NetBackup IT Analytics レポートリファレンスガイド
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VM パフォーマンスの概略
このレポートにアクセスするには、ナビゲーションペインで次を選択します。
[Virtualization Manager]、[パフォーマンスレポート (Performance Reports)]、[VM パフォーマンスの概略 (VM Performance Summary)]
VM でパフォーマンスの問題が発生する場合は、サーバー、実際のストレージ、またはその他のネットワークに起因している可能性があります。サーバーのボトルネックに対処したら、次のステップとして、LUN とディスクに問題があるかどうかを判断します。vCenter はパフォーマンス統計を提供しますが、この情報はストレージ管理者が常にすぐに利用できるとはかぎりません。
VM パフォーマンスの概略により、ストレージ管理者は、CPU、メモリ、およびディスク入出力の入出力パフォーマンス統計を一目で確認できます。また、ディスクの入出力は遅延統計によって読み取りと書き込みに分けられます。さらに、このレポートは、ESX ホストが別の VM ゲストを処理できるかどうかを判断するために、必要な CPU の準備完了状態と CPU の待機状態も示します。
ディスクの読み取りおよび書き込み遅延は、ESX ホスト (VM ではない) でのみ使用できます。このため、遅延のパフォーマンスグラフは、種類がホストのパーティションでのみ使用できます。
表に一覧表示されているすべての統計情報が収集されることに注意してください。ただし、ほとんどの統計情報はデフォルトでは 1 時間のみ利用可能です。長いスケジュールが必要な場合は、5 分間の概略を目的の統計レベルに設定します。設定しないと、データにギャップが生じる可能性があります。ベストプラクティスの推奨事項として、レベル 3 以上の統計で 5 分間の概略を有効にして設定します。間隔にこれより高いレベルを設定すると、vCenter で負荷とディスクの使用率が増加することがあります。
バルーンの統計を VM パフォーマンスの概略レポートに表示するには、vCenter VM ESX Server の設定で、統計レベルをレベル 4 に設定する必要があります。レベル 4 に設定すると、「パフォーマンスカウンタと統計レベルの設定」の表に示すように、他の統計も取得されます。
vCenter VM ESX Server 設定では、「パフォーマンスカウンタと統計レベルの設定」の表に一覧表示されているカウンタに基づいて、統計レベルを最大レベルに設定する必要があります。
レベル 1 は常に取得されますが、他のパフォーマンスカウンタについては該当するレベルを設定する必要があります。カウンタに必要なレベルより低いレベルを設定すると、vSphere から関連データを取得できず、正確な値がレポートに表示されません。
vCenter 統計の設定を参照してください。
表: パフォーマンスカウンタと統計レベルの設定
収集されるパフォーマンスカウンタ |
統計レベル |
---|---|
メモリ (%) (Memory (%)) |
2 |
メモリ使用率 (%) (Memory Usage (%)) |
1 |
平均 CPU 使用率 (%) (Avg CPU Usage (%)) |
1 |
平均 CPU 使用量 (KB) (Avg CPU Usage (KB)) |
1 |
ディスク平均使用量 (KB/秒) (Disk Avg Usage (KB/sec)) |
1 |
ディスク読み取り (KB/秒) (Disk Reads (KB/sec)) |
2 |
ディスク書き込み (KB/秒) (Disk Writes (KB/sec)) |
2 |
読み取りディスク数 (Disk # of Reads) |
3 |
書き込みディスク数 (Disk # of Writes) |
3 |
ディスク合計遅延 (ミリ秒) (Disk Total Latency (ms)) |
2 |
ディスク読み取り遅延 (ミリ秒) (Disk Read Latency (ms)) |
2 |
ディスク書き込み遅延 (ミリ秒) (Disk Write Latency (ms)) |
2 |
ディスクキュー遅延 (ミリ秒) (Disk Queue Latency (ms)) |
2 |
ディスクキュー読み取り遅延 (ミリ秒) (Disk Queue Read Latency (ms)) |
2 |
ディスクキュー書き込み遅延 (ミリ秒) (Disk Queue Write Latency (ms)) |
2 |
キューの最大の深さ (Maximum Queue Depth) |
1 |
メモリバルーン (Memory Balloon) |
4 |
次の例は、vCenter で統計レベルを設定する方法を示しています。
特定の統計情報セット (ディスク I/O など) を分離するには、レポートデザイナーの[詳細設定 (Advanced)]オプションを使用し、関連するチェックボックスにチェックマークを付けます。
すべての値は、[グループ化 (Group By)]オプションで選択した間隔の平均を表します。
表: VM パフォーマンスの概略
列名 |
説明 |
---|---|
名前 (Name) |
説明 |
名前 (Name) |
VM の名前。このリンクをクリックすると、ホストの場合は VM サーバーの詳細が、VM の場合は VM の詳細が表示されます。 |
タイプ (Type) |
パーティションのタイプ: ホストサーバーまたは VM。ディスクの読み取りおよび書き込み遅延は、ESX ホスト (VM ではない) でのみ使用できます。このため、遅延のパフォーマンスグラフは、種類がホストのパーティションでのみ使用できます。 |
CPU 使用状況 (CPU Usage) | |
CPU の割合 (%) (CPU %) |
VM の CPU 使用状況の割合 (%)。 |
CPU 最大割合 (%) (CPU Max %) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、CPU 使用状況の最大割合。 |
平均待機率 (Avg Wait %) |
レポートの間隔に含まれるデータキャプチャ間隔ごとの合計ミリ秒に基づいて、レポート間隔のミリ秒数で割って VM ゲストに対して計算されます。CPU を取得するために VM ゲストが待機した時間を判断するために使用します。 |
最大待機率 (Max Wait %) |
レポートの間隔に含まれるデータキャプチャ間隔ごとの合計ミリ秒に基づいて、レポート間隔のミリ秒数で割って VM ゲストに対して計算されます。CPU を取得するために VM ゲストが待機した時間を判断するために使用します。 |
平均準備完了率 (Avg Ready %) |
レポートの間隔に含まれるデータキャプチャ間隔ごとの合計ミリ秒に基づいて、レポート間隔のミリ秒数で割って VM ゲストに対して計算されます。CPU を取得するために VM ゲストが待機した時間を判断するために使用します。 |
最大準備完了率 (Max Ready %) |
レポートの間隔に含まれるデータキャプチャ間隔ごとの合計ミリ秒に基づいて、レポート間隔のミリ秒数で割って VM ゲストに対して計算されます。CPU を取得するために VM ゲストが待機した時間を判断するために使用します。 |
CPU MHz |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、平均プロセッサ速度。 |
CPU 最大 MHz (CPU Max MHz) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、最大プロセッサ速度。 |
バルーンメモリ (Balloon Memory) | |
最小 (KB) (Min (KB)) |
レポート期間に含まれるすべてのデータ収集間隔のうちの最小。 |
平均 (KB) (Avg (KB)) |
レポート期間に含まれるすべてのデータ収集間隔の平均。 |
最大 (KB) (Max (KB)) |
レポート期間に含まれるすべてのデータ収集間隔のうちの最大。 |
メモリ使用率 (Memory Usage) | |
メモリ % (Memory %) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、メモリ使用状況の平均割合。 |
メモリ最大割合 (%) (Memory Max %) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、最大メモリ割合。 |
メモリ MB (Memory MB) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、平均メモリ使用率。 |
メモリ最大 MB (Memory Max MB) |
レポートのグループ化基準の間隔に対する、最大メモリ使用率。 |
ディスク I/O (Disk I/O) | |
ディスク I/O データ転送 (KB/秒) (Disk I/O Data Xfer (KB/sec)) |
VM のすべてのディスクに対する、ディスク I/O の平均転送速度。 |
ディスクの読み取り (Disk Read) | |
データ転送 (KB/秒) (Data Xfer (KB/sec)) |
ディスク読み取り転送速度、レポートのグループ化基準の間隔の平均。 |
読み取り数 (# Reads) |
レポートのグループ化基準の間隔に対するディスク読み取り合計数。 |
ディスクの書き込み (Disk Write) | |
データ転送 (KB/秒) (Data Xfer (KB/sec)) |
レポートのグループ化基準の間隔に対するディスク書き込み転送速度。 |
書き込み数 (# Writes) |
レポートのグループ化基準間隔でのディスクの書き込み数の合計。 |
グラフを表示 (Show Chart) |
グラフ生成の対象となるチェックボックスにチェックマークを付けて、[グラフを表示 (Show Chart)]をクリックして VM パフォーマンスの推移グラフを表示します。ディスクの読み取りおよび書き込み遅延は、ESX ホスト (VM ではない) でのみ使用できます。このため、遅延のパフォーマンスグラフは、種類がホストのパーティションでのみ使用できます。 グラフパラメータの表示を参照してください。 |
VM パフォーマンスレポートで[グラフを表示 (Show Chart)]オプションを選択する際は、選択対象に[グループ化基準 (Group By)]パラメータを適用できます。
デフォルトのスコープセレクタの期間は[過去 7 日間 (Last 7 Days)]に設定されているため、グループ化基準の[次の値より大きい (greater than)]で週、月、四半期、または年が選択されている場合、グラフは作成されません。