NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド

個別リストアには次の制限事項と考慮事項があります。

• ターゲットの場所に十分な領域がない場合、コピー操作が開始される前にリストア操作が失敗します。

• スナップショットが実行またはインデックス付けされると、次のデバイスは無視されます。

  • 一時的なストレージデバイス

    (例: Amazon AWS インスタンスストアボリュームや Microsoft Azure 一時ディスク) これらのデバイスはインデックス処理でも無視されます。

  • LDM ディスクで作成されるファイルシステム。

    これらのファイルシステムは、ホストの整合性スナップショットでは無視されます。

• OCI の場合、スナップショットコピーからの個別リストアとボリュームのリストアでは、ターゲット VM でブロックボリューム管理プラグインを有効にする必要があります。

• 古いエージェント (事前インストール済みの) サービスを再起動しないと、LVM 資産の代替ホストリストア (GRT とアプリケーション) が失敗する場合があります。LVM 資産のリカバリをサポートするには、古いエージェントを再起動する必要があります。

• 個別リストアは、VxMS のインデックス付け処理を使用して実行できます。VxMS のインデックス付け処理は、Snapshot Manager のすべてのサポート対象ファイルシステムに適用できます。VxMS のインデックス付け処理は、Azure、Azure Stack、AWS、および GCP に対して実行できます。

  ただし、VxMS のインデックス付けは、ソフトウェア RAID デバイスで作成されたボリュームまたはパーティションではサポートされません。これらのボリュームまたはパーティションは、ファイルシステムのインデックス付け中にスキップされます。

• ホスト整合スナップショットが EXT2 ファイルシステムでサポートされるのは、読み取り専用としてマウントされている場合のみです。

• サポートされていないファイルシステムがホストに存在する場合、個別リストア用に作成された保護計画にホストを追加できます。個別リストアの保護計画では、［ファイルまたはフォルダの個別リカバリの有効化 (Enable granular recovery for files or folders)］チェックボックスの値が true に設定されています。

• インデックス処理中、ファイル、ディレクトリ、またはその他のエントリのクロール中に OS エラーが発生する場合があります。これらのエラーは無視され、インデックス付け操作は続行されます。消失したファイルをリストアするには、親フォルダで個別リストア操作を開始する必要があります。

• Windows VM からディスクを作成またはマウントする場合は、ドライブ文字を追加します。この操作によって、インデックス付け操作で正しいドライブ文字をキャプチャできます。

• リカバリポイントからファイルまたはフォルダを参照するときに、マウントポイントが表示されないことがあります。次のような原因が考えられます。

  • 「/」 (root ファイルシステム) が LVM 上にある。

  • マウントポイントが「/」 (root ファイルシステム) に直接関連付けられていない。

  このような場合、右側のパネルからマウントポイントを検索し、ファイルまたはフォルダを正常にリストアします。

  次の例を考えてみます。ディスクは /mnt1/mnt2 にマウントされます。ここで、/mnt1 は「/」の任意のディレクトリです。(LVM セットアップにあるルートファイルシステム。) mnt2 は、mnt1 内のマウントポイントです。mnt2 は左側のパネルのツリーに表示されません。ただし、マウントポイント内のファイルやフォルダを検索してリストアできます。

• VM スナップショットリカバリポイントからファイルとフォルダをリストアするには、Linux サーバー上の /etc/fstab ファイルに、デバイスパスではなく、ファイルシステム UUID に基づくエントリが必要です。デバイスパスは、Linux がシステムブート中にデバイスを検出する順序によって変わる場合があります。

• 1 つの OS バージョンから別の OS バージョンにアプリケーションまたはファイルシステムをリストアする場合は、OS とアプリケーションベンダーの互換性マトリックスを参照してください。新しいバージョンから古いバージョンへのファイルシステムのリストアは、お勧めしません。

• ユーザーグループは、ドライブをソースとして、宛先の代替フォルダにリストアできません。ユーザーグループには、新しいフォルダを作成するライター権限がありません。

• エージェントレス接続では、Windows (または EFS) によって個々のファイルレベルのリストア (［ファイルとフォルダをリストアする (Restore files and folders)］オプション) を使用して暗号化ファイルをリストアできません。ただし、ボリュームレベルのリストアを使用してファイルをリストアした後、そのファイルを復号することはできます。

• フォルダ (接合点) にマウントされたボリュームに格納されたファイルは、下位ディスクに GPT パーティションレイアウトがある場合にのみリストアできます。ボリュームがドライブ文字を使用してマウントされている場合、下位ディスクのパーティションレイアウトに関係なく、ファイルをリストアできます。

• RHEL ターゲットホストに存在しない代替パスが単一ファイルのリストアに指定されているとします。作成された新しいディレクトリは、エージェントが実行されるユーザーのセキュリティコンテキストの下に存在します。ストレージ管理者は、リストアの最終的な場所が必要なユーザーにアクセス可能であることを確認する必要があります。

• NetBackup は、VHDX ディスク (Azure Ultra ディスク、4K セクタサイズの Premium SSD v2) のインデックス付けと個別リストアをサポートしません。

• ファイルまたはフォルダを Linux ソースホストからリストアするときに、ターゲットホストが Windows の場合、次の点が適用されます。

  • Windows ホストではファイル属性をリストアできず、ファイルの内容のみがリストアされます。

  • リストア用に選択したファイルまたはフォルダに任意の symlink が存在する場合、その symlink はリストアされません。

  • 元の場所にリストアする場合、コピー操作の前に利用可能なサイズの確認はスキップされます。

• ソースホストが Linux でターゲットホストが Linux の場合にファイルまたはフォルダをリストアする場合、ソケットファイルとブロックファイルはリストアされません。

• ファイルとフォルダが LDM ディスク、ダイナミックディスク、またはストレージ領域に存在する場合、ファイルとフォルダのリストアはサポートされません。

• メディアサーバーまたは PureDisk Deduplication Engine および Veritas プロビジョニングファイルシステムデーモンサービスが再起動された場合、部分的に成功したリストア中に保持されるライブマウントは、保持期間の期限が切れる前に削除されるか期限切れになります。

• メディアサーバーが 10.3 以降にアップグレードされていない場合、バージョン 10.3 以降のプライマリサーバーが NetBackup Snapshot Manager に接続するために使用されます。

• インデックス付け後の Windows の接合点は、次の形式を使用します。

  ボリューム {4e3f8396-490a-400a-8abf-5579cafd4c0f}

  バックアップ操作から単一ファイルのリストアのための接合点をリストアするには、［すべてを異なる場所にリストア (Restore everything to a different location)］を選択し、［詳細 (Advanced)］オプションで［アクセス制御リストのリストアを求める (Require to restore access control list)］を有効にします。

アクティビティモニターには次の動作があります。

• リストアジョブが完了した後は、リストアジョブの［ファイルリスト (File List)］セクションのディレクトリを展開できません。

• アクティビティモニターの概略では、リストアジョブを開始すると、リストア項目の最初のエントリである現在のファイルが表示されます。ジョブが完了すると、概略は表示されなくなります。

• 転送済みのバイト数と推定バイト数は更新されず、0 と表示されます。