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Storage Foundation 8.0 管理者ガイド - Solaris
Last Published:
2022-01-26
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (8.0)
Platform: Solaris
- 第 I 部 Storage Foundation の紹介
- Storage Foundation の概要
- Dynamic Multi-Pathing の動作
- Veritas Volume Manager の動作
- Veritas File System の動作
- 第 II 部 ストレージのプロビジョン
- 新しいストレージのプロビジョニング
- ストレージの設定のための高度な割り当て方法
- VxFS ファイルシステムの作成とマウント
- VxFS ファイルシステムの作成
- VxFS ファイルシステムのマウント
- ファイルシステムサイズの変更
- 空き領域の監視
- エクステント属性
- 第 III 部 DMP を使ったマルチパスの管理
- Dynamic Multi-Pathing の管理
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- ディスクの検出とディスクアレイの動的な追加について
- デバイス検出層の管理方法
- vxdmpadm ユーティリティを使った DMP の管理
- I/O 統計情報の収集と表示
- I/O ポリシーの指定
- ZFS ルートプールに対する DMP デバイスの管理
- 新しく追加されたディスクデバイスの検出と設定
- デバイスの動的再構成
- デバイスの管理
- イベント監視
- Dynamic Multi-Pathing の管理
- 第 IV 部 Storage Foundation の管理
- 第 V 部 I/O パフォーマンスの最適化
- 第 VI 部 PITC (Point-In-Time Copy) の使用
- PITC 方法の理解
- ボリュームスナップショットの管理
- 従来のサードミラーブレークオフスナップショット
- フルサイズインスタントスナップショット
- インスタントスナップショットの作成
- インスタントスナップの DCO と DCO ボリュームの追加
- インスタントスナップショットの同期の制御
- インスタントスナップショットの作成
- カスケードスナップショット
- バージョン 0 の DCO および DCO ボリュームの追加
- Storage Checkpoint の管理
- FileSnaps の管理
- スナップショットファイルシステムの管理
- 第 VII 部 Storage Foundation を使用したストレージの最適化
- 第 VIII 部 ストレージ利用率の最大化
- SmartTier によるストレージの階層化について
- ボリュームセットの作成と管理
- MVS ファイルシステム
- SmartTier の管理
- ホットリロケーションの管理
- Solaris SPARC 上のデータの重複排除
- ファイルの圧縮
- 第 IX 部 ストレージの管理と保護
- ボリュームとディスクグループの管理
- デフォルトのディスクグループの名前の付け方
- ボリュームまたはディスクの移動
- タスクの監視と制御
- オンライン再レイアウトの実行
- ボリュームへのミラーの追加
- ディスクグループの管理
- プレックスとサブディスクの管理
- ストレージの破棄
- ルータビリティ
- クォータ
- FCL (File Change Log)
- ボリュームとディスクグループの管理
- 第 X 部 参照先
シンプロビジョニングへの移行
SmartMove™ 機能は、従来の LUN からシンプロビジョニングされた LUN への移行や、プロセス内での未使用領域の削除を可能にします。
シンプロビジョニングに移行するには
- SmartMove 機能が有効になっているかどうかを確認します。
# vxdefault list KEYWORD CURRENT-VALUE DEFAULT-VALUE usefssmartmove all all ...
出力に現在の値が none と表示される場合、すべてのディスクまたはシンディスクの SmartMove を設定します。
SmartMove の設定 を参照してください。
- 新しいシン LUN を既存のディスクグループに追加します。 次のコマンドを入力します。
# vxdisksetup -i da_name # vxdg -g datadg adddisk da_name
da_name
は VxVM 上でのディスクアクセス名です。 - thinonly または thinrclm 属性を持つ LUN を識別するには、次のように入力します。
# vxdisk -o thin list
- 新しいシン LUN を新しいプレックスとしてボリュームに追加します。 シン LUN で、ミラー化されたボリュームを作成するか既存の LUN にミラーを追加するとき、VxVM はデフォルトでデータ変更オブジェクト(DCO)を作成します。 DCO はミラーの完全な再同期化を不要にすることにより、シン LUN が「ファット」になることを防ぐのに役立ちます。
メモ: SmartMove 機能の利点を得るには、VxFS ファイルシステムがマウントされている必要があります。
LUN を追加するには次の方法があります。
vxassist コマンドのデフォルト設定を使用します。
# vxassist -g datadg mirror datavol da_name
完了を高速化するには、vxassist コマンドオプションを指定します。 -b オプションを指定すると、ブロックがバックグラウンドでコピーされます。 次のコマンドは I/O スループットを向上させます。
# vxassist -b -oiosize=1m -t thinmig -g datadg mirror \ datavol da_name
コマンドの状態を表示するには、vxtask コマンドを使用します。
# vxtask list TASKID PTID TYPE/STATE PCT PROGRESS 211 ATCOPY/R 10.64% 0/20971520/2232320 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 212 ATCOPY/R 09.88% 0/20971520/2072576 PLXATT vol1 vol1-03 xivdg smartmove 219 ATCOPY/R 00.27% 0/20971520/57344 PLXATT vol1 vol1-04 xivdg smartmove
# vxtask monitor 211 TASKID PTID TYPE/STATE PCT PROGRESS 211 ATCOPY/R 50.00% 0/20971520/10485760 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 211 ATCOPY/R 50.02% 0/20971520/10489856 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 211 ATCOPY/R 50.04% 0/20971520/10493952 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 211 ATCOPY/R 50.06% 0/20971520/10498048 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 211 ATCOPY/R 50.08% 0/20971520/10502144 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove 211 ATCOPY/R 50.10% 0/20971520/10506240 PLXATT vol1 vol1-02 xivdg smartmove
システムパフォーマンスへの影響を軽減するには、vxassist コマンドオプションを指定します。 次のコマンドは完了までに時間がかかります。
# vxassist -oslow -g datadg mirror datavol da_name
- 任意で、古い LUN を削除する前に新しい LUN のパフォーマンスをテストすることもできます。
パフォーマンスをテストするには、次の手順を使います。
どのプレックスがシン LUN に対応するかを確認します。
# vxprint -g datadg
TY NAME ASSOC KSTATE LENGTH PLOFFS STATE TUTIL0 PUTIL0 dg datadg datadg - - - - - - dm THINARRAY0_02 THINARRAY0_02 - 83886080 - - - - dm STDARRAY1_01 STDARRAY1_01 - 41943040 - -OHOTUSE - - v datavol fsgen ENABLED 41943040 - ACTIVE - - pl datavol-01 datavol ENABLED 41943040 - ACTIVE - - sd STDARRAY1_01-01 datavol-01 ENABLED 41943040 0 - - - pl datavol-02 datavol ENABLED 41943040 - ACTIVE - - sd THINARRAY0_02-01 datavol-02 ENABLED 41943040 0 - - -
この出力例は、シン LUN がプレックス datavol-02 に対応することを示しています。
すべての読み取りがこれらの LUN から来るように指示します。
# vxvol -g datadg rdpol prefer datavol datavol-02
- 元のシンでない LUN を削除します。
メモ:
! 文字は一部のシェルでの特殊文字です。 次の bash シェルの例では、この文字をエスケープしています。
# vxassist -g datadg remove mirror datavol \!STDARRAY1_01 # vxdg -g datadg rmdisk STDARRAY1_01 # vxdisk rm STDARRAY1_01
- ファイルシステムとボリュームを拡大して、より大きなシン LUN をすべて使うようにします。
# vxresize -g datadg -x datavol 40g da_name