Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
csconfig throttle — csconfig コマンドの throttle オプションは、クラウド接続サーバーにあるスロットル構成の詳細の編集とフェッチに使用します。
概要
[-availablebw available_bandwidth][-cshost server_name][-csport service_port][-force][-interval time][-maxconn max_connections][-offtime start_time,end_time,bandwidth_percentage][-providermaxconn max_connections][-readbw read_bandwidth_percentage][-setdefaults][-sserver storage_server_name][-stype storage_server_type][-weekend start_day,end_day,bandwidth_percentage][-worktime start_time,end_day,bandwidth_percentage][-writebw write bandwidth_percentage]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\
です。
説明
csconfig コマンドにより、リモートコンピュータまたはローカルコンピュータでクラウド接続の構成設定を管理します。throttle オプションは、クラウド接続サービスにあるスロットル構成の詳細の編集とフェッチに使用します。
メモ:
csconfig コマンドの throttle オプションには、マルチバイトまたはローカライズされた形式の値を指定することはできません。
オプション
- -availablebw available_bandwidth | -abw
このオプションを使用して、NetBackup がクラウド関連の活動に使用できる帯域幅の量を指定します。
有効な値は KB か MB に先行している正の整数です (たとえば、200MB)。単位が指定されない場合は、値はバイト値になります。
- -cshost server_name | -n
このオプションを使用して、リモートコンピュータをクラウド接続サービスに接続します。
- -csport service_port | -p
デフォルトポート以外のポートでサービスを実行する場合に、このオプションを使用して接続先ポートを指定します。
- -force | -f
このオプションを使用して、スロットルパラメータのデフォルト値の使用を強制します。
- -interval time | -i
このオプションを使用して、スロットルのサンプルを抽出する間隔を秒単位で指定します。有効な値の範囲は 0 から 86400 です。
- -maxconn max_connections |-mxc
このオプションは各クラウドプロバイダのデフォルトの最大接続数です。
- -offtime start_time,end_time,bandwidth_percentage | -oft
このオプションを使用して、クラウド接続をオフとみなす時間間隔を指定します。
24 時間形式で開始時刻と終了時刻を指定してください。たとえば、2:00 P.M. は 14:00 です。
クラウド接続で使用できる帯域幅の量をパーセントで示すことができます。
帯域幅のパーセント値の範囲は 0 から 100 (%) です。帯域幅の割合には、整数のみを指定できます。
- -providermaxconn max_connections | -pmc
このオプションを使用して、特定のプロバイダの最大接続数を指定します。
- -readbw read_bandwidth_percentage | -rbw
このオプションを使用して、読み取り操作に使うことができる総帯域幅の割合を指定します。数分内に指定された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する場合、タイムアウトによりリストアエラーまたはレプリケーションエラーが発生することがあります。必要な帯域幅を計算するときに複数のメディアサーバーの同時ジョブの合計負荷を考慮してください。
帯域幅のパーセント値の範囲は 0 から 100 (%) です。帯域幅の割合には、整数のみを指定できます。
- -setdefaults | -def
このオプションを使用して、すべてのスロットルパラメータをデフォルト値にリセットします。
- -sserver storage_server_name |-r
このオプションを使用して、ストレージサーバーの名前を指定します。
- -stype storage_server_type | -t
このオプションを使用して、ストレージサーバーの種類を指定します。
- -weekend start_day,end_day,bandwidth_percentage | -wkd
このオプションを使用して、週末の開始曜日と終了曜日を指定します。
値の開始日および終了日の範囲は月曜日から日曜日または 1 から 7 です。
メモ:
平日の設定には英語による曜日表記または米国のカレンダー形式 (mmddyy) のみを使用できます。
クラウド接続で使用できる帯域幅の量をパーセントで示すことができます。
帯域幅のパーセント値の範囲は 0 から 100 (%) です。帯域幅の割合には、整数のみを指定できます。
- -worktime start_time,end_time,bandwidth_percentage | -wkt
このオプションを使用して、クラウド接続の稼働時間とみなす時間間隔を指定します。24 時間形式で開始時刻と終了時刻を指定してください。
値の開始日時および終了日時範囲は 0 から 23 です。
クラウド接続で使用できる帯域幅の量をパーセントまたは 1 秒あたりの KB で示すことができます。この値によって、利用可能な帯域幅のうちどのくらいがこの時間帯のクラウド操作に使用されるかが決まります。
帯域幅のパーセント値の範囲は 0 から 100 (%) です。帯域幅の割合には、整数のみを指定できます。
- -writebw write bandwidth_percentage | -wbw
このオプションを使用して、書き込み操作で使うことができる総帯域幅の割合を指定します。
数分内に指定された量のデータを伝送するために帯域幅が不足する場合、タイムアウトによりバックアップエラーが発生することがあります。
必要な帯域幅を計算するときに複数のメディアサーバーの同時ジョブの合計負荷を考慮してください。
帯域幅のパーセント値の範囲は 0 から 100 (%) です。帯域幅の割合には、整数のみを指定できます。
例
例 1 - スロットル構成の詳細を取得します。
csconfig throttle Throttling Configuration Details: Read Bandwidth Percent = 100 % Write Bandwidth Percent = 100 % Total Available Bandwidth = 102400 KB/s Default Maximum Connections = 10 Work Time: Start Time = 8 Hrs End Time = 18 Hrs Allocation Bandwidth = 100 % Off Time: Start Time = 18 Hrs End Time = 8 Hrs Allocation Bandwidth = 100 % Weekend: Start Day = 6 (Saturday) End Day = 7 (Sunday) Allocation Bandwidth = 100 % Sampling Interval = 0 Sec
例 2 - 読み取り帯域幅を 30 % に設定して、利用可能な帯域幅を 2147483648 バイト (2 GB) に設定します。
csconfig throttle -readbw 30 -availablebw 2147483648 -f
関連項目
csconfig cldinstance(delete)を参照してください。
csconfig cldprovider(delete)を参照してください。
csconfig meter(delete)を参照してください。