。

   コマンド例:

   # mount -t vxfs /dev/vx/dsk/testdg/vol1 /mnt1

3. ファイルシステムがソフト WORM 対応であることを確認します。

   # /opt/VRTS/bin/fsadm /mnt1

   largefiles,maxlink,softworm,maxts

   出力に softworm 文字列が存在する場合、そのファイルシステムは WORM 対応です。

4. ファイルを作成します。

   コマンドと出力例:

   # dd if=/dev/urandom of=/mnt1/a1 bs=1024 count=10

   10+0 records in
   10+0 records out
   10240 bytes (10 kB, 10 KiB) copied, 0.000653719 s, 15.7 MB/s

5. 次のタスクを順番に実行して、ファイルの保持期間を設定します。

   • touch コマンドを使用して、ファイルのアクセス時間を保持期間と同じ値になるように変更します。

     # touch -at YYYYMMDDhhmm.ss <file_name>

     たとえば、a1 という名前のファイルを 2036 年 6 月 27 日午後 9 時 49 分 50 秒まで保持する必要がある場合は、次のコマンドを実行します。

     # touch -at 203606270949.50 /mnt1/a1

   • ファイルのアクセス許可を変更することで、ファイルを読み取り専用としてマークします。

     たとえば、a1 ファイルを読み取り専用にするには、次のように実行します。

     # chmod -w /mnt1/a1

6. ファイルの保持期間を短縮します。

   たとえば、a1 という名前のファイルを 2033 年 6 月 27 日午後 9 時 49 分 50 秒まで保持する必要がある場合は、次のコマンドを実行します。

   # touch -at "203306270949.50" /mnt1/a1

7. 必要に応じて、ファイルをソフト WORM 対応から WORM 対応にアップグレードします。

   コマンド例:

   # /opt/VRTS/bin/fsadm -o worm <path_of_mountpoint>

   メモ:

   WORM 対応ファイルは、ソフト WORM 対応ファイルに変更できません。