NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド
- クラウド資産の管理と保護
- Snapshot Manager を NetBackup で構成します。
- クラウド資産のインテリジェントグループの管理
- クラウド資産またはクラウド資産用インテリジェントグループの保護
- リソースグループを使用した Microsoft Azure リソースの保護について
- クラウド作業負荷のための NetBackup アクセラレータ
- PaaS 資産の保護
- ネイティブクライアントユーティリティのインストール
- さまざまな配備のストレージの構成
- データベースへのクレデンシャルの追加
- クラウド資産のリカバリ
- 個別リストアの実行
- クラウド資産の保護とリカバリのトラブルシューティング
トラブルシューティング
同じ VM で後続の 2 回のリストア操作を開始すると、リストア操作中にエラーが発生します。このエラーによって、次の問題が発生する場合があります。
元の OS ディスクのタグが、新しく作成およびリストアされた OS ディスクにコピーされない。
SSH エラーのため、VM をリストアした後、ユーザーのログオンが失敗する可能性がある。
回避方法:
システム上で SSH デーモンが実行されているかどうかを確認します。されていない場合、次の記事の手順を実行します。
learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/azure/virtual-machines/troubleshoot-ssh-connection
Snapshot Manager でサポートされていないパーティションまたはファイルシステムからファイルまたはフォルダをリストアしようとすると、リストアジョブで次のエラーが表示されます。
エラー nbcs (pid=<プロセス ID>) 資産 <資産名> のスナップショットからのファイルとフォルダのリストアに失敗しました (Error nbcs (pid=<processs id>) Failed to restore file(s) and folder(s) from snapshot for asset <asset name>)
回避方法:
Snapshot Manager でサポートされていないファイルまたはフォルダをフィルタ処理できます。プライマリサーバーの bp.conf
ファイルで、次のフラグを設定して CP DISKMAP チェックを有効にします。
CP_DISKMAP_CHECK = true/yes
選択したターゲットディレクトリのディスクに空きがない場合に、リストアからのバックアップ操作が部分的に成功します。次のメッセージが表示されます。
Dec 29, 2022 2:57:51 PM - Info nbcs (pid=2244) Granular restore(SFR) is completed Dec 29, 2022 2:57:51 PM - Info nbcs (pid=2244) Summary of SFR Operation - Success files/folders count: 0 , Failed files/folders count: 1 , Warning files/folders count: 0, Skipped files/folders count: 0 Dec 29, 2022 2:57:51 PM - Info nbcs (pid=2244) Detailed restore summary report is available on recovery target host at location: /var/log/flexsnap/restore/granular-restore-09b4d44d . . Dec 29, 2022 2:57:51 PM - Warning bprd (pid=1977) Granular Restore from backup completed with error. Copy the files manually from live access mount: ip-10-239-185-241:/mnt/vpfs_shares/vmfiles/8fcc/8fcc132b-a202-49a8-b654-81ff242a718a/livemount Dec 29, 2022 2:57:51 PM - end Restore; elapsed time 0:01:51 the requested operation was partially successful(1)
リストアからのバックアップでは、ライブマウントが正常に作成された場合、ASSET_NOT_FOUND とは別に他のエラーが報告されても、そのバックアップは部分的に成功したと見なされます。ターゲットの場所にネットワークデバイスまたはファイルシステムがマウントされていないか、ディスクがいっぱいの場合は、次のメッセージがジョブの詳細に表示されます。
Jan 02, 2023 12:11:16 AM - Error nbcs (pid=13934) 187776K space required for file/folder restore while 20K is total available space on /disk1
この場合、他のネットワークデバイスまたはファイルシステムがターゲットパスにマウントされている必要があったため、Snapshot Manager エージェントはデバイスまたはファイルシステムの空き容量を考慮します。空き容量のエラーでコピーが失敗すると、概略レポートにそれが記録されます。例:
/var/log/flexsnap/restore/granular-restore-09b4d44d in above Job details log
回避方法:
ターゲットホストの場所の概略レポートを確認します。次に例を示します。
/var/log/flexsnap/restore/granular-restore-09b4d44d [root@ip-10-239-187-148 granular-restore-09b4d44d]# cat root-error.log Dec 29 09:27:44: ERROR - FILE: /disk1/dl380g9-149-vm15_package.zip [Error 28] IOError: No space left on device
ディスク領域が原因でファイルのコピー操作が失敗した場合は、いくらかの領域を作成し、ライブマウントからファイルをコピーします。
ライブマウントパスの詳細は、次のようにジョブの詳細で確認できます。
Dec 29, 2022 2:57:51 PM - Warning bprd (pid=1977) Granular Restore from backup completed with error. Copy the files manually from live access mount: ip-10-239-185-241:/mnt/vpfs_shares/vmfiles/8fcc/8fcc132b-a202-49a8-b654-81ff242a718a/livemount
部分的リカバリは、次の理由により発生する場合があります。
ターゲット仮想マシンが切断されている場合 (エージェントを介して接続されていない)。
ターゲット仮想マシンでファイルまたはフォルダのコピー中にエラーが発生した場合。
Windows 仮想マシンの内容が Linux ターゲット仮想マシンにリストアされた場合。
これらの部分的なリカバリの場合、作成されたインスタントアクセスは削除されず、以降 24 時間利用可能です。
インスタンスアクセスの保持間隔は、bp.conf
ファイルの CLOUD_VM_IA_RETENTION_INTERVAL_IN_HOURS パラメータを使用して構成できます。(デフォルト値は 24 時間です。)
回避方法:
ユーザーは、ターゲットホストのインスタントアクセス共有にアクセスし、必要なファイルまたはフォルダを手動でコピーする手順を実行できます。
(NFS 経由でファイルをコピー) Linux ホストで Linux イメージの内容をリストアする方法:
Linux システムに NFS 共有をマウントするには、次のコマンドを使用して NFS クライアントパッケージをインストールします。
$ sudo yum install nfs-utils
次の mount コマンドを使用して、ターゲット Linux ホストでインスタントアクセスをマウントします。
# Create a directory say /mnt/restore $ mkdir -p /mnt/restore # Mount the instant access $ mount -t nfs <InstantAccessServer:InstantAccessPath> /mnt/restore
インスタントアクセスパスは、次の形式のアクティビティマネージャログから取得できます。
<InstantAccessServer>:/mnt/vpfs_shares/vmfiles/<id>/<InstantAccessId>/livemount
(SMB アクセス) Windows ターゲットホストで Windows イメージの内容をリストアする方法 (ACL を使用):
ソース仮想マシンイメージの MSDP ストレージサーバーの SMB クレデンシャルを Windows クレデンシャルマネージャに追加する必要があります。
指定したライブマウントを使用して、[アクティビティモニター (Activity Monitor)]、[ジョブの詳細 (Job details)]の順に移動して、仮想ハードディスクにアクセスします。
仮想ハードディスクは、vhd_ の接頭辞付きでフォルダの下に一覧表示されます。
[処理 (Action)]タブで、必要な仮想ハードディスクを接続して[OK]をクリックします。
[次のドライブ文字を割り当てる (Assign the following drive letter)]オプションを選択して、データを参照する仮想ディスクに文字を割り当てて[OK]をクリックします。
前の手順で割り当てられたドライブに移動し、データを手動でコピーします。
(ライブマウント) Linux ターゲットホストで Windows イメージの内容をリストアする方法:
Linux には CIFS パッケージが必要です。# yum install cifs-utils コマンドを使用してパッケージを取得します。
# mkdir <my_mount_dir> コマンドを使用してマウントディレクトリを作成します。
次のように、Samba のユーザー名とパスワードを使用してエクスポートされたパスをマウントします。
mount -t cifs -o username=<sambauser> //<InstantAccessServer>/<InstantAccessPath> <my_mount_dir>
次のコマンドを使用してファイルをコピーします。
# cp <my_mount_dir>/<file_path> <target_dir_path>
問題/エラー |
説明 |
回避方法 |
---|---|---|
確認するログパス |
ターゲットホストのリストアについて詳しくは、次のログを確認してください。
|
Snapshot Manager での単一ファイルのリストア中に発生したエラーまたは例外を解決するには、Snapshot Manager ホスト上の次のログを参照してください。 |
リカバリ前チェックの失敗 |
切断されたターゲット仮想マシンにファイルとフォルダをリストアするときに、リカバリ前チェックが次のエラーで失敗します。 Target VM state: Target VM <vm_name> has no agent configured リカバリが開始されると、リストア操作は部分的に成功します。 |
リストアが成功するように、ターゲット仮想マシンが、構成されたエージェントに接続されていることを確認します。 |
ソース Linux VM からターゲット Windows VM への部分的なリカバリ (NFS クライアントなし) |
Windows ターゲットコンピュータに NFS クライアントをインストールしない場合、ソース Linux VM からのファイルとフォルダのリストアは部分的に成功します。次のエラーが表示されます。 Error nbcs (pid=42513) Invalid operation for asset: <asset_id> Warning bprd (pid=42045) Granular Restore from backup completed with error. Copy the files manually from live access mount: <livemount_path>. Note that live access mount is available only for 24 hrs. |
Linux VM から Windows VM へのリストアを実行する前に、Windows ターゲットコンピュータに NFS クライアントをインストールします。 |
削除されたターゲット VM のリストアジョブの失敗 |
クラウド環境から削除されたターゲット VM にファイルとフォルダをリストアするときに、リストアジョブが次のエラーで失敗します。 Error nbcs (pid=44859) Target VM not found, asset_id <asset_id> |
別のターゲット VM を選択します。 |
インスタントアクセスの作成の失敗 |
MSDP ストレージサーバーでインスタントアクセスが有効になっていない場合、リストアジョブ中にインスタントアクセスの作成が失敗します。 |
MSDP メディアサーバーでインスタントアクセスがサポートされているかどうかを確認します。次の事前チェックスクリプトを実行します。 /usr/openv/pdde/vpfs/bin/ia_byo_precheck.sh |
ターゲット VM に仮想ディスクを接続する空きドライブがない |
選択したファイルを含むボリュームの数がターゲットホストの利用可能な空きドライブの数より多い場合、操作は失敗します。 |
リストアするボリュームの数を減らします。 |
十分な領域がありません: '*\\driverMapping.json |
MSDP が構成されているメディアサーバーで FIPS が有効になっています。 |
MSDP がインストールされているメディアサーバーで FIPS を無効にします。または、ターゲット VM にドメインユーザー Samba クレデンシャルを追加します。 |
VM のディスクの 1 つが初期化されていない場合、インスタントアクセスを使用した VM ファイルのダウンロードまたはリストアが次のエラーで失敗します。
Jan 24, 2023 11:58:47 AM - Error NBWMC (pid=3716) Internal Error: ('failed to find operation system information, please check the source VM', ('Failed to expose VMDK', 1006), None) Failed to create the instant access mount. (4001)
libguestfs
は、VM バックアップからファイルを取得するためにインスタントアクセスで使用されるサードパーティのツールです。ディスクが初期化されていない場合、libguestfs
はファイルを取得できません。
回避方法:
ディスクを初期化し、VM をバックアップします。その後、インスタントアクセスを使用して VM ファイルのダウンロードまたはリストアを再試行します。