Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
tl4d — テープライブラリ 4MM (TL4) デーモン (UNIX) またはプロセス (Windows)
概要
tl4d [-v]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/volmgr/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\Volmgr\bin\
です。
説明
tl4d は Media Manager と通信し、これによって、4MM テープライブラリ (TL4) ロボットのテープのマウントおよびマウント解除が実行されます。
ltid は、UNIX システムの Media Manager device デーモン、または Windows システムの NetBackup Device Manager サービスです。管理コンソールの[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]にロボット内のドライブが表示されている場合、ltid が tl4d を開始します。ltid を停止すると、tl4d が停止されます。
UNIX システムの場合: /usr/openv/volmgr/bin/vmps
コマンドまたはサーバーの ps コマンドを実行して tl4d のプロセス ID を識別すると、ltid とは関係なく tl4d を停止または起動できます。その後、次のコマンドを入力します。
kill tl4d_pid /usr/openv/volmgr/bin/tl4d [-v] &
tl4d は、SCSI インターフェースを介してロボットと通信します。接続が確立される (ロボットへのパスを開くことができる) と、tl4d によって TL4 ロボットが稼働状態になります。その後、テープのマウントおよびマウント解除が実行可能になります。ロボットにアクセスできない場合、tl4d によってロボットが停止状態になります。ロボットが停止している間も、tl4d は継続して実行されます。接続が確立されると、ロボットは稼働状態に戻ります。
すべてのテープにアクセスするには、ロボット内の 4MM テープのメディア ID およびスロット番号情報を Enterprise Media Manager データベースに定義する必要があります。
クリーニングボリュームを使用する場合、そのボリュームをボリューム構成に定義する必要があります。自動的にドライブをクリーニングする間隔の設定については、「tpclean」を参照してください。
UNIX システムでは、tl4d のインターネットサービスポート番号が /etc/services
に含まれている必要があります。NIS (ネットワーク情報サービス) を使用する場合、そのホストの /etc/services
ファイル内のエントリを、サービス用のマスター NIS サーバーデータベース内に挿入します。
Windows システムでは、tl4d のインターネットサービスポート番号は %SystemRoot%\system32\drivers\etc\services
にあります。
デフォルトのサービスポート番号は 13713 です。
このコマンドを実行するには、管理者権限が必要です。
オプション
- -v
このオプションは、UNIX システムだけに適用されます。syslogd を使用してデバッグ情報がログに書き込まれます。ltid に -v を指定して起動すると、tl4d にも -v が指定されて起動されます。
エラー
UNIX システムの場合:
tl4d のコピーが実行中の場合、tl4d によってエラーメッセージが戻されます。
4MM テープライブラリエラーおよびロボットエラーは、Media Manager によって syslogd を介してログに書き込まれます。また、稼働状態から停止状態、または停止状態から稼働状態に状態が変化した場合も、ログエントリが追加されます。
Windows システムの場合:
4MM テープライブラリエラーおよびロボットエラーは、Media Manager によって Windows アプリケーションのイベントログに書き込まれます。また、稼働状態から停止状態、または停止状態から稼働状態に状態が変化した場合も、ログエントリが追加されます。