Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpplsched — NetBackup スケジュールの追加、削除または表示
概要
bpplsched [-v] [-M master_server,...] [-L | -l | -U] [-label sched_label] [[SLP_Internal_Policy] -slpwindow]
bpplschedpolicy_name [-v] [-M master_server,...] -delete sched_label,... [-generation generation] [-reason "string"] [[SLP_Internal_Policy] -slpwindow]
bpplschedpolicy_name [-v] [-M master_server,...] -deleteall [-generation generation] [-reason "string"] [[SLP_Internal_Policy] -slpwindow]]
bpplschedpolicy_name [-v] [-M master_server,...] -add sched_label [-st sched_type] [-freq frequency] [-mpxmax mpx_factor] [-number_copies number] [-synthetic 0|1] [-pfi_fast_recovery 0|1] [-rl retention_level [,rl_copy,...]] [-residence storage_unit_label [,stunit_copy,...]] [-pool volume_pool_label [,pool_copy,...] [-res_is_stl 0|1] [-fail_on_error 0|1[,0|1,...,0|1]] [-sg share_group [,share_copy,...] [-window start duration] [-cal 0|1|2] [-ut] [-incl mm/dd/yyyy] [-excl mm/dd/yyyy] [-weekday day_name week [day_name week]...] [-dayomonth 1-31 [1-31]... | l] [-xweekday day_name week [day_name week]...] [-xdayomonth 1-31 [1-31]... | l] [-generation generation] [-reason "string"] [[SLP_Internal_Policy] -slpwindow]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\admincmd\
説明
bpplsched によって、次のいずれかの操作が実行されます。
新しいスケジュールをポリシーに追加します。
ポリシーから、1 つ以上のスケジュールを削除します。
ポリシー内の 1 つまたはすべてのスケジュールを表示します。
メモ:
Veritas は、自動管理ポリシーは変更または削除しないことをお勧めします。
ポリシーを変更する場合、ユーザーは、そのポリシーが、保護計画で定義されているサービスレベル目標をその後も満たすようにする必要があります。
ポリシーを削除する場合、ユーザーは、サービスレベル目標を満たす別の保護計画に資産が追加されるようにする必要があります。
-add および -delete オプションを指定して bpplsched を実行すると、スケジュールの変更要求が NetBackup に送信された後、すぐにシステムプロンプトに戻ります。変更が正常に行われたことを確認するには、bpplsched を再度実行して、更新されたスケジュール情報を表示します。
-slpwindow オプションを指定すると、時間帯に基づくストレージライフサイクルポリシー (SLP) のスケジュールを設定できます。サポートされるのは開始時刻と終了時刻だけです。事前定義済みのポリシー名 SLP_Internal_Policy を使い、スケジュール形式は UBAK (ユーザーバックアップ) にする必要があります。
表示オプションを指定して、-M オプションを指定する場合でも、各スケジュールに、1 つのエントリが表示されます。-l 形式は、各スケジュールの次の情報を表示します。
SCHED (スケジュール)
フィールド 1 - 指定したポリシーのスケジュール名
フィールド 2 - スケジュールのバックアップ形式。0 = 完全スケジュール、1 = 差分増分スケジュール、2 = 累積増分スケジュール、3 = ユーザーバックアップスケジュール、4 = ユーザーアーカイブスケジュール
フィールド 3 - 実行する多重化コピー数。有効な値は 1 から 32 までです。
フィールド 4 - スケジュールの頻度 (秒)。有効な値は 1 から 2147040000 (3550 週間)。
フィールド 5 - スケジュールの保持レベル。9 と 25 以外のすべての保持レベルはユーザーが編集可能です。有効な値は 0 から 100 までです。デフォルト値と保持レベルの詳しいリストは、-rl retention_level オプションの説明を参照してください。
メモ:
このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、出力には 0 から 24 の間の保持レベルのみ表示されます。
フィールド 6 - u_wind/o/d。今後の使用に備えて予約
フィールド 7 から 8 - 今後の使用に備えて予約
フィールド 9 - 代替読み込みサーバー
フィールド 10 - 最大フラグメントサイズ (MB)
フィールド 11 - カレンダー。0 = 間隔ベースのスケジュール、1 = 再試行なしのカレンダーベースのスケジュール、2 = 再試行ありのカレンダーベースのスケジュール
フィールド 12 - バックアップに設定したコピー数。有効な値は 2 から 4 までです。
フィールド 13 - 各コピーの設定エラーによる失敗
フィールド 14 - 合成バックアップ。
フィールド 15 - PFI 高速リカバリの有効化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 16 - 移行ジョブの優先度
フィールド 17 - 位置情報にストレージサービス (ライフサイクル) を使用。
フィールド 18 - チェックサムの変更検出の有効化。0 = いいえ、1 = はい
SCHEDCALENDAR
スケジュールの種類がカレンダーの場合には、このフィールドは実行日後に再試行が可能かどうかを示します。0 = いいえ、1 = はい
SCHEDCALEDATES
起点時間でカレンダー日付を除外します。
例: 06/04/2013、06/07/2013、06/18/2013 の日付 (すべて 05:00:00 GMT) を除外する場合は、次のように表示されます。
SCHEDCALEDATES 1346734800 1346994000 1347944400
SCHEDCALDAYOWEEK
曜日形式でカレンダー曜日を含めます。曜日は 1 から 7 (日曜日は 1)、週は月の週数です。
例: 日曜日、1 週目;火曜日、1 週目;水曜日、4 週目を含める場合は、次のように表示されます。
SCHEDCALDAYOFWEEK 1,1;3,1;4,4
SCHEDCALEDATES
起点時間でカレンダー日付を除外します。例: 09/04/2012、09/07/2012、09/18/2012 の日付 (すべて 05:00:00 GMT) を除外する場合は、次のように表示されます。
SCHEDCALEDATES 1346734800 1346994000 1347944400
SHAREGROUP
フィールド 1 -メディア共有グループ (メディア所有者)、各コピーに 1 つの値ペア
DATACLASSIFICATION
フィールド 1 - ポリシーデータの分類。プラチナ = 最大の分類、ゴールド = 2 番目に最大、シルバー = 3 番目に最大、ブロンズ = 最小ランク
SCHEDWIN
開始時刻、継続期間形式の 7 つのペア。曜日ごとの時間帯の開始時刻と期間を示します。開始日は日曜日です。Start 値は午前 0 時からの秒数です。Duration は開始後に経過した秒数です。
SCHEDRES
位置情報またはストレージユニット、各コピーの値ペア (storage_unit storage_unit)。例: 2 つのコピーを指定します。次のように、コピー 1 は
stu_msdp_myhost1
になり、コピー 2 はstu_advdisk_myhost2
になります。SCHEDRES stu_msdp_myhost1 stu_advdisk_myhost2 *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL*
SCHEDPOOL
プール、各コピーの値ペア (volume_pool_name volume_pool_name)。例: 2 つのコピーを指定します。コピー 1 は
NetBackup
プールになり、コピー 2 はMediaPool_1
プールになります。SCHEDRES NetBackup MediaPool_1 *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL*
SCHEDRL
スケジュールの保持レベル。9 と 25 以外のすべての保持レベルはユーザーが編集可能です。有効な値は 0 から 100 までです。デフォルト値と保持レベルの詳しいリストは、-rl retention_level オプションの説明を参照してください。
メモ:
このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、出力には 0 から 24 の間の保持レベルのみ表示されます。
SCHEDFOE
エラーによる失敗 (Fail on error)。各コピーの値ペア。0 = 続行、1 = すべてのコピー処理に失敗
SCHEDSG
共有グループ (メディアの所有者)、各コピーの値ペア。例: コピーを定義します。1 つ目のコピーには共有グループは存在せず (NONE)、2 つ目のコピーには共有グループがあります (ANY)。
SCHEDSG *NONE* *ANY* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL*
-M オプションを指定して bpplsched を実行すると、指定されているマスターサーバーごとに操作が実行されます。たとえば、bpplsched を実行してスケジュールを追加する場合、-M で指定された各マスターサーバー上のポリシーに bpplsched によってスケジュールが追加されます。-M オプションを一覧表示要求に対して指定する場合、リストは、-M オプションで指定したリストのすべてのマスターサーバーから返される情報で構成されます。このコマンドがいずれかのマスターサーバーで失敗した場合、その時点で動作は停止します。
既存の NetBackup スケジュールを変更するには、NetBackup の bpplschedrep を実行します。
このコマンドは、認可済みユーザーが開始できます。
NetBackup による認可について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
オプション
次に示すオプションは、bpplsched のすべての形式で共通です。
- policy_name
このオプションでは、スケジュールを含むポリシー名を指定します。このコマンドの実行前にポリシーが存在している必要があります。このオプションは必須です。また、コマンドラインの最初に指定する必要があります。
- -M master_server,...
このオプションでは、代替マスターサーバーのリストを指定します。このリストは、カンマで区切られたホスト名のリストです。このオプションを指定すると、一覧表示されている各マスターサーバーで bpplsched コマンドが実行されます。リストに示される各マスターサーバーでは、bpplsched コマンドを発行するシステムからのアクセスが許可されている必要があります。
このオプションを指定すると、指定されている各マスターサーバーでコマンドが実行されます。マスターサーバーでエラーが発生した場合、その時点で処理が停止します。
bpplsched によってリストが生成される場合、そのリストは、このリスト内のすべてのマスターサーバーから戻された情報で構成されます。
bpplsched を実行してスケジュールを追加するか、または削除すると、このリスト内のすべてのマスターサーバーに変更が反映されます。
- -v
このオプションを指定すると、詳細モードが選択されます。このオプションを指定して bpplsched を実行すると、デバッグに使用するための追加情報がログに書き込まれます。追加情報は NetBackup 管理デバッグログに記録されます。このオプションは、NetBackup でデバッグログ機能が有効になっている場合、つまり次のディレクトリが定義されている場合にだけ有効です。
Windows システムの場合:
install_path\NetBackup\logs\admin
UNIX システムの場合:
/usr/openv/netbackup/logs/admin
その他のオプションは、bpplsched の形式によって異なります。bpplsched を 1 番目の形式で実行すると、指定したポリシーにスケジュールが追加されます。次に、bpplsched のこの形式に適用されるオプションを示します。
- -add sched_label [suboptions]
このオプションを指定すると、指定したポリシーに 1 つのスケジュールが追加されます。
-add オプションのサブオプションについては、後述の説明を参照してください。これらは、追加するスケジュールの属性です。
スケジュールとその属性について詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
- -cal 0 | 1 | 2
このオプションでは、bpplsched でカレンダーを基準としたスケジュールを指定するか、または間隔を基準としたスケジュールを指定するかを選択します。
0 (ゼロ) = 間隔を基準としたスケジュール
1 = 実行日以後に再試行しない、カレンダーを基準としたスケジュール
2 = 実行日以後に再試行する、カレンダーを基準としたスケジュール
- -dayomonth 1-31 [1-31]... | l
このオプションでは、毎月スケジュールを実行する日を指定します。月の日数が 28、29、30 または 31 日のどれであるかにかかわらず、毎月の月末日にスケジュールを実行するには、l (小文字の L) を入力します。
たとえば、毎月 14 日と 28 日にポリシーのバックアップを実行するには、次のコマンドを入力します。
-dayomonth 14 28
毎月の月末日に実行するには、次のコマンドを入力します。
-dayomonth l
- -excl mm/dd/yyyy
このオプションを指定すると、指定した日が除外されます。
- -fail_on_error 0|1[,0|1,...,0|1]
このオプションでは、1 つのコピーが失敗した場合、他のすべてのコピーを失敗にするかどうかを指定します。パラメータを指定しない場合、すべてのコピーに対して 0 (ゼロ) がデフォルトとなります。値は、コピーごとに指定します。
0 (ゼロ) = 他のコピーを失敗にしません
1 = 他のコピーを失敗にします
- -freq frequency
このオプションでは、バックアップを行う間隔を決定します。このスケジュールに従って開始されるバックアップ間隔を秒数で指定します。省略した場合は、デフォルト値 604800 (1 週間の秒数) が設定されます。配備スケジュールが指定されている場合 (-st [precheck|stage|install])、このオプションは有効ではありません。
- -generation generation
このオプションを指定すると、コマンドがポリシーの特定の世代またはバージョンに対して機能することが確認されます。世代の値は、ポリシーが保存されるたびに大きくなります。bpplinfo または bppllist を使用すると、現在の世代の値を表示できます。世代が示されない場合は、コマンドは現在のバージョンに対して実行されます。
- -incl mm/dd/yyyy
このオプションを指定すると、指定した日だけが含まれます。
- -mpxmax mpx_factor
このオプションでは、このスケジュールで NetBackup によって任意の 1 台のドライブに対して行われる多重化ジョブの最大数を指定します。mpx_factor には NetBackup サーバーでは 1 から 8、NetBackup Enterprise Server では 1 から 32 の範囲の整数を指定します。値が 1 の場合、このスケジュールのバックアップが多重化されないことを示します。デフォルトでは、多重化されません。
- -number_copies number
このオプションでは、並列実行バックアップコピーの数を指定します。有効な値の範囲は 1 から 4 です。デフォルトは 1 です。
- -pfi_fast_recovery 0|1
このオプションを指定すると、インスタントリカバリ用にスナップショットを保持する機能を有効にできます。デフォルト値 0 (ゼロ) では、この機能は無効です。値に 1 を指定すると、機能が有効になります。
- -pool volume_pool_label[,pool-copy,...]
このオプションでは、ボリュームプールの名前を指定します。この選択は、ポリシーレベルのボリュームプールより優先されます。[*NULL*]を入力すると、ポリシーレベルで指定するボリュームプールが NetBackup によって使用されます。デフォルトでは、ポリシーレベルで指定するボリュームプールが使用されます。ボリュームプールのラベルは、None に指定できません。スケジュールレベルまたはポリシーレベルでボリュームプールを指定しない場合、NetBackup では、NetBackupのデフォルト値が使用されます。
-number_copies に 1 より大きい値を指定する場合、コピーごとにプールを指定します。ストレージユニットがディスクの場合、そのコピーに対して[*NULL]を入力します。
- -reason "string"
このコマンド処理を選択する理由を示します。入力する理由の文字列は取得され、監査レポートに表示されます。この文字列は二重引用符 ("...") で囲んでください。文字列が 512 文字を超えないようにしてください。ダッシュ文字 (-) を先頭にしたり、一重引用符 (') を含めることはできません。
- -res_is_stl
このオプションを指定すると、ストレージユニット内のデータがストレージライフサイクルに設定されます。
- -residence storage_unit_label[,stunit-copy,...]
このオプションでは、バックアップイメージの場所を指定するストレージユニット名を指定します。値が[*NULL*]の場合、ポリシーレベルで指定するストレージユニットが NetBackup によって使用されます。デフォルトでは、ポリシーレベルで指定するストレージユニットが NetBackup によって使用されます。スケジュールレベルまたはポリシーレベルでストレージユニットを指定しない場合、NetBackup では、次に利用可能なストレージユニットが使用されます。
-number_copies に 1 より大きい値を指定する場合、コピーごとに位置情報を指定します。
- -rl retention_level[,rl-copy,...]
指定した保持レベルによって、バックアップおよびアーカイブが保持される期間が決まります。retention_level は 0 から 100 の整数で指定します。デフォルトの保持レベルは 1 です。有効な保持レベルおよびそれに対応するデフォルトについては、後述の説明を参照してください。
メモ:
このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、0 から 24 の間でのみ保持レベルを指定することができます。
-number_copies に 1 より大きい値を指定する場合、コピーごとに保持レベルを指定します。
注意:
各レベルに対応する保持期間は、NetBackup 管理インターフェースを使用して変更できます。したがって、ユーザー構成では、各レベルに対してここに示す値と異なる値が使用されている場合があります。このコマンドを実行して変更を行う前に、NetBackup 管理インターフェースを使用して実際の保持期間を決定します。
これを行わない場合、バックアップが予定より前に期限切れになり、データが失われる可能性があります。
0 (1 週間)
1 (2 週間)
2 (3 週間)
3 (1 カ月間)
4 (2 カ月間)
5 (3 カ月間)
6 (6 カ月間)
7 (9 カ月間)
8 (1 年間)
9 から 100 (無限、即時期限切れの 25 を除く)
- -sg share_group [,share_copy,...]
このオプションでは、スケジュールの共有グループを指定します。スケジュールがディスクストレージユニット上にある場合は、このオプションは指定しないでください。*NONE* を指定した場合、このポリシーによって書き込まれたメディアは、書き込み先のメディアサーバーによって所有されます。*ANY* を指定した場合、EMM によってメディアの所有者が選択されます。デフォルト値は *ANY* です。それ以外の値を選択した場合、メディアは指定した共有グループによって所有されます。各コピーに対して共有グループを指定して、構成された共有グループを表示します。次のように入力します。
UNIX システムの場合:
/usr/openv/netbackup/bin/admincmd/nbsvrgrp -list -summary
Windows システムの場合:
install_path\NetBackup\bin\admincmd\nbsvrgrp -list -summary
- [SLP_Internal_Policy] -slpwindow
SLP_Internal_Policy に時間帯を追加、削除、表示します。次の 2 つの方法でこの処理を実行できます。
bpplsched -slpwindow
bpplsched SLP_Internal_Policy -slpwindow
- -st sched_type
このオプションでは、スケジュール形式を指定します。デフォルトのスケジュール形式は FULL です。次に、この属性に対する有効な値およびその説明を示します。
FULL (完全バックアップ)
INCR (差分増分バックアップ)
CINC (累積増分バックアップ)
TLOG - トランザクションログ
UBAK (ユーザーバックアップ)
UARC (ユーザーアーカイブ)
precheck - NetBackup プリインストール環境チェッカーを実行します。このオプションを使用する場合は、Deployment ポリシー形式を指定する必要があります。
stage - パッケージをクライアントに移動します。インストールは行いません。precheck 操作も実行します。このオプションを使用する場合は、Deployment ポリシー形式を指定する必要があります。
install - 指定したパッケージをインストールします。precheck 操作と stage 操作も実行します。stage 操作を実行済みのときに install コマンドを実行しても、パッケージが再度移動されることはありません。このオプションを使用する場合は、Deployment ポリシー形式を指定する必要があります。
- -synthetic 0|1
このオプションを指定すると、実行するスケジュールを決定できます。値に 0 (ゼロ) を指定すると、スケジュールは (合成バックアップではない) 通常のバックアップスケジュールになります (デフォルトは 0 です)。値に 1 を指定すると、スケジュールは合成バックアップスケジュールになります。
- -ut
-ut の後に任意の日時の引数を指定すると、標準の時刻形式ではなく、UNIX 時刻として受け入れられます。-ut オプションは、主に Java に使用されます。
- -weekday day_name week [day_name week]...
このオプションでは、スケジュールの実行日として曜日および週を指定します。
day_name には、Sunday、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday または Saturday を指定します。
week には、月の何週目であるかを指定します。週は日曜日から土曜日までです。有効な値は 1 から 5 までです。
たとえば、毎週日曜日に実行するようにポリシーで指定するには、次のコマンドを入力します。
-weekday Sunday 1 Sunday 2 Sunday 3 Sunday 4 Sunday 5
- -window start duration
このオプションでは、このスケジュールのバックアップが NetBackup で実行可能な期間を指定します。すべての曜日で同じ時間帯が表示されます。配備スケジュールが指定されている場合 (-st [precheck|stage|install])、このオプションは有効ではありません。
start には、このスケジュールのバックアップ処理時間帯の始めの時刻を指定します。これは午前 0 時からの秒数です。0 から 86399 (1 日は 86400 秒) の整数で指定します。
duration には、継続する処理時間の長さを指定します。時間単位は秒です。この単位には、負でない整数を指定します。
- -xdayomonth 1-31 [1-31]... | l
このオプションでは、スケジュールの実行日から除外する日付を指定します。月の最終日を指定するには l (小文字の L) を使います。
たとえば、その月の 14 日と 15 日には実行しないようにポリシーで指定するには、次のコマンドを入力します。
-xdayomonth 14 15
- -xweekday day_name week [day_name week]...
このオプションでは、スケジュールの実行日から除外する曜日と週を指定します。
day_name には、Sunday、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday または Saturday を指定します。
week には、月の何週目であるかを指定します。有効な値は 1 から 5 までです。
たとえば、第 1 月曜日と第 3 月曜日には実行しないようにポリシーで指定するには、次のコマンドを入力します。
-xweekday Monday 1 Monday 3
bpplsched を 2 番目の形式で実行すると、指定したポリシーから 1 つ以上のスケジュールが削除されます。次に、bpplsched のこの形式に適用されるオプションを示します。
- -delete sched_label
このオプションを指定すると、指定したポリシーから、指定したスケジュールが削除されます。sched_label リストの要素は、空白で区切ります。リストには、最大で 25 のラベルを指定できます。
bpplsched を 3 番目の形式で実行すると、指定したポリシーからすべてのスケジュールが削除されます。次に、bpplsched のこの形式に適用されるオプションを示します。
- -deleteall
このオプションを指定すると、指定したポリシーからすべてのスケジュールが削除されます。
bpplsched を 4 番目の形式で実行すると、指定したポリシーのスケジュールの情報を含むリストが生成されます。次に、bpplsched のこの形式に適用されるオプションを示します。
- -l
このオプションを指定すると、表示形式が簡易になります (デフォルトの表示形式)。このオプションでは、スケジュールのすべての属性を含む簡易なリストが生成されます。リストでは、各スケジュールが 1 行に表示されます。ほぼすべての属性値は、数値で表示されます。このオプションは、カスタマイズされたレポート形式にリストを再生成するスクリプトまたはプログラムに対して有効です。
- -L
このオプションを指定すると、表示形式が詳細になります。このリストには、スケジュールのすべての属性が含まれています。いくつかの属性値は、数値ではなく、説明で表されます。
- -label sched_label
このオプションを指定すると、指定したポリシー内のスケジュールの属性が表示されます。デフォルトでは、指定したポリシーのすべてのスケジュール情報が表示されます。
- -U
このオプションを指定すると、表示形式がユーザーになります。このリストは、詳細形式のリストに類似していますが、エントリが少なくなります。ほぼすべての属性値は、数値ではなく、説明で表されます。
例
例 1 - ポリシー tstpolicy 内のスケジュール user の情報を 2 つの方法で表示します。1 つ目は、詳細形式で表示する方法です。2 つ目は、ユーザー形式で表示する方法です。詳細形式での表示よりもエントリが少なくなります。
# bpplsched tstpolicy -L -label user Schedule: user Type: UBAK (2) Frequency: 1 day(s) (86400 seconds) Retention Level: 0 (1 week) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0)) Incr Depends: (none defined) Max Frag Size:0 MB (1048576 MB) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 024:00:00 000:00:00 024:00:00 Monday 000:00:00 024:00:00 024:00:00 048:00:00 Tuesday 000:00:00 024:00:00 048:00:00 072:00:00 Wednesday 000:00:00 024:00:00 072:00:00 096:00:00 Thursday 000:00:00 024:00:00 096:00:00 120:00:00 Friday 000:00:00 024:00:00 120:00:00 144:00:00 Saturday 000:00:00 024:00:00 144:00:00 168:00:00 # bpplsched tstpolicy -U -label user Schedule: user Type: User Backup Retention Level: 0 (1 week) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Sunday 00:00:00 --> Sunday 24:00:00 Monday 00:00:00 --> Monday 24:00:00 Tuesday 00:00:00 --> Tuesday 24:00:00 Wednesday 00:00:00 --> Wednesday 24:00:00 Thursday 00:00:00 --> Thursday 24:00:00 Friday 00:00:00 --> Friday 24:00:00 Saturday 00:00:00 --> Saturday 24:00:00
例 2 - システム hatt
上でコマンドを実行中に、ポリシー tstpolicy 内の full というスケジュールの情報を、マスターサーバー beaver 上に定義したとおりに表示します。
# bpplsched tstpolicy -M beaver -L -label full Schedule: full Type: FULL (0) Frequency: 0+ day(s) (14400 seconds) Retention Level: 0 (1 week) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Incr Depends: (none defined) Max Frag Size: 0 MB (1048576 MB) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 024:00:00 000:00:00 024:00:00 Monday 000:00:00 024:00:00 024:00:00 048:00:00 Tuesday 000:00:00 024:00:00 048:00:00 072:00:00 Wednesday 000:00:00 024:00:00 072:00:00 096:00:00 Thursday 000:00:00 024:00:00 096:00:00 120:00:00 Friday 000:00:00 024:00:00 120:00:00 144:00:00 Saturday 000:00:00 024:00:00 144:00:00 168:00:00
例 3 - beaver
上のポリシー tstpolicy に新しいスケジュール full_2
を追加し、新しいスケジュールを詳細形式 (-L) で表示します。これらのコマンドは、システム hatt 上で実行します。
# bpplsched tstpolicy -M beaver -add full_2 # bpplsched tstpolicy -M beaver -label full_2 -L Schedule: full_2 Type: FULL (0) Frequency: 7 day(s) (604800 seconds) Retention Level: 1 (2 weeks) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Incr Depends: (none defined) Max Frag Size: 0 MB (1048576 MB) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 000:00:00 Monday 000:00:00 000:00:00 Tuesday 000:00:00 000:00:00 Wednesday 000:00:00 000:00:00 Thursday 000:00:00 000:00:00 Friday 000:00:00 000:00:00 Saturday 000:00:00 000:00:00
例 4 - 指定したスケジュールをポリシー tstpolicy から削除します。
# bpplsched tstpolicy -delete full_3 user user_2 user_3
例 5 - ポリシー tstpolicy のスケジュール情報を表示します。
# bpplsched tstpolicy -L Schedule: full Type: FULL (0) Frequency: 1 day(s) (86400 seconds) Retention Level: 0 (1 week) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Incr Depends: (none defined) Max Frag Size: 0 MB (1048576 MB) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 024:00:00 000:00:00 024:00:00 Monday 000:00:00 024:00:00 024:00:00 048:00:00 Tuesday 000:00:00 024:00:00 048:00:00 072:00:00 Wednesday 000:00:00 024:00:00 072:00:00 096:00:00 Thursday 000:00:00 024:00:00 096:00:00 120:00:00 Friday 000:00:00 024:00:00 120:00:00 144:00:00 Saturday 000:00:00 024:00:00 144:00:00 168:00:00 Schedule: user Type: UBAK (2) Frequency: 1 day(s) (86400 seconds) Retention Level: 0 (1 week) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Incr Depends: (none defined) Max Frag Size: 0 MB (1048576 MB) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 024:00:00 000:00:00 024:00:00 Monday 000:00:00 024:00:00 024:00:00 048:00:00 Tuesday 000:00:00 024:00:00 048:00:00 072:00:00 Wednesday 000:00:00 024:00:00 072:00:00 096:00:00 Thursday 000:00:00 024:00:00 096:00:00 120:00:00 Friday 000:00:00 024:00:00 120:00:00 144:00:00 Saturday 000:00:00 024:00:00 144:00:00 168:00:00
例 6 - 午後 11 時から午前 0 時の時間帯に新しいスケジュール full を追加します。2 番目の bpplsched を実行すると、スケジュール full の情報が表示されます。
# bpplsched elevenpm -add full -window 82800 3600 bpplsched elevenpm -U -label full Schedule: FULL (0) Type: Full Backup Frequency: every 7 days (604800 seconds) Retention Level: 1 (2 weeks) Maximum MPX: 1 Number copies:1 Fail on Error:0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Daily Windows: Sunday 23:00:00 --> Sunday 24:00:00 Monday 23:00:00 --> Monday 24:00:00 Tuesday 23:00:00 --> Tuesday 24:00:00 Wednesday 23:00:00 --> Wednesday 24:00:00 Thursday 23:00:00 --> Thursday 24:00:00 Friday 23:00:00 --> Friday 24:00:00 Saturday 23:00:00 --> Saturday 24:00:00
例 7 - 午前 6 時から午前 10 時の時間帯に dup_tape1
という SLP スケジュールを追加します。事前定義済みのポリシー名 SLP_Internal_Policy
と UBAK スケジュール形式を使います。この時間帯にはプロパティはありません。
# bpplsched SLP_Internal_Policy -add dup_tape1 -window 21600 14400 -st UBAK -slpwindow
例 8 - システムに作成した SLP 時間帯を表示します。出力は 2 つのスケジュールの属性をすべて表示します。
# bpplsched -slpwindow -L Schedule: Default_24x7_Window Type: UBAK (2) Frequency: 7 day(s) (604800 seconds) Excluded Dates---------- No specific exclude dates entered No exclude days of week entered Retention Level: 0 (1 hour) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Alt Read Host: (none defined) Max Frag Size: 0 MB PFI Recovery: 0 Maximum MPX: 1 Number Copies: 1 Fail on Error: 0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Server Group: (same as specified for policy) Residence is Storage Lifecycle Policy: 0 Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 000:00:00 024:00:00 000:00:00 024:00:00 Monday 000:00:00 024:00:00 024:00:00 048:00:00 Tuesday 000:00:00 024:00:00 048:00:00 072:00:00 Wednesday 000:00:00 024:00:00 072:00:00 096:00:00 Thursday 000:00:00 024:00:00 096:00:00 120:00:00 Friday 000:00:00 024:00:00 120:00:00 144:00:00 Saturday 000:00:00 024:00:00 144:00:00 168:00:00 Schedule: Overnight Type: UBAK (2) Frequency: 7 day(s) (604800 seconds) Excluded Dates---------- No specific exclude dates entered No exclude days of week entered Retention Level: 0 (1 hour) u-wind/o/d: 0 0 Incr Type: DELTA (0) Alt Read Host: (none defined) Max Frag Size: 0 MB PFI Recovery: 0 Maximum MPX: 1 Number Copies: 1 Fail on Error: 0 Residence: (specific storage unit not required) Volume Pool: (same as policy volume pool) Server Group: (same as specified for policy) Residence is Storage Lifecycle Policy: 0 Daily Windows: Day Open Close W-Open W-Close Sunday 020:00:00 030:00:00 020:00:00 030:00:00 Monday 020:00:00 030:00:00 044:00:00 054:00:00 Tuesday 020:00:00 030:00:00 068:00:00 078:00:00 Wednesday 020:00:00 030:00:00 092:00:00 102:00:00 Thursday 020:00:00 030:00:00 116:00:00 126:00:00 Friday 020:00:00 030:00:00 140:00:00 150:00:00 Saturday 020:00:00 030:00:00 164:00:00 174:00:00 006:00:00
ファイル
UNIX システムの場合:
/usr/openv/netbackup/logs/admin/* /usr/openv/netbackup/db/policy/policy_name/schedule
Windows システムの場合:
install_path\NetBackup\logs\admin\* install_path\NetBackup\db\policy\policy_name\schedule
関連項目
bpplschedrep(1m)を参照してください。