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Storage Foundation 8.0.2 管理者ガイド - Linux
Last Published:
2023-07-18
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)
Platform: Linux
- 第 I 部 Storage Foundation の紹介
- Storage Foundation の概要
- Dynamic Multi-Pathing の動作
- Veritas Volume Manager の動作
- Veritas File System の動作
- 第 II 部 ストレージのプロビジョン
- 新しいストレージのプロビジョニング
- ストレージの設定のための高度な割り当て方法
- 割り当て動作のカスタマイズ
- 特定のレイアウトのボリュームの作成
- VxFS ファイルシステムの作成とマウント
- VxFS ファイルシステムの作成
- VxFS ファイルシステムのマウント
- ファイルシステムサイズの変更
- 空き領域の監視
- エクステント属性
- 第 III 部 DMP を使ったマルチパスの管理
- Dynamic Multi-Pathing の管理
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- ディスクの検出とディスクアレイの動的な追加について
- デバイス検出層の管理方法
- vxdmpadm ユーティリティを使った DMP の管理
- I/O 統計情報の収集と表示
- I/O ポリシーの指定
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- デバイスの動的再構成
- デバイスの管理
- イベント監視
- Dynamic Multi-Pathing の管理
- 第 IV 部 Storage Foundation の管理
- 第 V 部 I/O パフォーマンスの最適化
- 第 VI 部 PITC (Point-In-Time Copy) の使用
- PITC 方法の理解
- ボリュームスナップショットの管理
- 従来のサードミラーブレークオフスナップショット
- フルサイズインスタントスナップショット
- インスタントスナップショットの作成
- インスタントスナップの DCO と DCO ボリュームの追加
- インスタントスナップショットの同期の制御
- インスタントスナップショットの作成
- カスケードスナップショット
- バージョン 0 の DCO および DCO ボリュームの追加
- Storage Checkpoint の管理
- FileSnaps の管理
- スナップショットファイルシステムの管理
- 第 VII 部 Storage Foundation を使用したストレージの最適化
- 第 VIII 部 ストレージ利用率の最大化
- SmartTier によるストレージの階層化について
- ボリュームセットの作成と管理
- MVS ファイルシステム
- SmartTier の管理
- ホットリロケーションの管理
- データの重複排除
- ファイルの圧縮
- 第 IX 部 ストレージの管理と保護
- ボリュームとディスクグループの管理
- デフォルトのディスクグループの名前の付け方
- ボリュームまたはディスクの移動
- タスクの監視と制御
- オンライン再レイアウトの実行
- ボリュームへのミラーの追加
- ディスクグループの管理
- プレックスとサブディスクの管理
- ストレージの破棄
- ルータビリティ
- クォータ
- FCL (File Change Log)
- ランサムウェアに対する保護のサポート
- ボリュームとディスクグループの管理
- 第 X 部 参照先
MVS ファイルシステムの単一ボリュームファイルシステムへの変換
MVS ファイルシステムにおいてボリューム間でデータの再配置が行えるため、単一ボリューム上のファイルシステムデータすべてを移動させて、MVS ファイルシステムを従来の単一ボリュームファイルシステムへと変換させることができます。 このような変換は、MVS ファイルシステムまたは SmartTier を使うユーザーにとって有効ですが、MVS ファイルシステムの永続的な使用を保証するものではありません。
SmartTier についてを参照してください。
この操作には、次の 3 つの制限事項が設けられています。
単一ボリュームはボリュームセットで最初のボリュームとしなければならない。
最初のボリュームには、データとファイルシステムのメタデータをすべて格納するうえで十分な空き領域を必要とする。
ボリュームは、データの移動を制限するいかなる割り当てポリシーをも所持できない。
次は、ボリュームセット vset1
にある既存の MVS ファイルシステム /mnt1
を、ディスクグループ dg1
のボリューム vol1
にある単一ボリュームファイルシステム /mnt1
に変換する手順を示しています。
メモ:
手順 5、6、7、および 8 はオプションとなっており、ボリュームセットオブジェクトのラッパーを削除する場合に実施します。
単一ボリュームファイルシステムへの変換
- ボリュームセットにある、デバイス番号 0 で識別される最初のボリュームに、削除する他のボリュームからデータを取得するための容量が確保されていることを確認します。
# df /mnt1 /mnt1 (/dev/vx/dsk/dg1/vol1):16777216 blocks 3443528 files
- 最初のボリュームに十分な容量が確保されていない場合は、容量のサイズを大幅に増やします。
# fsvoladm resize /mnt1 vol1 150g
- 既存の割り当てポリシーをすべて削除します。
# fsppadm unassign /mnt1
- ボリュームセットの最初のボリュームを除き、すべてのボリュームを削除します。
# fsvoladm remove /mnt1 vol2 # vxvset -g dg1 rmvol vset1 vol2 # fsvoladm remove /mnt1 vol3 # vxvset -g dg1 rmvol vset1 vol3
ファイルシステムでは、ボリュームを削除する前に、そのボリューム上のファイルを再配置します。 ファイルの再配置を正常に実行するには、別のボリュームに領域が必要になります。割り当てポリシーでは、ファイルをボリュームに定着させることはできません。 コマンドの実行が完了するまでの時間は、再配置するデータ量に比例します。
- 次のように入力して、ファイルシステムをマウント解除します。
# umount /mnt1
- ボリュームセットから対象のボリュームを削除します。
# vxvset -g dg1 rmvol vset1 vol1
/etc/fstab
ファイルを編集して、ボリュームセット名vset1
をボリュームデバイス名vol1
に変更します。- 次のコマンドを実行して、ファイルシステムをマウントします。
# mount -t vxfs /dev/vx/dsk/dg1/vol1 /mnt1