検索クエリーを入力してください
<book_title> を検索 ...
Veritas™ File System プログラマーズリファレンスガイド - Linux
Last Published:
2018-01-16
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)
- Veritas File System Software Developer's Kit
- FCL(File Change Log)
- マルチボリュームサポート
- 名前付きデータストリーム
- Veritas File System I/O
- シン再生
fcl_iostats 構造体
VxFS 5.0 以降のリリースでは、ファイルで行われる読み取りや書き込みの回数などの統計を収集できます。これは、fiostat コマンドを通じて行えます。収集された統計は、ファイルごとのコア内構造体に維持され、FCL が統計の永続的な外部格納ストアとして機能します。
統計情報は次の状況で FCL に書き込まれます。
コア内構造体を解放する必要があるとき
統計情報がリセットされたとき
定期的な間隔で
これらの統計は、VX_FCL_FILESTAT レコードとして FCL から読み取れます。各レコードには、次の fcl_iostat 構造体で定義されたとおりの情報が含まれます。
struct fcl_iostats { uint64_t nbytesread; /* Number of bytes read from the file*/ uint64_t nbyteswrite;/* Number of bytes written to the file*/ uint32_t nreads; /* Number of reads from the file */ uint32_t nwrites; /* Number of writes to the file */ uint32_t readtime; /* Total time in seconds for the reads */ uint32_t writetime; /* Total time in seconds for the writes */ struct { uint32_t tv_sec; uint32_t tv_nsec; } lastreset;/* Last reset time for the stats */ uint32_tnodeid; /* Node from which the record was written */ uint32_treset; /* Stats have been written due to a reset */ };
FCL の iostat レコードはそれぞれ、lastreset 時間から FCL レコードが書き込まれた時間までの期間中に蓄積された I/O 統計を含みます。
期間中の累積統計や集計は次のようにして算出できます。
FCL をスキャン
VX_FCL_FILESTATS 型のレコードを検索
たとえば、期間中の読み取り回数の合計を集計するには、一連の FCL ファイルをスキャンして、I/O 統計レコードを入手する必要があります。この情報には、同じ lastreset 時間を持つ一連の VX_FCL_FILESTATS 型レコードが入っています。また、そのレコードに続いて、以降の lastreset 時間を持つ特定のファイル用の一連のレコードも入っています。
集計では、同じ lastreset 時間を持つレコード群の最終レコードの値のみを考慮し、次にこのような各レコードの読み取り回数を合計します。