Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド

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Product(s): NetBackup (8.1.1)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup コマンドについて
    2.  
      複数階層のメニューの操作
    3.  
      NetBackup のコマンドの表記規則
    4.  
      NetBackup Media Manager コマンドの注意事項
    5.  
      IPV6 の更新
  2. 付録 A. NetBackup コマンド
    1.  
      acsd
    2.  
      add_media_server_on_clients
    3.  
      backupdbtrace
    4.  
      backuptrace
    5.  
      bmrc
    6.  
      bmrconfig
    7.  
      bmrepadm
    8.  
      bmrprep
    9.  
      bmrs
    10.  
      bmrsrtadm
    11.  
      bp
    12.  
      bparchive
    13.  
      bpbackup
    14.  
      bpbackupdb
    15.  
      bpcatarc
    16.  
      bpcatlist
    17.  
      bpcatres
    18.  
      bpcatrm
    19.  
      bpcd
    20.  
      bpchangeprimary
    21.  
      bpclient
    22.  
      bpclimagelist
    23.  
      bpclntcmd
    24.  
      bpclusterutil
    25.  
      bpcompatd
    26.  
      bpconfig
    27.  
      bpdbjobs
    28.  
      bpdbm
    29.  
      bpdgclone
    30.  
      bpdown
    31.  
      bpduplicate
    32.  
      bperror
    33.  
      bpexpdate
    34.  
      bpfis
    35.  
      bpflist
    36.  
      bpgetconfig
    37.  
      bpgetdebuglog
    38.  
      bpimage
    39.  
      bpimagelist
    40.  
      bpimmedia
    41.  
      bpimport
    42.  
      bpinst
    43.  
      bpkeyfile
    44.  
      bpkeyutil
    45.  
      bplabel
    46.  
      bplist
    47.  
      bpmedia
    48.  
      bpmedialist
    49.  
      bpminlicense
    50.  
      bpnbat
    51.  
      bpnbaz
    52.  
      bppficorr
    53.  
      bpplcatdrinfo
    54.  
      bpplclients
    55.  
      bppldelete
    56.  
      bpplinclude
    57.  
      bpplinfo
    58.  
      bppllist
    59.  
      bpplsched
    60.  
      bpplschedrep
    61.  
      bppolicynew
    62.  
      bpps
    63.  
      bprd
    64.  
      bprecover
    65.  
      bprestore
    66.  
      bpretlevel
    67.  
      bpschedule
    68.  
      bpschedulerep
    69.  
      bpsetconfig
    70.  
      bpstsinfo
    71.  
      bpstuadd
    72.  
      bpstudel
    73.  
      bpstulist
    74.  
      bpsturep
    75.  
      bptestbpcd
    76.  
      bptestnetconn
    77.  
      bptpcinfo
    78.  
      bpup
    79.  
      bpverify
    80.  
      cat_convert
    81.  
      cat_export
    82.  
      cat_import
    83.  
      configurePorts
    84.  
      create_nbdb
    85.  
      csconfig cldinstance
    86.  
      csconfig cldprovider
    87.  
      csconfig meter
    88.  
      csconfig throttle
    89.  
      duplicatetrace
    90.  
      importtrace
    91.  
      jbpSA
    92.  
      jnbSA
    93.  
      ltid
    94.  
      manageClientCerts
    95.  
      mklogdir
    96.  
      nbauditreport
    97.  
      nbcatsync
    98.  
      NBCC
    99.  
      NBCCR
    100.  
      nbcertcmd
    101.  
      nbcertupdater
    102.  
      nbcldutil
    103.  
      nbcomponentupdate
    104.  
      nbcplogs
    105.  
      nbdb_admin
    106.  
      nbdb_backup
    107.  
      nbdb_move
    108.  
      nbdb_ping
    109.  
      nbdb_restore
    110.  
      nbdb_unload
    111.  
      nbdbms_start_server
    112.  
      nbdbms_start_stop
    113.  
      nbdc
    114.  
      nbdecommission
    115.  
      nbdelete
    116.  
      nbdeployutil
    117.  
      nbdevconfig
    118.  
      nbdevquery
    119.  
      nbdiscover
    120.  
      nbdna
    121.  
      nbemm
    122.  
      nbemmcmd
    123.  
      nbexecute
    124.  
      nbfindfile
    125.  
      nbfirescan
    126.  
      nbftadm
    127.  
      nbftconfig
    128.  
      nbgetconfig
    129.  
      nbhba
    130.  
      nbholdutil
    131.  
      nbhostidentity
    132.  
      nbhostmgmt
    133.  
      nbhypervtool
    134.  
      nbjm
    135.  
      nbkmsutil
    136.  
      nboraadm
    137.  
      nborair
    138.  
      nbpem
    139.  
      nbpemreq
    140.  
      nbperfchk
    141.  
      nbplupgrade
    142.  
      nbrb
    143.  
      nbrbutil
    144.  
      nbregopsc
    145.  
      nbreplicate
    146.  
      nbrestorevm
    147.  
      nbseccmd
    148.  
      nbsetconfig
    149.  
      nbsnapimport
    150.  
      nbsnapreplicate
    151.  
      nbsqladm
    152.  
      nbstl
    153.  
      nbstlutil
    154.  
      nbstop
    155.  
      nbsu
    156.  
      nbsvrgrp
    157.  
      resilient_clients
    158.  
      restoretrace
    159.  
      stopltid
    160.  
      tl4d
    161.  
      tl8d
    162.  
      tl8cd
    163.  
      tldd
    164.  
      tldcd
    165.  
      tlhd
    166.  
      tlhcd
    167.  
      tlmd
    168.  
      tpautoconf
    169.  
      tpclean
    170.  
      tpconfig
    171.  
      tpext
    172.  
      tpreq
    173.  
      tpunmount
    174.  
      verifytrace
    175.  
      vltadm
    176.  
      vltcontainers
    177.  
      vlteject
    178.  
      vltinject
    179.  
      vltoffsitemedia
    180.  
      vltopmenu
    181.  
      vltrun
    182.  
      vmadd
    183.  
      vmchange
    184.  
      vmcheckxxx
    185.  
      vmd
    186.  
      vmdelete
    187.  
      vmoprcmd
    188.  
      vmphyinv
    189.  
      vmpool
    190.  
      vmquery
    191.  
      vmrule
    192.  
      vmupdate
    193.  
      vnetd
    194.  
      vwcp_manage
    195.  
      vxlogcfg
    196.  
      vxlogmgr
    197.  
      vxlogview
    198.  
      W2KOption

名前

bpstuadd — NetBackup ストレージユニットまたはストレージグループの作成

概要

bpstuadd -label storage_unit_label -path path_name [-dt disk_type] | -dp disk_pool [-dt disk_type] | -density density_type [-rt robot_type -rn robot_number] [-host host_name] [-cj max_jobs] [-odo on_demand_only_flag] [-flags flags] [-cf clearfiles] [-tt transfer_throttle] [-hwm high_water_mark] [-lwm low_water_mark] [-okrt ok_on_root] [-mfs max_fragment_size] [-maxmpx mpx_factor] [-nh NDMP_attach_host] [-nodevhost] [-verbose] [-hostlist host_name...] [-M master_server,...] [-reason "string"]

bpstuadd -group storage_unit_group storage_unit_label ... [-sm selection_method]

 

UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。

Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\ です。

説明

bpstuadd コマンドを実行すると、NetBackup ストレージユニットまたはストレージユニットグループが作成されます。1 つのストレージユニットを作成する場合、新しいストレージユニットのラベルおよび -density オプション、-path オプションまたは -dp オプションのいずれかが指定されていることを確認します。NetBackup 構成で許可されている最大数のストレージユニットがマスターサーバーですでに作成されている場合、bpstuadd コマンドを実行してもストレージユニットは作成できません。bpstuadd では、既存のストレージユニットと同じ宛先メディアを指定するストレージユニットは作成されません。

メモ:

このコマンドを実行しても、ディスクストレージユニット (DSU) またはテープストレージユニットをディスクステージングストレージユニット (DSSU) に変更することはできません。また、DSSU を DSU またはテープストレージユニットに変更することもできません。

NetBackup には、いくつかの形式のストレージユニットがあります。ストレージユニット形式によって、NetBackup のデータ格納方法は異なります。bpstuadd コマンドラインのオプションによって、次のいずれかの形式が判断されます。

  • ディスク:格納の宛先は、ディスクのファイルシステムのディレクトリまたはディスクプール (あるいはその両方) です。

  • ディスクステージング:ディスクステージングストレージユニット (DSSU) では、DSSU から最終的な宛先ストレージユニットへ、イメージが自動的 (または定期的) に移動されます。

  • Media Manager:格納の宛先は、Media Manager によって管理されるテープデバイスです。

  • NDMP:NDMP は、Media Manager によって制御されるストレージユニットです。NetBackup の NDMP オプションがインストールされている必要があります。このコマンドの説明では、Media Manager ストレージユニット形式に関する記述は、特に指定されていないかぎり、NDMP ストレージユニット形式にも適用されます。NDMP ストレージユニットのメディアは、常に NDMP ホストに直接接続され、他の NetBackup クライアントのデータ格納には使用できません。NDMP ストレージユニットを定義するには、bpstuadd コマンドをマスターサーバーで実行します。

    NDMP ストレージユニットの追加方法について詳しくは、次を参照してください。『NetBackup for NDMP 管理者ガイド』

エラーは標準エラー出力 (stderr) に送信されます。コマンドのデバッグログは、現在の日付の NetBackup 管理ログファイルに送信されます。

ストレージユニットについて詳しくは、次を参照してください。『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』

このコマンドは、認可済みユーザーだけが実行できます。

NetBackup による認可について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。

オプション

-cf clearfiles

NetBackup メディアがバックアップデータに対してデータ変換操作を実行することを可能にします。通常、OpenStorage プラグインは使用ディスク領域の総量を削減するブロックレベルの重複排除操作を実行するためにメタデータを使います。この値は OST ディスクプールを使用して構成されたディスクストレージユニットにのみ有効です。

clearfiles 変数には、次のいずれかの値を指定できます。

  • 0 - すべてのデータ変換操作を無効にします。

  • 1 - 詳細な変換操作を有効にします。メタデータはバックアップ済みであるファイルの属性すべてを記述します。これらのファイルは透明なファイルと呼ばれます。

  • 2 - 簡単な変換操作を有効にします。メタデータは、バックアップ済みのファイルの名前、サイズ、バイトオフセットの場所のみを識別します。それらは不透明なファイルと呼ばれます。

-cj max_jobs

このオプションでは、このストレージユニットで許可されている最大並列実行ジョブ数を指定します。max_jobs は、負でない整数です。適切な値は、複数のバックアップ処理を問題なく実行するサーバーの性能およびストレージメディアで利用可能な領域によって異なります。

クライアントあたりの最大ジョブ数について詳しくは、次を参照してください。『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』

max_jobs オプションを 0 (ゼロ) に設定すると、ジョブをスケジュールする際にこのストレージユニットは選択されません。デフォルトは 1 です。

-density density_type

このオプションでは、メディアの密度の種類を指定します。このオプションを指定すると、ストレージユニット形式は Media Manager になります。このオプションには、デフォルトは存在しません。コマンドラインには、-density-path または -dp のいずれかを指定する必要があります。コマンドラインでロボット形式を指定すると、密度の値はそのロボット形式によって決まります。-density-path および -dp オプションは単独でのみ使用できます。

density_type の有効な値は次のとおりです。

dlt: DLT カートリッジ

dlt2: DLT 代替カートリッジ

8mm: 8MM カートリッジ

4mm: 4MM カートリッジ

qscsi: 1/4 インチカートリッジ

メモ:

NetBackup では、NetBackup Enterprise Server 上で次の密度がサポートされます。

hcart: 1/2 インチカートリッジ

hcart2: 1/2 インチ代替カートリッジ

dtf: DTF カートリッジ

-dp disk_pool

このオプションでは、このストレージユニットのデータストレージ領域であるディスクプールの名前を指定します。ディスクプールがすでに存在している必要があります。

-dt disk_type

このオプションでは、ディスク形式を指定できます。disk_type の有効な値を次に示します。

1: BasicDisk

3: SnapVault

6: DiskPool

-flags flags

このオプションでは、ステージングストレージユニットにするストレージユニットを指定します。このオプションでは、クイックリストアが可能です。flags の有効な値は NONE および STAGE_DATA です。現在は、ディスクストレージユニットの場合にのみ有効です。

-group storage_unit_group storage_unit_label...

このオプションでは、ストレージユニットグループを追加して、グループ名およびグループを構成するストレージユニットを指定します。複数のストレージユニットをストレージユニットグループに追加するには、名前を空白で区切ります。ストレージユニットグループのラベルの最大長は、128 文字です。

-host host_name

このオプションでは、ストレージユニットに関連付けられた 1 つの特定のメディアサーバーを指定します。ストレージから読み込みまたは書き込みを行うシステムとして選択できるのは、このメディアサーバーだけです。デフォルトは、ローカルシステムのホスト名です。

メモ:

NetBackup サーバーでは、リモートメディアサーバーはサポートされません。

ホストには、NetBackup マスターサーバーまたはリモートメディアサーバー (リモートメディアサーバーを構成する場合) を選択する必要があります。ホスト名には、すべての NetBackup サーバーおよびクライアントに認識されるサーバーのネットワーク名を指定する必要があります。

host_name が有効なネットワーク名であり、事前に NetBackup で構成されていない場合、host_name は NetBackup 構成にメディアサーバーとして追加されます。UNIX では、このサーバーは bp.conf ファイルに SERVER エントリとして表示されます。Windows では、[ホストプロパティ (Host Properties)]で[サーバー (Servers)]リストのサーバーを指定します。host_name が有効なネットワーク名でない場合、手動でこれを構成する必要があります。

-hostlist host_name...

このオプションでは、ストレージへのアクセス権があるメディアサーバーのサブセットを指定します。複数のメディアサーバーでディスクプールを共有する場合、このオプションを使用します。1 つのメディアサーバーセットを、一連のポリシーおよびクライアントを処理するための専用サーバーとして使用するとします。このとき、他のポリシーおよびクライアントを処理する (または複製ジョブなどの特定の役割に使用する) ために、別のメディアサーバーセットが必要になります。

-hwm high_water_mark

このオプションでは、ディスクストレージユニットが空きなしと見なされる割合を指定します。このオプションは、ユーザーが構成可能なしきい値です。高水準点の有効な範囲は 0 から 100 (%) です。デフォルト設定は 98 (%) です。高水準点に到達した場合、NetBackup は次のように対処します。

  • ジョブを実行し、すべての容量が使用された場合、DSU は[空きなし (Full)]と見なされます。ストレージユニットグループ内のストレージユニットを選択する場合、メディアおよびデバイスの選択 (MDS) によって、新しいジョブは、使用済み容量が高水準点の値を超えるストレージユニットには割り当てられません。代わりに、グループ内の他のストレージユニットが検索され、ジョブが割り当てられます。

  • ジョブの実行中に、ステージング属性が設定され、すべての容量が使用された場合、ステージングによってイメージが期限切れとなり、DSU の領域が解放されます。この操作によって、より多くのバックアップデータに対応できます。

-label storage_unit_label

このオプションでは、ストレージユニット名を指定します。-group を使用しない場合、このオプションは必須です。ストレージユニットのラベルの最大長は、128 文字です。

-lwm low_water_mark

このオプションは、ユーザーが構成可能なしきい値で、ディスクステージングを実行するディスクストレージユニットによって使用されます。低水準点の有効な範囲は 0 から 100 (%) です。デフォルト設定は 80 (%) です。

高水準点に到達した場合は、次のいずれかを実行します。

  • 低水準点に到達するまで、イメージを他のストレージユニットに移行する。

  • 低水準点に到達するまで、ステージングが設定された最も古いイメージのディスクイメージを期限切れにしてディスク領域を解放する。

多くのデータを保存する場合は、高水準点と近くなるように低水準点を設定します。

-M master_server,...

このオプションでは、マスターサーバーのリストを指定します。このリストは、カンマで区切られたホスト名のリストです。このオプションを指定すると、一覧表示されている各マスターサーバーでコマンドが実行されます。サーバーでは、コマンドを発行するシステムからのアクセスが許可されている必要があります。マスターサーバーでエラーが発生した場合、その時点で処理が停止します。デフォルトは、コマンドが入力されるシステムのマスターサーバーです。

-maxmpx mpx_factor

このオプションでは、最大多重化因数を指定します。多重化を実行すると、1 つ以上のクライアントからある 1 台のドライブへ複数のバックアップが並列して送信されます。

多重化 (MPX) について詳しくは、次を参照してください。『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』

多重化因数の範囲は、1 から 32 です。デフォルト値の 1 は多重化が行われないことを示します。値が 1 より大きい場合、NetBackup では、宛先メディアに多重化されたイメージを作成できます。ライセンスによって、ローカルでの NetBackup のインストールに効果的な部分が 1 から 32 の範囲で判断されます。

-mfs max_fragment_size

このオプションでは、NetBackup イメージのフラグメントの最大サイズ (MB) を指定します。NetBackup では、最大フラグメントサイズ 1,000,000 MB (1 TB) がサポートされます。

リムーバブルメディアの場合、この値は 0 (ゼロ)、または、50 (MB) から 1,048,576 (MB) (1024 GB) の任意の整数です。デフォルト値は 0 (ゼロ) で、最大値の 1,048,576 MB を表します。

ディスクストレージユニットの場合、この値は 20 MB から 512,000 MB (512 GB) です。デフォルト値は 512,000 MB です。

-nh NDMP_attach_host

NDMP サーバーのホスト名を指定します。このオプションを指定すると、ストレージユニット形式が NDMP に設定されます。デフォルトは NDMP サーバー以外のサーバーです。

-nodevhost

このオプションを指定すると、このストレージユニットにはメディアサーバーが関連付けられません。データの移動 (バックアップ、複製、リストアなど) で使用するストレージにアクセス可能な任意のメディアサーバーを選択できます。

-odo on_demand_only_flag

このオプションを指定すると、On-Demand-Only フラグによって NetBackup で使用されるストレージユニットの条件が制御されます。

  • ストレージユニットを要求するポリシーまたはスケジュールだけでストレージユニットを利用可能にするには、フラグを 1 (有効) に設定します。

  • すべてのポリシーまたはスケジュールでストレージユニットを利用可能にするには、フラグを 0 (無効) に設定します。

ストレージユニット形式がディスクである場合、デフォルトは 1 です。ストレージユニットは、明示的に要求された場合だけ NetBackup によって使用されます。そうでない場合、デフォルトは 0 (ゼロ) です。

DSSU はオンデマンドのみ (On Demand Only) です。DSSU はバックアップの対象として明示的に指定する必要があります。

-okrt ok_on_root

このフラグが設定されていない場合、ルートファイルシステムで、バックアップおよびディレクトリの作成は行われません。ok_on_root フラグが設定されている場合、通常、バックアップおよびディレクトリの作成が行われます。

このフラグのデフォルト値は 0 (ゼロ) です。パスがルートファイルシステム上にある場合に、ディスクストレージユニット (BasicDisk) に対してバックアップおよびディレクトリの作成は行われません。

-path path_name

このオプションでは、このストレージユニットのデータストレージ領域であるディスクファイルシステムのパスを絶対パス名で指定します。このオプションを指定すると、ストレージユニット形式はディスクになります。このオプションには、デフォルトは存在しません。コマンドラインには、-path-dp または -density のいずれかを指定する必要があります。-density-path および -dp オプションは単独でのみ使用できます。

通常、このオプションを指定するときは On-Demand-Only フラグを有効にします (「-odo」を参照)。これを有効にしない場合、特定のストレージユニットを要求しない NetBackup ポリシーが存在する場合に、ディスクファイルシステム path_name の空きがなくなる可能性があります。この操作によって、システムに重大な問題が発生する場合があります。たとえば、システムスワップ領域が同じファイルシステム上に存在する場合、新しいプロセスが失敗する場合があります。

-reason "string"

このコマンド処理を選択する理由を示します。入力する理由の文字列は取得され、監査レポートに表示されます。この文字列は二重引用符 ("...") で囲んでください。文字列が 512 文字を超えないようにしてください。それはハイフンの文字 (-) から始まり単一の引用符 (') を含む場合がありません。

-rn robot_number

このオプションでは、ストレージユニットのロボット番号を指定します。0 (ゼロ) 以上を指定する必要があります。ロボット番号は、管理コンソールの[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]から取得できます。-rt オプションを指定しないかぎり、このオプションは無視されます。このオプションには、デフォルトは存在しません。

ロボット番号の使用に関する規則について詳しくは、次を参照してください。『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』

-rt robot_type

このオプションでは、ストレージユニットのロボット形式を指定します。非ロボットの (スタンドアロンの) デバイスでは、NONE を選択するか、このオプションを省略します。デフォルト値は NONE (非ロボット) です。密度にはそのロボット形式に適した値を指定する必要があります。

このオプションを NONE 以外の値に設定する場合、-rn オプションが必要です。次に、指定可能なロボット形式のコードを示します。

NONE: 非ロボット

TLD: DLT テープライブラリ

ACS: 自動カートリッジシステム

TL8: 8MM テープライブラリ

TL4: 4MM テープライブラリ

TLH: 1/2 インチテープライブラリ

TLM: マルチメディアテープライブラリ

-sm selection_method

このオプションでは、ストレージユニットグループの選択方法を選択します。このオプションは、ストレージユニットグループにだけ有効です。selection_method に指定可能な値は、次のとおりです。

優先度 = 1 (デフォルト)

選択されていない期間が最も長い = 2

フェールオーバー = 3

負荷分散 = 4

オプション 1: 「優先度」では、リスト内の最初のストレージユニットが選択され、ユニットが停止または空きなしの状態になるか、その最大並列実行ジョブ設定に到達するまで使われます。その後、利用可能なユニットが見つかるまで、リスト内の次のストレージユニットが順に検索されます。

オプション 2: 「選択されていない期間が最も長い」では、選択されていない期間が最も長いストレージユニットが選択されます。

オプション 3: フェールオーバーは、優先度と同じですが、最大並列実行ジョブ数に到達した場合に、MDS はジョブをキューに投入し、最初のストレージユニットを待機します。MDS がリスト内の次のストレージユニットに移動するのは、最初のユニットが停止または空きなしの場合だけです。

オプション 4: 負荷分散。Capacity Management ライセンスがインストールされている場合、ユーザーがこのオプションを選択すると、メディアデバイスの選択 (MDS) によってジョブの負荷が分散されます。ジョブの負荷分散では、メディアサーバーが次の条件に一致しているかどうかが考慮されます。

  • 推定されるジョブサイズに対応できる十分なディスクボリュームの空き領域がある。

  • 別のジョブに対応できる十分な CPU リソースとメモリリソースがある。

  • 同じクラスまたはランクの他のメディアサーバーと比較して、推定されるジョブサイズが最小量のデータが処理されている。

ユーザーが Capacity Management ライセンスを持っていない場合は、負荷分散はオプション 2 (使用されていない期間が最も長いストレージユニット) に戻されます。

-tt transfer_throttle

転送スロットル設定は、SnapVault ストレージユニットでのみ表示されます。

この設定は、SnapVault データ転送の最大帯域幅を示します。デフォルト設定の 0 (ゼロ) は無制限の帯域幅を示し、データ転送は最大ネットワーク帯域幅で行われます。(範囲は、0 (デフォルト) から 9999999 です。)

-verbose

このオプションを指定すると、ログの詳細モードが選択されます。このオプションは、デバッグログ機能が有効になっている場合、つまり次のディレクトリが定義されている場合にだけ有効です。

UNIX systems: /usr/openv/netbackup/logs/admin
Windows systems: install_path\NetBackup\logs\admin

例 1 - hatunit という新しいストレージユニットを作成します。ストレージユニット形式は、ディスクです。

UNIX システムの場合、ストレージユニットのパスは /tmp/hatdisk です。

Windows システムの場合、ストレージユニットのパスは C:\tmp\hatdisk です。

UNIX システムの場合:

# bpstuadd -label hatunit -path /tmp/hatdisk -verbose

Windows システムの場合:

# bpstuadd -label hatunit -path C:\tmp\hatdisk -verbose
    <2>bpstuadd: INITIATING: NetBackup 8.0 created: 0
    <2>bpstuadd: EXIT status = 0.

例 2 - NetBackup で事前に構成されていない UNIX サーバーを使用して、ストレージユニットを作成します。

メモ:

次の例では、リモートメディアサーバーが参照されるため、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。NetBackup サーバーでは、マスターサーバーだけがサポートされ、リモートメディアサーバーはサポートされません。

# bpstuadd -label parrot_stu -host parrot -density dlt -rt TLD -rn 2

リモートメディアサーバー parrot が、bp.conf ファイルに追加されます。

また、NetBackup および Media Manager を parrot にインストールして、マスターサーバーで add_media_server_on_clients 実行可能ファイルを実行する必要があります。

% grep parrot /usr/openv/netbackup/bp.conf
SERVER = parrot

戻り値

終了状態が 0 (ゼロ) の場合は、コマンドが正常に実行されたことを意味します。

終了状態が 0 (ゼロ) 以外の場合は、エラーが発生したことを意味します。

管理ログ機能が有効になっている場合、終了状態は、bpstuadd によって次のログディレクトリ内の管理日次ログに書き込まれます。

UNIX システムの場合:

/usr/openv/netbackup/logs/admin

Windows システムの場合:

install_path\NetBackup\logs\admin

次の形式が使用されます。

# bpstuaddnew: EXIT status = exit status

エラーが発生した場合、このメッセージの前に診断が表示されます。

ファイル

UNIX システムの場合:

/usr/openv/netbackup/logs/admin/*

Windows システムの場合:

install_path\NetBackup\logs\admin\*

EMM データベース

関連項目

bpstsinfo(1m)を参照してください。

bpstudel(1m)を参照してください。

bpstulist(1m)を参照してください。

bpsturep(1m)を参照してください。