Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbcplogs — 指定した宛先にすべての NetBackup ログをコピー
概要
nbcplogsdestination [-s mm/dd/yyyy-hh:mm:ss | mm/dd-hh:mm] [-e mm/dd/yyyy-hh:mm:ss | mm/dd-hh:mm] [-d valued | valueh | valuem] [--tmpdir=pathname] [--use-reg-cmd 32|64] [--list-products] [--list-subproducts logproducts] [--nbsu | --no-nbsu] [--help-long] [--write-config] [--compress-before-bundle][--filecopy][--fast]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/support/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\support\
です。
機能説明
nbcplogs コマンドを実行すると、ログが NetBackup システム内の様々な場所から共通領域にコピーされ、問題のトラブルシューティングをより簡単に行うことができます。このユーティリティではコピーするログを決定できます。コピーされるログのサイズを小さくするには、時間枠オプションを使用して、開始時間と終了時間を指定できます。
テクニカルサポートから ######## 形式でケース ID が提供されている場合、ログファイルの名前をそのケース ID 番号に置き換えます。それらのファイルを手動でベリタスの証拠サーバーにアップロードします。詳しくは以下の URL を参照してください。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000097935
nbcplogs について詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。
オプション
- --compress-before-bundle
ログファイルを圧縮、バンドルして、tarball に追加します。ファイルがコピーされる前に、最初にファイルを圧縮すると最大ディスク使用量が減少します。
- destination
収集するログの宛先を指定します。
- -d | --duration valued | valueh | valuem
収集するログデータの期間を設定します。期間の時間単位は、d (日)、h (時間)、または m (分) で指定します。次に例を示します。
--duration 5h /tmp/logs
- --fast
高速検索はバイナリ検索を使ってファイルの時間枠の外にある行を除外します。この機能は bpdbm のような非常に大きいログファイルをコピーするときに有用です。このオプションが必要とされることはまれで、慎重に使う必要があります。
- --filecopy
ファイルコピーはデフォルト条件です。ログファイル全体をコピーします。
- --help-long
nbcplogs コマンドで利用可能なすべてのオプションを表示します。
- -l | --logslog_type[.sub] [,...]
収集するログの形式を、コマンドラインで指定するものに限定します。sub オプションでは、ログの形式のサブカテゴリを指定できます。ログの形式を指定しないと、すべてのログの形式がコピーされます。
- --list-products
報告できるすべての可能なログを表示します。
- --list-subproducts log_product
指定したログ生成物のすべてのログ副生成物を表示します。
- --nbsu | --no-nbsu
nbcplogs コマンド操作の一部として nbsu ユーティリティの実行を有効化 (--nbsu) または無効化 (--no-nbsu) します。nbsu コマンドユーティリティは、収集されたログデータとともに使用するときに役立つ広範囲の診断情報を収集します。
デフォルト状態では nbsu が実行され、テクニカルサポートに送信するサポートパッケージが作成されます。
- -s | --start mm/dd/yyyy-hh:mm:ss | mm/dd-hh:mm -e | --end mm/dd/yyyy-hh:mm:ss | mm/dd-hh:mm
ログの収集の開始時間 (-s) または終了時間 (-e) を設定します。
-s オプションでは、ログの開始日時が指定されます。対応する -e オプションが使われない場合、ユーティリティによって、開始時間から現在までのすべてのログデータが収集されます。
-e オプションでは、ログの終了日時が指定されます。対応する -s オプションが使われない場合、ユーティリティによって、ログファイルに存在する終了日までのすべてのログデータが収集されます。
開始時刻か終了時間が指定済みでなければ、デフォルトの期間は過去 24 時間です。
- --tmpdir=pathname
tarball にログをバンドルするときコマンドが使用するステージングディレクトリを指定します。
--tmpdir を指定しない場合は、デフォルトのステージングディレクトリが使用されます。このディレクトリは次のようになります。
Windows:
C:\temp
UNIX または Linux:
/tmp
- --use-reg-cmd [32|64]
このオプションは、英語以外の Windows サーバーで nbcplogs コマンドを実行する場合に必要です。
- --write-config
nbcplogs の構成値を表示または変更できます。このオプションは編集可能な nbcplogs 構成ファイル (
nbcplogs.conf
) を作成します。
例
例 1 - 1 時から 2 時の間のすべての volmgr ログがコピーされます。
# nbcplogs --start 01:00 --end 02:00 --logs volmgr /tmp/logs
例 2 - 過去 24 時間の nbpem ログと bpdbm ログをコピーし、nbsu ユーティリティを実行します。
# nbcplogs -l nbpem,bpdbm
例 3 - nbcplogs コマンドで使うことができるオプションの完全なセットを表示します。
# nbcplogs --help-long
例 4 - システムで利用可能なすべてのログディレクトリをリスト表示します。
# nbcplogs --list-products * products: * db : /usr/openv/db/log * dberror : /usr/openv/netbackup/db/error * nbu : /usr/openv/netbackup/logs * pbx : /opt/VRTSpbx/log * trylogs : /usr/openv/netbackup/db/jobs/trylogs * vault : /usr/openv/netbackup/vault/sessions * volmgr : /usr/openv/volmgr/debug * vxul :
例 5 - nbcplogs コマンドで利用可能なログの副次的な生成物の完全なセットを表示します。
# nbcplogs --list-subproducts vxul* "vxul" subproducts: * vxul.111 = /usr/openv/logs/nbemm aliases: 111, nbemm, vxul.nbemm * vxul.116 = /usr/openv/logs/nbpem aliases: 116, nbpem, vxul.nbpem * vxul.117 = /usr/openv/logs/nbjm aliases: 117, nbjm, vxul.nbjm * vxul.118 = /usr/openv/logs/nbrb aliases: 118, nbrb, vxul.nbrb * vxul.119 = /usr/openv/logs/bmrd aliases: 119, bmrd, vxul.bmrd...