Veritas Access 管理者ガイド

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Product(s): Access (7.4.2)
Platform: Linux
  1. 第 I 部 Veritas Access の概要
    1. Veritas Access の概要
      1.  
        Veritas Access について
      2.  
        Veritas Access CLI へのアクセス
      3.  
        Veritas Access CLI の操作
      4.  
        Veritas Access コマンドラインインターフェースを使用したヘルプの取得
      5.  
        コマンド履歴の表示
      6.  
        more コマンドの使用
  2. 第 II 部 Veritas Access の設定
    1. ユーザーまたは役割の追加
      1.  
        ユーザーの役割と権限について
      2.  
        新規ユーザーを追加するときの命名規則の要件について
      3.  
        マスター、システム管理者、ストレージ管理者のユーザーの追加
    2. ネットワークの構成
      1.  
        Veritas Access ネットワークの構成について
      2.  
        イーサネットインターフェースの結合について
      3.  
        イーサネットインターフェースの結合
      4.  
        DNS 設定の構成
      5.  
        イーサネットインターフェースについて
      6.  
        現在のイーサネットインターフェースと状態の表示
      7.  
        IP アドレスの設定
      8.  
        ジャンボフレームを使用する Veritas Access の設定
      9.  
        VLAN インターフェースの設定
      10.  
        NIC デバイスの構成
      11.  
        ネットワークインターフェースの交換
      12.  
        PCI ID をクラスタから除外する
      13.  
        ルーティングテーブルの設定について
      14.  
        ルーティングテーブルの設定
      15.  
        ファイアウォール設定の変更
      16.  
        IP 負荷分散
      17.  
        IPv4 と IPv6 の複合モードでの Veritas Access の構成
    3. 認証サービスの構成
      1.  
        LDAP 設定の構成について
      2.  
        LDAP サーバー設定の構成
      3.  
        Veritas Access クラスタの LDAP クライアントの管理
      4.  
        NIS 関連の設定の構成
      5.  
        NSS ルックアップ順序の設定
  3. 第 III 部 Veritas Access ストレージの管理
    1. ストレージの構成
      1.  
        ストレージのプロビジョニングと管理について
      2.  
        ディスクの構成について
      3.  
        ストレージプールの設定について
      4.  
        ストレージプールの構成
      5.  
        クォータの使用状況について
      6.  
        ファイルシステムクォータの状態の有効化、無効化、表示
      7.  
        ファイルシステムクォータの設定と表示
      8.  
        指定したグループのユーザーのユーザー割り当ての設定
      9.  
        CIFS ホームディレトリのクォータについて
      10.  
        Flexible Storage Sharing について
      11.  
        Flexible Storage Sharing の制限事項
      12.  
        Flexible Storage Sharing ファイルシステムに対するイレイジャコーディングの構成
      13.  
        Veritas Access CLI を使用したストレージの設定と管理のワークフロー
      14.  
        クラスタ内のノードに関連付けられたすべてのディスクデバイスに関する情報の表示
      15.  
        WWN 情報の表示
      16.  
        新規プールまたは既存プールに対する新しい LUN の強制的なインポート
      17.  
        LUN のホスト検出の開始
      18.  
        LUN のストレージ容量の増量
      19.  
        ディスクのフォーマットまたは再初期化
      20.  
        ディスクの削除
    2. I/O フェンシングによるデータ整合性の構成
      1.  
        I/O フェンシングについて
      2. ディスクベースの I/O フェンシングの構成
        1.  
          既存のコーディネータディスクの交換
        2.  
          I/O フェンシングの無効化
        3.  
          コーディネータプールの破棄
      3.  
        マジョリティベースのフェンシングの使用
      4.  
        非 SSH 環境でのマジョリティフェンシングの手動による有効化と無効化
      5.  
        非 SSH 環境での Veritas Access クラスタのシャットダウンと再起動
    3. iSCSI の構成
      1.  
        iSCSI について
      2.  
        iSCSI イニシエータの設定
      3.  
        iSCSI イニシエータ名の設定
      4.  
        iSCSI デバイスの設定
      5.  
        iSCSI での検出の設定
      6.  
        iSCSI ターゲットの設定
      7.  
        iSCSI のチューニングパラメータの変更
    4. iSCSI ターゲットとしての Veritas Access
      1.  
        iSCSI ターゲットとしての Veritas Access について
      2.  
        iSCSI ターゲットサービスの管理
      3.  
        iSCSI ターゲットの管理
      4.  
        LUN の管理
      5.  
        iSCSI イニシエータとのマッピングの管理
      6.  
        ユーザーの管理
  4. 第 IV 部 Veritas Access ファイルアクセスサービスの管理
    1. NFS サーバーの構成
      1.  
        Veritas Access での NFS サーバーの使用について
      2.  
        カーネルベースの NFS サーバーの使用
      3.  
        NFS-Ganesha サーバーの使用
      4.  
        NFS サーバー間の切り替え
      5.  
        NFS-Ganesha バージョン 3 とバージョン 4 で推奨されるチューニング
      6.  
        NFS サーバーへのアクセス
      7.  
        NFS 統計情報の表示とリセット
      8.  
        NFS バージョン 4 の ID マッピング用の Veritas Access の構成
      9.  
        NFS バージョン 4 の ID マッピングのための NFS クライアントの構成
      10.  
        NFS クライアントの認証について
      11. NFS クライアントの Kerberos 認証の設定
        1.  
          Kerberos レルムへの Veritas Access の追加と構成
    2. CIFS サーバーとしての Veritas Access の使用
      1.  
        CIFS 用の Veritas Access の構成について
      2.  
        スタンドアロンモード用の CIFS の構成について
      3.  
        スタンドアロンモード用の CIFS サーバーの状態の構成
      4.  
        セキュリティ設定の変更
      5.  
        CIFS サーバー停止後のセキュリティ設定の変更
      6. Active Directory (AD) について
        1.  
          Active Directory (AD) を認証する Veritas Access DNS のエントリの設定
        2.  
          Active Directory (AD) への Veritas Access の参加
        3.  
          Veritas Access が Active Directory (AD) に正常に参加したことの確認
      7. Active Directory (AD) ドメインモードの CIFS の設定について
        1.  
          AD ドメインモード用の CIFS の設定
        2.  
          CIFS でのマルチドメインコントローラの使用のサポート
        3.  
          AD ドメインからの離脱について
        4.  
          AD ドメインモードのドメイン設定の変更
        5.  
          AD インターフェースの削除
      8.  
        NTLM の設定
      9. 信頼できるドメインの設定について
        1.  
          CIFS サーバーへのアクセスを許可される信頼できるドメインの指定
        2.  
          IDMAP バックエンドを rid に設定するときの、信頼できるドメインによる CIFS へのアクセスの許可
        3.  
          IDMAP バックエンドを ldap に設定するときの、信頼できるドメインによる CIFS へのアクセスの許可
        4.  
          IDMAP バックエンドを hash に設定するときの、信頼できるドメインによる CIFS へのアクセスの許可
        5.  
          IDMAP バックエンドを ad に設定するときの、信頼できるドメインによる CIFS へのアクセスの許可
        6.  
          CIFS の IDMAP バックエンドとしての Windows Active Directory の設定について
        7.  
          CIFS スキーマ拡張を使用した Active Directory スキーマの構成
        8.  
          CLI による認証用の LDAP クライアントの構成
        9.  
          LDAP バックエンドでの CIFS サーバーの構成
        10.  
          Active Directory の信頼できるドメインの設定
      10.  
        アカウント情報の保存について
      11.  
        ユーザーおよびグループアカウントの保存
      12.  
        CIFS サービスの再構成
      13.  
        CIFS/NFS 共有のユーザー名のマッピングについて
      14.  
        mapuser コマンドについて
      15.  
        CIFS ユーザーと NFS ユーザーとの間のマッピングの追加、削除、または表示
      16.  
        UNIX ユーザーの LDAP から Windows ユーザーへの自動マッピング
      17. ホームディレクトリの管理について
        1.  
          ホームディレクトリファイルシステムの設定
        2.  
          ホームディレクトリの設定
        3.  
          ホームディレクトリの使用状況に関する情報の表示
        4.  
          ホームディレクトリの削除およびホームディレクトリの作成の無効化
      18. CIFS クラスタモードについて
        1.  
          クラスタモードの切り替えについて
      19. CIFS 共有とホームディレクトリの移行について
        1.  
          標準クラスタモードから ctdb クラスタモードへの CIFS 共有とホームディレクトリの移行
        2.  
          ctdb クラスタモードから標準クラスタモードへの CIFS 共有とホームディレクトリの移行
      20.  
        CIFS の aio_fork オプションの設定
      21. ローカルユーザーとグループの管理について
        1.  
          ローカル CIFS ユーザーの作成
        2.  
          ローカルグループの構成
      22.  
        CIFS データ移行の有効化
    3. FTP サーバーの構成
      1.  
        FTP について
      2.  
        FTP のホームディレクトリの作成
      3.  
        FTP サーバーコマンドの使用
      4.  
        FTP サーバーのオプションについて
      5.  
        FTP サーバーのオプションのカスタマイズ
      6.  
        FTP セッションの管理
      7.  
        FTP ログのアップロード
      8.  
        FTP のローカルユーザーアカウントの管理
      9.  
        FTP のローカルユーザーアカウントの設定について
      10.  
        FTP ローカルユーザーアカウントの設定の構成
      11.  
        FTP を使用するスケールアウトファイルシステムのファイル共有
  5. 第 V 部 Veritas Access Object Store サーバーの管理
    1. Object Store サーバーとしての Veritas Access の使用
      1.  
        Object Store サーバーについて
      2.  
        Object Store サーバーを構成する使用例
      3.  
        Object Store サーバーの構成
      4.  
        バケットとオブジェクトについて
      5.  
        objectstore バケットに使用するファイルシステム
      6.  
        S3 と連携する NFS のマルチプロトコルサポート
  6. 第 VI 部 監視とトラブルシューティング
    1. イベント通知と監査ログトピックの構成
      1.  
        イベント通知について
      2.  
        重大度レベルとフィルタについて
      3.  
        SNMP 通知について
      4.  
        電子メールグループの構成
      5.  
        syslog サーバーの構成
      6.  
        指定した URL への syslog 形式のイベントのエクスポート
      7.  
        イベントのコンソールへの表示
      8.  
        イベントのレポートのためのイベントの設定
      9.  
        SNMP 管理サーバーの構成
  7. 第 VII 部 Veritas Access ファイルシステムのプロビジョニングと管理
    1. ファイルシステムの作成と維持
      1.  
        ファイルシステムの作成と維持について
      2.  
        スケールアウトファイルシステムについて
      3.  
        スケールアウトファイルシステムのクラウド層の読み取りパフォーマンスのチューニングパラメータ
      4.  
        NFS 使用時のクラスタファイルシステム (CFS) でのイレイジャコーディング
      5.  
        保存時の暗号化について
      6. ファイルシステムを作成するための注意事項
        1.  
          ファイルシステムを作成するためのベストプラクティス
        2.  
          ファイルシステムレイアウトの種類の選択
        3.  
          ファイルシステムの初期エクステントサイズの決定
        4.  
          ファイルシステムのストライプ化について
        5.  
          特定の作業負荷向けに調整されたファイルシステムの作成について
        6.  
          FastResync について
        7.  
          スケールアウト fsck について
        8.  
          ファイルの保持の設定
        9.  
          NFS を介した WORM の設定
        10.  
          CIFS を介したファイルでの WORM 保持の手動設定
        11.  
          IOPS の最大設定を使用するアプリケーションの I/O 作業負荷の管理について
      7.  
        ファイルシステムの作成
      8.  
        ファイルシステムのオンライン化またはオフライン化
      9.  
        すべてのファイルシステムと関連情報のリスト
      10. ファイルシステムの変更
        1.  
          ファイルシステムでのミラーの追加または削除
        2.  
          ファイルシステムの列の追加または削除
        3.  
          ファイルシステムのサイズの増加
        4.  
          ファイルシステムのサイズの縮小
      11. ファイルシステムの管理
        1.  
          ファイルシステムの断片化解消
        2.  
          ファイルシステムのチェックと修復
        3.  
          ファイルシステムでの FastResync の構成
        4.  
          ファイルシステムの FastResync オプションの無効化
        5.  
          古いミラーの確認および再同期
        6.  
          ファイルシステムの警告の設定
        7.  
          ファイルシステムの警告値の表示
        8.  
          ファイルシステムの警告の削除
      12.  
        ファイルシステムの破棄
      13.  
        ディスクレイアウトのバージョンのアップグレード
  8. 第 VIII 部 クラウドストレージの構成
    1. クラウドゲートウェイの構成
      1.  
        クラウドゲートウェイについて
      2.  
        クラウドゲートウェイの構成
    2. 階層としてのクラウドの構成
      1.  
        スケールアウトファイルシステムの階層としてクラウドを設定する
      2.  
        スケールアウトファイルシステムの階層間でのファイルの移動
      3. スケールアウトファイルシステムのポリシーについて
        1.  
          データ移動ポリシーのパターン一致について
        2.  
          ポリシーを実行するためのスケジュールについて
        3.  
          スケールアウトファイルシステムのポリシーの作成とスケジュール設定
      4.  
        スケールアウトファイルシステムのクラウド階層でのデータの使用状況に関する統計情報の取得
      5.  
        オンプレミスストレージから NFS 共有のクラウドストレージに移動するためのワークフロー
  9. 第 IX 部 Veritas Access 共有のプロビジョニングと管理
    1. アプリケーション用の共有の作成
      1.  
        ファイル共有プロトコルについて
      2.  
        同時アクセスについて
      3.  
        CIFS プロトコルと NFS プロトコルを使用したディレクトリの共有
      4.  
        CIFS ホームディレクトリとしてのファイルシステムの共有
      5.  
        NFS と S3 の同時アクセスについて
    2. NFS 共有の作成と維持
      1.  
        NFS ファイル共有について
      2.  
        エクスポート可能なファイルシステムおよびスナップショットの表示
      3.  
        NFS 共有のエクスポート
      4.  
        エクスポートされたディレクトリの表示
      5.  
        ネットグループを使用した NFS 共有の管理について
      6.  
        ディレクトリのアンエクスポートまたは NFS オプションの削除
      7.  
        Kerberos 認証用に NFS 共有をエクスポートする
      8.  
        Kerberos セキュリティを使用した NFS クライアントからの NFS 共有のマウント
      9.  
        NFS スナップショットのエクスポート
    3. CIFS 共有の作成と維持
      1.  
        CIFS 共有の管理について
      2.  
        CIFS 共有としてのディレクトリのエクスポート
      3.  
        Enterprise Vault ストアのセカンダリストレージとしての CIFS 共有の構成
      4.  
        異なる CIFS 共有としての同じファイルシステムまたはディレクトリのエクスポート
      5.  
        CIFS のエクスポートオプションについて
      6.  
        共有プロパティの設定
      7.  
        CIFS 通常共有を追加するときのシステムファイルの非表示
      8.  
        CIFS 共有のプロパティの表示
      9.  
        指定したユーザーとグループの CIFS 共有へのアクセスを許可
      10.  
        指定したユーザーとグループの CIFS 共有へのアクセスを拒否
      11.  
        CIFS スナップショットのエクスポート
      12.  
        CIFS 共有の削除
      13.  
        CIFS 共有の変更
      14.  
        CIFS 共有をシャドウコピー対応にする
      15.  
        スケールアウトファイルシステム用の CIFS 共有の作成
    4. OpenStack と連携する Veritas Access の使用
      1.  
        Veritas Access の OpenStack との統合について
      2. Veritas Access の OpenStack Cinder との統合について
        1. Veritas Access の OpenStack Cinder アーキテクチャとの統合について
          1. Veritas Access NFS ベースの Cinder ドライバ
            1.  
              OpenStack Cinder と連携する Veritas Access の構成
          2.  
            Veritas Access iSCSI ベースの Cinder ドライバ
        2.  
          OpenStack Cinder の構成
      3. Veritas Access の OpenStack Manila との統合について
        1.  
          OpenStack Manila の使用例
        2.  
          OpenStack Manila と連携する Veritas Access の構成
        3.  
          OpenStack コントローラノードでの新しい共有バックエンドの作成
        4.  
          OpenStack Manila 共有タイプの作成
        5.  
          OpenStack Manila ファイル共有の作成
        6.  
          OpenStack Manila 共有スナップショットの作成
    5. Veritas Access と Data Insight の統合
      1.  
        Veritas Access と Data Insight の統合
  10. 第 X 部 Veritas Access ストレージサービスの管理
    1. データの重複排除
      1.  
        データ重複排除について
      2.  
        Veritas Access 重複排除機能を使用するためのベストプラクティス
      3.  
        重複排除の設定
      4.  
        重複排除の構成
      5.  
        重複排除の手動実行
      6.  
        重複排除のスケジュール設定
      7.  
        重複排除パラメータの設定
      8.  
        重複排除の削除
      9.  
        重複排除の確認
    2. ファイルの圧縮
      1. ファイルの圧縮について
        1.  
          圧縮ファイル形式について
        2.  
          ファイル圧縮属性について
        3.  
          ファイル圧縮ブロックサイズについて
      2.  
        ファイルの圧縮の使用例
      3.  
        圧縮を使用するベストプラクティス
      4. 圧縮タスク
        1.  
          ファイルの圧縮
        2.  
          スケジュール設定された圧縮ジョブの表示
        3.  
          圧縮ジョブのスケジュール設定
        4.  
          圧縮されたファイルの一覧表示
        5.  
          ファイルの圧縮解除
        6.  
          スケジュール設定された圧縮の変更
        7.  
          指定したスケジュールの削除
        8.  
          ファイルシステムのスケジュールの停止
        9.  
          ファイルシステムのパターン関連ルールの削除
        10.  
          ファイルシステムの変更経過時間関連ルールの削除
    3. SmartTier の構成
      1.  
        Veritas Access SmartTier について
      2.  
        Veritas Access での SmartTier の使用方法
      3.  
        各階層ファイルシステムのポリシーの構成
      4.  
        ファイルシステムへの階層の追加
      5.  
        ファイルシステムのセカンダリ層の列の追加または削除
      6.  
        ファイルシステムの階層にミラーを構成する
      7.  
        指定した階層のすべてのファイルの一覧表示
      8.  
        SmartTier ファイルシステムのリストの表示
      9.  
        階層化ポリシーについて
      10.  
        各階層ファイルシステムのポリシーの設定について
      11.  
        再配置ポリシーを設定するためのベストプラクティス
      12.  
        階層ファイルシステムのファイルまたはディレクトリの再配置
      13.  
        指定したファイルの階層の場所の表示
      14.  
        すべての階層ファイルシステムのスケジュール設定について
      15.  
        階層ファイルシステムのスケジュールの設定
      16.  
        ポリシーの実行により移動または除去される可能性があるファイルの表示
      17.  
        ファイルシステムのメタデータ情報のセカンダリ層への書き込みを許可する
      18.  
        メタデータ情報をプライマリ層にのみ制限する
      19.  
        ファイルシステムからの階層の削除
    4. SmartIO の構成
      1.  
        ソリッドステートドライブ用の SmartIO について
      2.  
        SmartIO の構成について
      3.  
        Veritas Access ファイルシステム上で実行するアプリケーションの SmartIO 読み取りキャッシュについて
      4.  
        Veritas Access に対する SmartIO 読み取りキャッシュの設定
      5.  
        VxFS キャッシュ領域の確認とキャッシュの監視
      6.  
        キャッシュモードの設定
      7.  
        キャッシュの動作のカスタマイズ
      8.  
        キャッシュ領域のキャッシュ統計の表示
    5. 一時的なレプリケーションの構成
      1.  
        Veritas Access の一時的なレプリケーションについて
      2.  
        Veritas Access の一時的なレプリケーションのしくみ
      3.  
        Veritas Access の一時的なレプリケーションの開始
      4.  
        ソースクラスタと宛先クラスタ間の通信の設定
      5.  
        レプリケートするファイルシステムの設定
      6.  
        一時的なレプリケーションユニットから除外するファイルの設定
      7.  
        一時的なレプリケーションのスケジュール設定
      8.  
        レプリケート対象の定義
      9.  
        並列する一時的なレプリケーションジョブの最大数について
      10.  
        一時的なレプリケーションジョブの管理
      11.  
        圧縮データのレプリケート
      12.  
        一時的なレプリケーションジョブの情報と状態の表示
      13.  
        一時的なレプリケーションジョブの同期
      14.  
        一時的なレプリケーションの宛先ファイルシステムの動作
      15.  
        一時的なレプリケーション先として構成されているファイルシステムへのアクセス
      16.  
        リカバリポイント目標 (RPO) レポートの作成
      17. 一時的なレプリケーションジョブのフェールオーバーとフェールバック
        1.  
          プロセスの概要
        2.  
          計画的なフェールオーバープロセスの概要
        3.  
          計画的なフェールバックプロセスの概要
        4.  
          計画外のフェールオーバープロセスの概要
        5.  
          計画外のフェールバックプロセスの概要
    6. 連続レプリケーションの構成
      1.  
        Veritas Access の連続レプリケーションについて
      2. Veritas Access の連続レプリケーションのしくみ
        1.  
          連続レプリケーションの同期モードでのデータの流れ
        2.  
          連続レプリケーションの非同期モードでのデータの流れ
      3.  
        Veritas Access の連続レプリケーションの開始
      4.  
        ソースクラスタと宛先クラスタ間の通信の設定
      5.  
        レプリケートするファイルシステムの設定
      6.  
        連続レプリケーションの管理
      7.  
        連続レプリケーションの情報と状態の表示
      8.  
        連続レプリケーションの構成解除
      9. 連続レプリケーションのフェールオーバーとフェールバック
        1.  
          プロセスの概要
        2.  
          計画的なフェールオーバープロセスの概要
        3.  
          計画的なフェールバックプロセスの概要
        4.  
          計画外のフェールオーバープロセスの概要
        5.  
          計画外のフェールバックプロセスの概要
    7. スナップショットの使用
      1.  
        スナップショットについて
      2.  
        スナップショットの作成
      3.  
        スナップショットの表示
      4.  
        スナップショットによって使用されるディスク容量の管理
      5.  
        スナップショットのオンライン化またはスナップショットのオフライン化
      6.  
        スナップショットのリストア
      7.  
        スナップショットのスケジュールについて
      8.  
        スナップショットのスケジュールの構成
      9.  
        自動スナップショットの管理
    8. インスタントロールバックの使用
      1.  
        インスタントロールバックについて
      2.  
        領域最適化ロールバックの作成
      3.  
        フルサイズロールバックの作成
      4.  
        Veritas Access のインスタントロールバックの一覧表示
      5.  
        インスタントロールバックからのファイルシステムのリストア
      6.  
        ファイルシステムからのインスタントロールバックの更新
      7.  
        インスタントロールバックのオンライン化
      8.  
        インスタントロールバックのオフライン化
      9.  
        インスタントロールバックの破棄
      10.  
        Veritas Access インスタントロールバック用の共有キャッシュオブジェクトの作成
      11.  
        キャッシュオブジェクトの一覧表示
      12.  
        Veritas Access インスタントロールバックのキャッシュオブジェクトの破棄
  11. 第 XI 部 参照
    1. 付録 A. Veritas Access のマニュアル
      1.  
        Veritas Access 製品マニュアルについて
      2.  
        オンラインのマニュアルページへのアクセスについて
    2. 付録 B. Veritas Access のチューニング
      1.  
        ファイルシステムのマウント時のメモリの使用量
    3. 付録 C. 非 SSH 環境での手動によるノードの追加および削除手順
      1.  
        Veritas Access クラスタへの新しいノードの追加
      2.  
        Veritas Access クラスタからのノードの削除

OpenStack Cinder と連携する Veritas Access の構成

すべての NFS 共有を表示するには

  • Veritas Access からエクスポートされているすべての NFS 共有を表示するには、次を入力します。
    OPENSTACK> cinder share show

    例:

    OPENSTACK> cinder share show
    /vx/fs1  *(rw,no_root_squash)
    OPENSTACK> cinder share show
    /vx/o_fs  2001:21::/120 (rw,sync,no_root_squash)

ファイルシステムを共有およびエクスポートするには

  • ファイルシステムを共有およびエクスポートするには、次のように入力します。
    OPENSTACK> cinder share add export-dirworld|client

    このコマンドを発行すると、OpenStack Cinder は NFS を使用してエクスポートされたファイルシステムをマウントできるようになります。

    export-dir

    クライアントにエクスポートする必要があるディレクトリのパスを指定します。

    ディレクトリパスは /vx で始まる必要があり、次の文字のみが許可されます。

    'a-zAZ0- 9_/@+=:-'

    world

    NFS エクスポートディレクトリがすべてのユーザーを対象とするかどうかを指定します。

    client

    指定したオプションを使用してディレクトリをエクスポートします。

    クライアントは次の方法で指定できます。

    • 単一ホスト

      リゾルバで認識される短縮名、完全修飾ドメイン名、または IP アドレスでホストを指定します。

    • ネットグループ

      ネットグループは、@group として指定されます。メンバーシップの確認時には、各ネットグループメンバーのホスト部分のみ考慮されます。

    • IP ネットワーク

      IP (サブネットワーク) 上のすべてのホストに対して同時にディレクトリをエクスポートできます。これは、アドレス/ネットマスクのように IP アドレスおよびネットマスクのペアを指定して実行します。ここで、ネットマスクは連続マスクの長さとして指定できます。IPv4 または IPv6 アドレスを使用できます。

    新しいオプションを既存の共有に再エクスポートする場合、コマンドを実行した後にこれらの新しいオプションが更新されます。

    例:

    OPENSTACK> cinder share add /vx/fs1 world
    Exporting /vs/fs1 with options rw,no_root_squash
    OPENSTACK> cinder share add /vx/o_fs 2001:21::/120
    Exporting /vx/o_fs with options rw,sync,no_root_squash Success.

エクスポートされたファイルシステムを削除するには

  • エクスポートされたファイルシステムを削除 (または共有解除) するには、次のように入力します。
    OPENSTACK> cinder share delete export-dirclient

    例:

    OPENSTACK> cinder share delete /vx/fs1 world
    Removing export path *:/vx/fs1
    Success.

OpenStack Cinder サービスを開始または状態を表示するには

  1. OpenStack Cinder サービスを開始するには、次のように入力します。
    OPENSTACK> cinder service start

    OPENSTACK> cinder service start コマンドでは、NFS を使用して任意のマウントポイントをエクスポートするために、NFS サービスが開始されている必要があります。NFS サービスが開始されていない場合、OPENSTACK> cinder service start コマンドは、コマンド NFS> server start を実行して NFS サービスを内部的に開始します。OPENSTACK> cinder service stop コマンドはありません。NFS マウントのエクスポートを停止する必要がある場合、NFS> server stop コマンドを使用します。

    例:

    OPENSTACK> cinder server start
    ..Success.
  2. OpenStack Cinder サービスの状態を表示するには、次のように入力します。
    OPENSTACK> cinder service status

    例:

    OPENSTACK> cinder server status
    NFS Status on access_01 : ONLINE
    NFS Status on access_02 : ONLINE

OpenStack コントローラノード上で実行する必要がある構成の変更を表示するには

  • OpenStack コントローラノード上で実行する必要があるすべての構成の変更を表示するには、次のように入力します。
    OPENSTACK> cinder configure export-dir

    export-dir

    クライアントにエクスポートする必要があるディレクトリのパスを指定します。

    ディレクトリパスは /vx で始まる必要があり、次の文字のみが許可されます。

    'a-zAZ0- 9_/@+=:-'

    例:

    OPENSTACK> cinder configure /vx/fs1

OpenStack Cinder で ACCESS_HDD という名前の新しいボリュームバックエンドを作成するには

  1. OpenStack コントローラノードの /etc/cinder/cinder.conf ファイルに次の構成ブロックを追加します。
    enabled_backends=access-1
    [access-1]
     volume_driver=cinder.volume.drivers.veritas_cnfs.VeritasCNFSDriver
     volume_backend_name=ACCESS_HDD
     nfs_shares_config=/etc/cinder/access_share_hdd
     nfs_mount_point_base=/cinder/cnfs/cnfs_sata_hdd
     nfs_sparsed_volumes=True
     nfs_disk_util=df
     nfs_mount_options=nfsvers=3

    ファイルの下部に構成ブロックの行を追加します。

    volume_driver

    Veritas Access Cinder ドライバの名前。

    volume_backend_name

    この例では、ACCESS_HDD が使用されます。

    この名前は、各 NFS 共有で異なるものにすることができます。

    いくつかのバックエンドの名前が同じである場合、OpenStack Cinder スケジューラが、どのバックエンドでボリュームを作成するかを決定します。

    nfs_shares_config

    このファイルには vip:/exported_dir の形式で、共有の詳細があります。

    nfs_mount_point_base

    共有が OpenStack Cinder にマウントされるマウントポイント。

    ディレクトリが存在しない場合は、作成します。Cinder ユーザーがこのディレクトリに対する書き込み権限を持っていることを確認します。

    nfs_sparsed_volumes

    事前に割り当てられたファイルまたはスパースファイル。

    nfs_disk_util

    空き領域の計算。

    nfs_mount_options

    これらは、OpenStack Cinder が NFS マウントに使用するマウントオプションです。

    /etc/cinder/cinder.conf ファイルに追加するための構成情報と同じものを OPENSTACK CINDER> configure export_dir コマンドを実行して取得できます。

  2. OpenStack コントローラノード上の /etc/cinder/access_share_hdd ファイルに以下を追加します。
    vip:/vx/fs1

    vip にはいずれかの仮想 IP を使用します。

    • 192.1.1.190

    • 192.1.1.191

    • 192.1.1.192

    • 192.1.1.193

    • 192.1.1.199

    OPENSTACK> cinder configure export-dir オプションを使用して、Veritas Access の仮想 IP を取得できます。

  3. ルートプロンプトで /etc/cinder/access_share_hdd ファイルを作成し、これに NFS 共有の詳細を更新します。
    # cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cat /etc/cinder/access_share_hdd
    192.1.1.190:/vx/fs1
  4. Veritas Access パッケージには、Python スクリプトである Veritas Access OpenStack Cinder ドライバが含まれます。OpenStack Cinder ドライバは、Veritas Access ノードの /opt/VRTSnas/scripts/OpenStack/veritas_cnfs.py にあります。Python 2.6 リリースを使用している場合は、/usr/lib/python2.6/site-packages/cinder/volume/drivers/veritas_cnfs.pyveritas_cnfs.py ファイルを複製します。

    RDO の OpenStack Kilo バージョンを使用している場合、ファイルは次の場所にあります。

    /usr/lib/python2.7/site-packages/cinder/volume/drivers/veritas_cnfs.py
  5. OpenStack コントローラノード上の NFS マウントポイントが Cinder ユーザーの正しい権限を持つことを確認してください。Cinder ユーザーは、NFS マウントポイントの書き込み権限を持っている必要があります。次のコマンドを使用して権限を設定します。
    # setfacl -m u:cinder:rwx /cinder/cnfs/cnfs_sata_hdd
    # sudo chmod -R 777 /cinder/cnfs/cnfs_sata_hdd
  6. /etc/cinder/access_share_hdd ファイルに必要な権限を付与します。
    # sudo chmod -R 777 /etc/cinder/access_share_hdd
  7. OpenStack Cinder ドライバを再起動します。
    # cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# /etc/init.d/openstack-cinder-volume 
    restart
    Stopping openstack-cinder-volume: [ OK ]
    Starting openstack-cinder-volume: [ OK ]

    OpenStack Cinder ドライバを再起動すると、構成ファイルの最新の変更が選択されます。

    OpenStack Cinder ドライバを再起動すると、/etc/cinder/access_share_hdd ファイルに記載されている手順に従って /vx/fs1 が NFS マウントされます。

    # cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# mount |grep /vx/fs1
    192.1.1.190:/vx/fs1 on 
    cnfs_sata_hdd/e6c0baa5fb02d5c6f05f964423feca1f type nfs 
    (rw,nfsvers=3,addr=10.182.98.20)

    以下に移動して OpenStack Cinder ログファイルを取得できます。

    /var/log/cinder/volume.log
  8. OpenStack RDO を使用している場合は、次の手順を使用して、OpenStack Cinder ドライバを再起動します。

    OpenStack コントローラノードにログインします。

    例:

    source /root/keystonerc_admin

    次のコマンドを使用してサービスを再起動します。

    (keystone_admin)]# openstack-service restart openstack-cinder-volume

    詳しくは、『OpenStack 管理者ガイド』を参照してください。

  9. OpenStack コントローラノードで、va_vol_type という名前のボリュームの種類を作成します。

    このボリュームの種類は、ボリュームのバックエンドにリンクするために使用します。

    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# 
    cinder type-create va_vol_type
    +--------------------------------------+------------------+ 
    |   ID                                 | Name             |
    +--------------------------------------+------------------|
    | d854a6ad-63bd-42fa-8458-a1a4fadd04b7 | va_vol_type    |
    +--------------------------------------+------------------+
  10. ACCESS_HDD バックエンドとボリュームの種類をリンクさせます。
    [root@c1059-r720xd-111046cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder type-key 
    va_vol_type set volume_backend_name=ACCESS_HDD
  11. 1 gb のサイズのボリュームを作成します。
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder create --volume-type 
    va_vol_type --display-name va_vol1 1
    +---------------------+--------------------------------------+
    |       Property      |                Value                 |
    +---------------------+--------------------------------------+
    |     attachments     |                  []                  |
    |  availability_zone  |                 nova                 |
    |       bootable      |                false                 |
    |      created_at     |      2014-02-08T01:47:25.726803      |
    | display_description |                 None                 |
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    |       metadata      |                  {}                  |
    |         size        |                  1                   |
    |     snapshot_id     |                 None                 |
    |     source_volid    |                 None                 |
    |        status       |               creating               |
    |     volume_type     |           va_vol_type              |
    +---------------------+--------------------------------------+
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder list
    +---------------+----------+-------------+-----+--------------+--------+------------+
    |      ID       |  Status  | Display Name| Size| Volume Type  |Bootable| Attached to|
    +---------------+----------+-------------+-----+--------------+--------+------------+
    | disk ID 1     | available| va_vol1    |  1  | va_vol_type |   false|            |
    +----------------------------------------+-----+--------------+--------+------------+
  12. このボリュームを 2 gb に拡張します。
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder extend va_vol1 2
    
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder list
    +------------+-----------+--------------+------+--------------+---------+------------+
    |     ID     |  Status   | Display Name | Size |  Volume Type | Bootable| Attached to|
    +------------------------+--------------+------+--------------+----------------------+
    | disk ID 1  |  available| va_vol1     |  2   | va_vol_type |  false  |            |
    +------------+-----------+--------------+------+--------------+---------+------------+
  13. スナップショットを作成します。
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder snapshot-create 
    --display-name va_vol1-snap va_vol1
    +---------------------+--------------------------------------+
    |       Property      |                Value                 |
    +---------------------+--------------------------------------+
    |      created_at     |      2014-02-08T01:51:17.362501      |
    | display_description |                 None                 |
    |     display_name    |              va_vol1-snap           |
    |          id         |               disk ID 1              |
    |       metadata      |                  {}                  |
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    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder snapshot-list
    +-----------+--------------------------------------+-----------+----------------+------+
    |       ID  |  Volume ID                           |  Status   | Display Name   | Size |
    +--------------------------------------------------+-----------+----------------+------+
    | disk ID 1 |  52145a91-77e5-4a68-b5e0-df66353c0591| available | va_vol1-snap  |  2   |
    +--------------------------------------------------+-----------------------------------+
    
  14. スナップショットからボリュームを作成します。
    [root@c1059-r720xd-111046 cnfs_sata_hdd(keystone_admin)]# cinder 
    create --snapshot-id e9dda50f-1075-407a-9cb1-3ab0697d274a --display-name 
    va-vol2 2
    +---------------------+--------------------------------------+
    |       Property      |                Value                 |
    +---------------------+--------------------------------------+
    |     attachments     |                  []                  |
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