NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド
- クラウド資産の管理と保護
- Snapshot Manager を NetBackup で構成します。
- クラウド資産のインテリジェントグループの管理
- クラウド資産またはクラウド資産用インテリジェントグループの保護
- リソースグループを使用した Microsoft Azure リソースの保護について
- クラウド作業負荷のための NetBackup アクセラレータ
- PaaS 資産の保護
- ネイティブクライアントユーティリティのインストール
- さまざまな配備のストレージの構成
- データベースへのクレデンシャルの追加
- クラウド資産のリカバリ
- 個別リストアの実行
- クラウド資産の保護とリカバリのトラブルシューティング
PaaS の作業負荷の保護とリカバリに関する問題のトラブルシューティング
アクティビティモニターに次のメッセージが表示されます。
AuthorizationFailed -Message: The client '<clientId> '<objetId>' does not have authorization to perform action 'Microsoft.Sql/servers/databases/read' over scope '<resoourceId>' or the scope is invalid. アクセス権が最近付与された場合は、クレデンシャルを更新してください。
説明: このエラーは、Snapshot Manager と NetBackup が AKS に配備されており、次の条件に該当する場合に発生します。
メディアサーバーのポッドノードプールが Snapshot Manager ノードプールとは異なるノードプールである
管理対象 ID が Snapshot Manager 仮想マシンスケールセットで有効になっている
回避方法: 次のいずれかを実行します。
バックアップとリストアのためのメディアサーバーで、スケールセットの管理対象 ID を有効にします。また、この管理対象 ID に割り当てられた役割に必要な権限を割り当てます。
MSDP サーバーでストレージユニットを作成し、スケールの構成で管理対象 ID 機能が有効になっているメディアサーバーのみを使用します。
説明: この問題は、読み取り専用ロックまたは削除ロック属性がデータベースまたはリソースグループに適用されている場合に発生します。
回避方法: バックアップまたはリストアを実行する前に、データベースまたはリソースグループから既存の読み取り専用ロックと削除ロック属性を削除します。
説明: これは、アクティビティモニターからバックアップジョブまたはリストアジョブを手動で取り消し、部分的なリストアの処理中にポータルでデータベースが作成された場合に表示されます。
回避方法: プロバイダポータル上のデータベースと、データベース名で作成された特定のディレクトリにあるユニバーサル共有のマウント場所の一時ステージング場所を手動でクリーンアップします。
説明: 新しい Snapshot Manager コンテナサービスが突然再起動すると、プロバイダ保護されたリストアジョブが有効な状態のまま、アクティビティモニターの詳細ページには、更新された状態が表示されない場合があります。
回避方法: Snapshot Manager で、次のコマンドを使用して、ワークフローコンテナを再起動します。
docker restart flexsnap-workflow-system-0-min flexsnap-workflow-general-0-min
コンテナを再起動すると、アクティビティモニターでリストアジョブが更新され、最新の状態が表示されます。
説明: バックアップに使用するクライアント名が 255 文字を超えると表示されます。
bpdbm
ログにも同じ問題を示す次のエラーメッセージが表示されます。
db_error_add_to_file: Length of client is too long. Got 278, but limit is 255. read_next_image: db_IMAGEreceive() failed: text exceeded allowed length (225)
メモ:
これは、プライマリサーバーが RHEL の場合に発生します。
回避方法: クライアント名が 255 文字以内になるようにデータベースの名前を変更します。
または
説明: バックアップ中に、保護計画の作成中にポリシー接頭辞の長さが許可された長さよりも長い場合に発生します。このため、カタログイメージのファイルパスの長さが 256 文字を超え、アクティビティモニターに上記のエラーメッセージが表示されて失敗します。
bpdbm
ログにも同じ問題を示す次のエラーメッセージが表示されます。
<16> db_error_add_to_file: cannot stat(\\?\C:\Program Files\Veritas \NetBackup\db\images \azure-midb-1afb87487dc04ddc8fafe453dccb7ca3+ nbux-qa-bidi-rg+eastus+az-sql-mi-bidinet01+ testdb_bidinet02\1656000000\tmp\catstore\ BACKUPNOW+141a73e7-cdc4-4371-823a-f170447dba2d_ 1656349831_FULL.f_imgUserGroupNames0): No such file or directory (2) <16> ImageReadFilesFile::get_file_size: cannot stat(\\?\C:\Program Files\Veritas\NetBackup\db \images\azure-midb-1afb87487dc04ddc8fafe453d ccb7ca3+nbux-qa-bidi-rg+eastus+az-sql-mi-bidinet01+testdb_ bidinet02\1656000000\tmp\catstore\BACKUPNOW+141a73e7-cdc4-4371 -823a-f170447dba2d_1656349831_FULL.f_imgUserGroupNames0): No such file or directory (2) <16> ImageReadFilesFile::executeQuery: Cannot copy \\?\C:\Program Files\Veritas\NetBackup\db\images\azure-midb-1afb87487dc04ddc8fafe453dccb7 ca3+nbux-qa-bidi-rg+eastus+az-sql-mi-bidinet01+testdb_bidinet02\1 656000000\tmp\catstore\BACKUPNOW+141a73e7-cdc4-4371-823a-f170447d ba2d_1656349831_FULL.f_imgUserGroupNames0
メモ:
これは、プライマリサーバーが Windows の場合に発生します。
回避策: カタログパスの長さが合計で 256 文字未満になるように、保護計画のポリシーの接頭辞名を 10 文字未満の長さにします。
説明: NetBackup は、要求された操作を正常に実行できません。
推奨処置: 考えられるエラーの原因については、アクティビティモニターの詳細を参照してください。
説明: dbagentsutil
ログにエラーメッセージ「pg_dump: error: query failed: ERROR: permission denied for table test;pg_dump: error: query was: LOCK TABLE public.test IN ACCESS SHARE MODE;Invoked operation: PRE_BACKUP failed
」が表示されます。
異なる役割を持つ複数のテーブルがあるデータベースをバックアップしようとすると発生します。テーブルにデータベース所有者とは異なる所有者が 1 人以上存在し、その所有者がデータベース所有者役割のメンバーでない場合、バックアップが失敗する可能性があります。
対処方法: バックアップまたはリストアするデータベース内のすべてのテーブルにアクセスできる役割が必要です。
たとえば、2 つのテーブルがある学校
のデータベースをバックアップしたいとします。
学生
テーブルの所有者はpostgres
です。教員
テーブルの所有者はschooladmin
です。
新しい役割を作成します。例: NBUbackupadmin
次のコマンドを実行して、役割を作成します。
postgres=> CREATE USER NBUbackupadmin WITH PASSWORD '***********';
CREATE ROLE
この新しい役割を postgres
役割と schooladmin
役割のメンバーに適用するには、次のコマンドを実行します。
postgres=> GRANT postgres TO NBUbackupadmin;
GRANT ROLE
postgres=> GRANT schooladmin TO NBUbackupadmin;
GRANT ROLE
メモ:
データベース内のすべてのテーブルに対して、テーブルの所有者または所有者のメンバーである役割が必要です。
説明: メディアサーバーへの接続が切断されたため、バックアップが失敗します。
推奨処置: ポリシーでチェックポイントが有効になっている場合は、バックアップジョブを再開できます。ネットワークの問題が解決したら、Web UI で未完了のバックアップジョブを選択し、[再開 (Resume)]をクリックします。ジョブは停止された時点から再開されます。ポリシーでチェックポイントが有効になっていない場合、ジョブは Web UI で失敗したジョブとして表示されます。
説明: ジョブの詳細には、次のような追加の詳細が含まれます: ManagedIdentityCredential 認証が利用できません。要求された ID はこのリソースに割り当てられていません。割り当てられたメディアサーバーに管理対象 ID が関連付けられていません。
推奨処置: PaaS Azure SQL と管理対象インスタンスにシステムまたはユーザーの管理対象 ID を使用する場合は、メディアサーバーとスナップショットマネージャに同じ権限またはルールのセットを適用します。ユーザーの管理対象 ID を使用する場合は、同じユーザーの管理対象 ID をメディアサーバーと Snapshot Manager に接続します。
差分増分バックアップは、Azure SQL Server と Azure SQL 管理対象インスタンスでのみサポートされます。サポートされていないバックアップ形式を選択すると、このエラーが表示されます。
CDC を有効または無効にする権限がない場合に表示されます。
回避方法: Azure 環境で CDC を有効または無効にするために必要な権限を NetBackup に付与します。
メモ:
CDC を手動で有効にしないでください。CDC を有効または無効にする権限を NetBackup に付与します。
説明: リストア中に、バックアップイメージが 10.2 メディアで生成され、リストアが古い (10.2 より前の) メディアサーバーに対して行われた場合に発生します。
回避策: リストアメディアを 10.2 に変更し、古いメディアをストレージから削除します。
説明: 現在、AWS API レスポンスでは、テーブルで自動スケーリングが有効になっているかどうかは示されません。したがって、バックアップ中にこのメタデータは NetBackup にキャプチャされず、その結果、リストアされたテーブルでは自動スケーリングが有効になりません。
回避策: AWS ポータルで、リストアされた DynamoDB テーブルの自動スケーリングプロパティを手動で有効にします。
説明: Azure SQL MI は、CDC が有効なデータベースの詳細を msdb
スキーマ内の cdc_jobs
テーブルに保持します。データベースが削除されると、cdc_jobs
エントリを削除する必要があります。このエントリが cdc_jobs
テーブルから削除されない場合があります。したがって、cdc_jobs
テーブル内にすでに存在する同じ db_id
を使用して新しいデータベースが作成されると、問題が発生します。
回避策: データベースを削除する場合は、削除されたデータベースのエントリを msdb
スキーマの cdc_jobs
テーブル内で確認します。このエントリが存在する場合は、手動で削除します。
説明: RDS boto3 API が失敗すると、このエラーが表示されます。NetBackup は、DescribeDBInstances 操作についてこのエラーを表示します。
回避方法: メディアサーバーの日時を実際のネットワークの日時と同期します。
また、正しいプロバイダのクレデンシャルを使用しているかどうかを確認します。
説明: ターゲットドメインでのインポート操作が、状態コード 191: [正常に処理されたイメージはありませんでした (No images successfully processed
)]で失敗することがあります。アクティビティモニターのジョブの詳細には、[JSON ペイロードの作成に失敗しました (Failed to create JSON payload)
]が表示されます。
原因: ターゲットドメインにレプリケートしているイメージは、NetBackup 10.4 以前のメディアサーバーから作成されています。これには、NetBackup カタログに必要なメタデータがありません。
回避方法: 次のいずれかを実行します。
PaaS 作業負荷に AIR 機能を使用するには、バージョン 10.4 以降のメディアサーバーを使用します。
10.4 メディアサーバーに EEB をインストールして、PaaS 作業負荷の AIR 機能の旧バージョンのメディアサーバーとして使用します。詳しくは、ベリタスのサポートにお問い合わせください。