Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbcloudrestore — Perl スクリプトを使用してクラウド内資産をリストアします。
概要
nbcloudrestore.pl -master_server host_name -username user -password [password] [-port port_number] [-domainname domain_name -domaintype domain_type] [-source_assetid nb_source_assetid [-filter filter]] [-backupid backup_id] [-destination_assetid destination_assetid] [-recovery_type recovery_type] [ -copy_number copy_number] [-overwrite_existing overwrite_existing] [-recovered_state recovered_state] [-waittime [wait_time]] [-verbose [verbose]]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/goodies/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\goodies
説明
クラウド内資産をリストアするには、nbcloudrestore コマンドを使用します。このコマンドは、Windows、Red Hat Linux、SUSE Linux マスターサーバーの各プラットフォームをサポートします。
Perl 5.10 以降のバージョンを使用する必要があります。nbcloudrestore コマンドを実行する前に、NetBackup マスターサーバーにリストされる Perl モジュールもインストールする必要があります。これらのモジュールは、インクルードパス (@INC
) の検索パスのリストにも表示される必要があります。
Getopt::Long
Term::ReadKey
HTTP::Response
HTTP::Request
JSON
URI
Data::Dumper
LWP::UserAgent
LWP::Protocol::http
Pod::Usage
Time::HiRes
オプション
- -backupid backup_id
このオプションを使用して、このリカバリに使用するためのバックアップイメージの識別子を指定します。バックアップ ID は、NetBackup 管理コンソールの[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[カタログ (Catalog)]、または bpimagelist コマンドを使用して取得できます。
- -copy_number copy_number
リストアするバックアップコピーを指定します。有効な値は 1 から 10 までです。指定しない場合は、プライマリコピーが使用されます。
- -domainname domain_name
このオプションを使用して、NetBackup マスターサーバーへの接続に使用するユーザーのドメイン名を指定します。
- -domaintype domain_type
このオプションを使用して、NetBackup マスターサーバーに接続するために使用するユーザーのドメインの種類を指定します。サポートされる値は次のとおりです。
NIS
NIS+
NT
Vx
Unixpwd
Ldap
- -destination_assetid destination_asset_id
このオプションを使用して、リカバリ先の NetBackup 資産の識別子を指定します。指定しない場合、資産は元の場所にリストアされます。このオプションは、リカバリ API でのみサポートされます。
- -filter [filter]
このオプションを使用して、指定したフィルタに基づいて、リカバリのバックアップイメージを選択します。このオプションは、source_assetid オプションと組み合わせて使用する必要があります。日付範囲は、YYYY-MM-DDTHH:MM:SSZ という形式で指定します。フィルタを指定する際は、ある値以上を示す ge や、ある値以下を示す le を使用することもできます。日付範囲にはリカバリポイントを含める必要があります。NetBackup Web ユーザーインターフェースで、資産の[リカバリポイント (Recovery Points)]タブを参照してください。複数のバックアップイメージがフィルタと一致する場合、NetBackup は最新のものを選択します。
- -master_server master_server
このオプションを使用して、リストアジョブの実行に使用する NetBackup マスターサーバーを指定します。
- -overwrite_existing overwrite_existing
このオプションを使用して、既存のクラウド資産を上書きします。このオプションで受け入れられる値は、元のデータベースを上書きするtrue です。false を指定すると、元のデータベースが維持されます。このパラメータは必要に応じて指定します。
- -password password
このオプションを使用して、NetBackup マスターサーバーに接続するために使用するユーザーのパスワードを指定します。password パラメータに空の値を指定すると、パスワードの入力を求められます。セキュリティ上の理由により、プロンプトで入力するパスワードは表示されません。
- - port [port_number]
このオプションを使用して、NetBackup マスターサーバーに接続するためのポート番号を指定します。
- -recovery_type recovery_type
リカバリの種類を指定します。有効な値は、ORIGINAL、ALTERNATE、ROLLBACK です。
- -recovered_state recovered_state
リカバリの種類の ALTERNATE とこのオプションを併用し、データベースのリカバリ済みの状態を選択します。有効な値は RECOVERED または NOT RECOVERED です。このパラメータは必要に応じて指定します。
- -source_assetid nb_source_asset
このオプションを使用して、バックアップ時に使用された NetBackup のソース資産の識別子を指定します。フィルタを指定しないかぎり、リカバリは最新のバックアップイメージを使用して実行されます。source_assetid は、NetBackup の Web ユーザーインターフェースから、検出されたクラウド資産のリストを参照することで取得できます。
- -username username
このオプションを使用して、NetBackup マスターサーバーに接続するためのユーザー名を指定します。
- -verbose verbose
このオプションを使用して、診断目的の詳細レベルを設定します。サポートされる値は次のとおりです。
1: 最小限
2: 標準 (デフォルト値)
3: 詳細
- -wait_time wait_time
このオプションを使用して、待機時間を分単位で指定します。NetBackup は、指定した期間、マスターサーバーからの完了状態を待機し、その後システムプロンプトに戻ります。操作が完了する前に待機時間が経過すると、コマンドはタイムアウト状態で終了します。ただし、サーバー上では操作が完了します。0 または空の値を指定すると、デフォルトのタイムアウト値である 180 秒が使用されます。
例
例 1: 日付範囲を伴うソース資産 ID を使用して資産をリストアする
./nbcloudrestore.pl -master_server example.server.com -username root -password - source_assetid 18e0a55a-6732-40d9-9c98-323fc2975bdc -filter "backupTime ge "2018-05-01T01:01:01Z" and backupTime le "2018-05-31T23:20:50Z""
例 2: バックアップ ID を使用して資産をリストアする
./nbcloudrestore.pl - master_server example.server.com -username root -password - backupid aws-ec2-ap-south-1-i-02df039d2b6867a1b_1525946138
関連項目
bpimagelist(1m)を参照してください。