Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpkeyutil — NetBackup 標準暗号化で使用される鍵ファイルユーティリティの実行
概要
bpkeyutil [-stdin | -insert | -delete] [-display] [-clients client_name1[,client_name2,...]] [-M server]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\
です。
説明
bpkeyutil コマンドを実行すると、暗号化および復号化に使用される鍵が含まれる鍵ファイルが更新されます。 鍵は、指定した NetBackup パスフレーズに基づいて生成されます。 鍵ファイルは鍵を使用して暗号化されます。 NetBackup クライアントソフトウェアは、鍵ファイルの暗号化鍵を使用して、バックアップ中にファイルを暗号化し、リストア中にファイルを復号化します。
オプション
- -stdin
標準入力からパスフレーズを読み込みます。デフォルトでは、bpkeyutil は端末ウィンドウで入力を求めるプロンプトからパスフレーズを読み込みます。
- -insert
このオプションを指定すると、NetBackup バックアップおよびアーカイブをこのクライアントで暗号化するための新しい NetBackup パスフレーズが、鍵ファイルに挿入されます。
- -delete
このオプションを指定すると、既存のパスフレーズが鍵ファイルから削除されます。
- -display
鍵ファイルの情報を表示します。
- -clients client_name1[,client_name2,...,client_namen]
このオプションでは、鍵ファイルが存在するクライアント名を指定します。デフォルトは、ローカルクライアントです。複数のクライアント名をカンマで区切って指定することもできます。この引数は、NetBackup 管理者だけが使用できます。
- -M server
このオプションでは、クライアントのマスターサーバー名を指定します。デフォルトは、ローカルクライアント構成で定義されたマスターサーバーです。この引数は、指定したマスターサーバーの NetBackup 管理者だけが使用できます。
注意事項
bpkeyutil コマンドを使うときには、次のことに注意してください。
標準暗号化では、bpkeyutil コマンドが使用されます。
クラスタ内のすべてのノードで同じ鍵ファイルを使用する必要があります。
ファイル
クライアントの暗号化鍵ファイル。
UNIX システムの場合: /usr/openv/var/keyfile.dat
Windows システムの場合: install_path\NetBackup\var\keyfile.dat