Veritas Access 管理者ガイド

IDMAP バックエンドを ldap に設定するときの、信頼できるドメインによる CIFS へのアクセスを許可するには

1. AD を IDMAP バックエンドとして構成するには、以下で説明されている手順に従ってください。

   CIFS の IDMAP バックエンドとしての Windows Active Directory の設定についてを参照してください。

2. idmap_backend を ldap に設定するには、次のように入力します。

   CIFS> set idmap_backend ldap [idmap_ou] [uid_range]

   idmap_ou

   LDAP サーバーに構成されている CIFS idmap OU (組織単位) 名を指定します。これは、ユーザーとグループをローカルのユーザーとグループにマッピングするときに Veritas Access で使用されます。デフォルト値は cifsidmap です。

   uid_range

   ドメインユーザーとグループをローカルのユーザーとグループにマッピングしている場合、Veritas Access で使用される識別子の範囲を指定します。 RFC2307/SFU スキーマ拡張を使用する Active Directory サーバーから ID マッピングを読み込んで、ドメインから UID (一意のユーザー ID) または GID (グループ ID) を取得できます。これは読み取り専用の idmap バックエンドです。Set allow_trusted_domains が yes に設定されている場合、信頼できるドメインが許可されます。ドメインまたは信頼できるドメインからの有効なユーザーには、UID およびユーザーのプライマリグループの GID が必要です。 デフォルトでは、uid_range は 10000-1000000 に設定されます。Active Directory ドメインまたは信頼できるドメインが参加しているローカルの Veritas Access クラスタに 1,000,000 を超えるユーザーが存在している場合は、設定を変更します。 メモ: CIFS サーバーの再起動後に、ドメインでの定義済み UNIX ID の検索結果に従って、uid_range が自動的に調整されます。

   CIFS> set idmap_backend ldap

3. allow_trusted_domains を yes に設定するには、次のように入力します。

   CIFS> set allow_trusted_domains yes

4. CIFS サーバーを再起動するには、次のように入力します。

   CIFS> server start

5. 信頼できるドメインがある場合に CIFS サーバーの状態を確認するには、次のように入力します。

   CIFS> server status