Veritas™ File System プログラマーズリファレンスガイド - Linux
- Veritas File System Software Developer's Kit
- FCL(File Change Log)
- マルチボリュームサポート
- 名前付きデータストリーム
- Veritas File System I/O
- シン再生
API ライブラリインターフェース
この SDK で特に重要な API ライブラリインターフェースは、vxfsutil ライブラリと VxFS IOCTL 指示語です。このライブラリには、アプリケーションが VxFS ファイルシステムの機能を利用するために使う API 呼び出しの集合が含まれています。すべての API インターフェースのマニュアルページが用意されています。
表: ライブラリの API と機能では、VxFS API ライブラリで使える API コールと機能について説明します。
表: ライブラリの API と機能
API | 機能 |
---|---|
inotopath | i ノードとパスの検索 |
nattr | 名前付きデータストリーム |
FCL | FCL(File Change Log) |
MVS | マルチボリュームサポート |
キャッシュアドバイザリ | IOCTL 指示語 |
エクステント | IOCTL 指示語 |
フリーズ/アンフリーズ | IOCTL 指示語 |
VxFS API ライブラリ vxfsutil は、Veritas File System 製品とは別に、単独でインストールできます。このライブラリは、スタブライブラリとダイナミックライブラリを組み合わせて実装されています。アプリケーションをスタブライブラリ libvxfsutil.a でコンパイルすると、任意の VxFS 環境に移動できます。さらに、そのアプリケーションを VxFS ターゲット上で実行できます。スタブライブラリは VxFS ターゲットにあるダイナミックライブラリを検出します。
スタブライブラリは vxfsutil.so ダイナミックライブラリのデフォルトのパスを使います。多くの場合、デフォルトのパスを使う必要があります。ただし、デフォルトのパスは、環境変数 LIBVXFSUTIL_DLL_PATH に vxfsutil.so ライブラリのパスを設定することによって上書きできます。この構造によって、VxFS のほかのリリースとの互換性に関する問題を最小限に抑えながら、アプリケーションを配備できます。