Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpclimagelist — クライアントの NetBackup イメージまたはリムーバブルメディアの状態レポートの生成
概要
bpclimagelist [-U | -Likelydate] [-Listseconds] [-client client_name] [-server server_name] [-t FULL | INCR | CINC | UBAK | UARC | ANY | NOT_ARCHIVE] [-policy policy_name] [-keyword keyword_phrase] [-ct client_type] [-s mm/dd/yyyy hh:mm:ss] [-e mm/dd/yyyy hh:mm:ss] [-oracle_copilot_ir]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\
説明
bpclimagelist コマンドはクライアントの NetBackup イメージまたはリムーバブルメディアの状態レポートを生成します。
メモ:
NetBackup アクセラレータ機能の場合、bpclimagelist でバックアップごとにネットワーク経由で転送されたデータの量をレポートできます。また、通常はアクセラレータのバックアップイメージのサイズを示すフィールドで転送されたデータを示すようにコマンドを設定する必要があります。詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』、『NetBackup for VMware 管理者ガイド』、『NetBackup for NDMP 管理者ガイド』のアクセラレータに関するトピックを参照してください。
オプション
- -client client_name
状態レポートが生成されるクライアントを指定します。
- -ct client_type
指定されたクライアント形式に対してバックアップされるイメージのみ表示します。client_type は、整数で指定します。-ct を指定しない場合、デフォルト値は標準 (0) です。次に、有効な値を示します。
0 - 標準 (UNIX ファイルシステムのバックアップの標準)
4 - Oracle データベース
6 - Informix データベース
7 - Sybase データベース
8 - Sharepoint
13 - Windows (Windows ファイルシステムのバックアップの標準)
15 - SQL Server
16 - Exchange
17 - SAP
18 - DB2
19 - NDMP
20 - FlashBackup
21 - 分割ミラー
29 - FlashBackup-Windows
30 - Vault
34 - ディスクステージング
35 - NetBackup カタログ
39 - Enterprise Vault
- -e mm/dd/yyyy hh:mm:ss
表示の対象とする終了日時を指定します。後続の -s オプションの説明を参照してください。
- -keyword keyword_phrase
このオプションでは、検索に使用する NetBackup のキーワード句を指定します。キーワード句は、事前にイメージに関連付けられているキーワード句に一致している必要があります。
- -Likelydate
リストアのために使うバックアップイメージの開始をマーク付けする有用なタイムスタンプを検索します。通常、このタイムスタンプは最新の完全バックアップイメージの時刻です。このオプションでは、その他の引数が指定されない場合は 1970 年 1 月 1 日以降の 10 進数での秒数が返されます。
- -Listseconds
タイムスタンプが秒単位で表示されるように指定します。
- -policy policy_name
指定のポリシーを使うバックアップイメージをレポートします。デフォルトは、すべてのポリシーです。
- -oracle_copilot_ir
このオプションでは、Oracle Copilot インスタントリカバリに使用される可能性があるイメージが検索されて表示されます。
- -s mm/dd/yyyy hh:mm:ss, -e mm/dd/yyyy hh:mm:ss
表示の対象とする開始日時 (-s) と終了日時 (-e) を指定します。
-s オプションは、表示の対象とする開始日時を指定します。結果のリストには、指定した日時以降に実行されたバックアップまたはアーカイブ内のファイルだけが表示されます。
NetBackup コマンドの日時の値に求められる形式は、使用しているロケールによって異なります。
/usr/openv/msg/.conf
ファイル (UNIX) とinstall_path\VERITAS\msg\LC.CONF
ファイル (Windows) はそれぞれのサポート対象ロケールの日時形式などの情報を含んでいます。これらのファイルには、サポートされているロケールおよび書式のリストを追加および変更するための、具体的な方法が含まれています。システムのロケールについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』の「NetBackup インストールのロケールの指定について」を参照してください。
有効な日時の範囲は、01/01/1970 00:00:00 から 01/19/2038 03:14:07 です。デフォルトは、現在の日時から 6 カ月前の日付です。
-e オプションは、表示の対象とする終了日時を指定します。結果のリストには、指定した日時以前に実行されたバックアップまたはアーカイブ内のファイルだけが表示されます。開始日時と同じ形式を使用します。デフォルトは、現在の日時です。
- -server server_name
このオプションでは、NetBackup サーバー名を指定します。デフォルト値は、
bp.conf
ファイルに表示されている最初のサーバー名です。- -t
このオプションでは、イメージを選択するためのスケジュール形式を指定します。デフォルトはすべての形式のスケジュールです。有効な値を次に示します。大文字でも小文字でも指定できます。
FULL (完全バックアップ)
INCR (差分増分バックアップ)
CINC (累積増分バックアップ)
UBAK (ユーザーバックアップ)
UARC (ユーザーアーカイブ)
ANY
NOT_ARCHIVE (ユーザーアーカイブ以外のすべてのバックアップ)
- -U
ユーザー表示形式。