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Veritas™ File System プログラマーズリファレンスガイド - Linux
Last Published:
2018-01-16
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)
- Veritas File System Software Developer's Kit
- FCL(File Change Log)
- マルチボリュームサポート
- 名前付きデータストリーム
- Veritas File System I/O
- シン再生
パラメータ
次に、vxfs_fcl_seektime() 関数の構文を示します。
int vxfs_fcl_seektime(void *handle, struct fcl_timeval time)
この関数には次のパラメータがあります。
*handle は、以前の vxfs_fcl_open の呼び出しによって返された有効なハンドルです。
time は、次のように定義された fcl_time_t 構造体型です。
struct fcl_time { uint32_t tv sec; unit32_t tv_nsec; } fcl_time t;
メモ:
fcl_time_t で指定する時間は、秒またはナノ秒が単位ですが、gettimeofday のような標準のシステムコールによって返される時間は、秒またはマイクロ秒が単位になることがあります。したがって、変換が必要なことがあります。
vxfs_fcl_seektime は、FCL のエントリはタイムスタンプが減少しない順序になっていることを前提にして、線形より高速な(バイナリ)検索を実行し、指定する時間より大きいタイムスタンプを持つ FCL レコードを特定します。つまり、vxfs_fcl_seektime は、線形検索によって実行されるシークとは異なるレコードにシークすることがあります。このため、vxfs_fcl_seektime インターフェースの信頼性は 100% ではありません。
FCL のタイムスタンプの順序が正しくない可能性になる状況は、次のとおりです。
システムの時間が修正された場合
FCL ファイルがクラスタにマウント済みのファイルシステムに置かれており、異なるノードの時間が同期していない場合
警告:
クラスタファイルシステムでは、システムクロックを同期しておくしくみ(NTP-Network Time Protocol など)を使って、vxfs_fcl_seektime インターフェースの正確さが確実に維持されるようにする必要があります。