Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpclusterutil — クラスタ内の NetBackup の変更および構成
概要
bpclusterutil [-np] [-s [NBU|OC]] [-online] [-offline] [-freeze] [-unfreeze] [-startagent] [-stopagent] [-addSvc "ServiceName"] [-deleteSvc "ServiceName"] [-enableSvc "ServiceName"] [-disableSvc "ServiceName"] [-iscluster] [-isactive] [-vname] [-sharedpath]] [-addIP -virtualIP "IPString" {-prefixLength "PrefixLength"| -subnet "SubnetMask"}]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\ です。
説明
このコマンドはクラスタ内の NetBackup を修正し、構成します。NetBackup マスターサーバーおよびメディアサーバーで使用できます。
Windows では、このコマンドを使用すると、クラスタ構成に使用するレジストリエントリを設定し、クラスタを構成することができます。このコマンドは、ローカルノードのレジストリエントリのみを変更します。
オプション
- -addIP
新しい仮想 IP リソースを既存の NetBackup クラスタグループに追加します。このオプションは、クラスタの初期構成で構成されたものと同じネットワークインターフェースカード (NIC) を使用します。WSFC クラスタの場合、オプションを使用する前に、NetBackup グループがオフラインであることを確認します。UNIX プラットフォームの場合、このオプションは VCS にのみサポートされます。
示されるパラメータが、addIP オプションに必要です。
virtualIP "IPString" 追加する仮想 IP アドレスを指定します。
prefixLength "PrefixLength" 指定された virtualIP が IPv6 アドレスである場合、prefixLength を使用して接頭辞の長さを指定する必要があります。prefixLength と subnet は相互排他的であることに注意してください。
subnet "SubnetMask" 指定された virtualIP が IPv4 である場合、IP アドレスのサブネットマスクに subnet を使用する必要があります。prefixLength と subnet は相互排他的であることに注意してください。
- -addSvc "Service Name"
NetBackup クラスタグループに NetBackup サービスを追加します。
- -deleteSvc "ServiceName"
NetBackup クラスタグループから既存の NetBackup サービスを削除します。ServiceName が二重引用符で囲まれていることを確認します。たとえば、キーマネージメントサービスの場合は "NetBackup Key Management Service" となります。
- -disableSvc "ServiceName"
クラスタでの NetBackup サービスの監視を無効にします。
- -enableSvc "ServiceName"
NetBackup クラスタグループに追加した NetBackup サービスをクラスタで監視できるようにします。
- -freeze
NetBackup クラスタグループをフリーズします。このオプションは UNIX システムでのみ利用可能です。
- -isactive
ノード上の NetBackup クラスタグループの状態を表示します。戻りコード 1 は、ノードがアクティブノードであることを示します。戻りコード 0 は、ノードが非アクティブノードであることを示します。
- -iscluster
NetBackup のクラスタの状態を表示します。
- -np
操作をサイレントモードにします (出力されません)。
- -offline
クラスタの NetBackup グループにオフラインコマンドを発行します。
- -online
クラスタの NetBackup グループにオンラインコマンドを発行します。
- -s [NBU | OC]
クラスタ化されたサーバーの種類を選択します。指定できる値は NBU (NetBackup) と OC (OpsCenter) です。
- -sharedpath
クラスタ化されたサーバーの共有パスを表示します。
- -startagent
NetBackup Cluster Server (VCS) エージェントを開始します。
- -stopagent
NetBackup VCS エージェントを停止します。
- -unfreeze
NetBackup クラスタグループをアンフリーズします。このオプションは UNIX システムでのみ利用可能です。
- -vname
NetBackup クラスタグループの仮想名を表示します。このオプションは UNIX システムでのみ利用可能です。
例
仮想 IPV4 リソースをクラスタグループに追加するには、次に示すコマンドを実行します。
bpclusterutil -addIP -virtualIP 10.210.91.56 -subnet 255.255.252.0
仮想 IPV6 リソースをクラスタグループに追加するには、次に示すコマンドを実行します。
bpclusterutil -addIP -virtualIP 2620:128:f0a1:9003::15d -prefixLength 64