Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbsu — このユーティリティを実行するシステムに関する診断情報を収集するために使用します。
概要
nbsu [-d collector] [-g collector_group] [-h] [-s collector] [-l] [-nozip] [-r NetBackup_role]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/support/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\support\
説明
nbsu はユーティリティが実行されたシステムの診断情報を収集するために使用する Veritas のユーティリティです。デフォルトでは、nbsu はオペレーティングシステムと NetBackup 環境に基づいて適切な診断情報を収集します。
nbsu コマンドは、常にいずれかの役割で実行されます。ユーザーが役割を指定しない場合、デフォルトではコマンドが役割を決定し、その役割で実行されます。役割の決定プロセスをスキップするには、-r オプションを使用して役割を指定します。
NetBackup 8.1.1 以降、コマンドは stderr.txt
ファイルを生成するようになりました。このファイルは、0 以外の終了状態で失敗したすべてのコマンドの概略を示します。
コマンドラインオプションが指定されていない場合、nbsu は、すべての適切な診断を選択して実行し、利用可能なすべての情報を収集します。nbsu -help を実行すると使用方法を表示できます。
デフォルトでは、nbsu コマンドは、nbsu 実行可能ファイルと同じディレクトリに、出力を圧縮ファイルとして作成します。コマンド出力の形式は次のとおりです。
NBSU_hostname_role_mmddyyyy_timestamp.extension
例:
UNIX および Linux の場合: NBSU_mylinuxvm_master_11072017_152100.tgz
Windows の場合: NBSU_mywindowsvm_master_11072017_152100.cab
オプション
- -d collector
指定したコレクタまたはグループのみ実行します。カンマ区切りのリストを指定します。Veritas は -d オプションと -s オプションの併用はお勧めしません。
オペレーティングシステム、NET、NetBackup インストールログ診断を収集するには、次に示すコマンドを使用します。
nbsu -d DEV,OS,NET,NBU_install_log
このコマンドは、以前のバージョンの nbsu を -no_nbu オプションを付けて実行し、存在するすべてのインストールログを収集する場合と同じです。このオプションは、新しいクライアントのインストールに関する問題に対して有効です。
- -g collector_group
指定したグループからのみ情報を収集します。-d オプションを使用しても同じ結果を得られます。-s オプションも使用する場合、-g オプションが優先されます。
グループには以下が含まれます。
OS: オペレーティングシステム
NET: ネットワーク構成
NBU: NetBackup
MM: Media Manager
DEV: オペレーティングシステムデバイス情報
Media Manager グループ診断のみ収集するには、次に示すコマンドを使用します。
nbsu -g MM
OS_set 診断を除くすべてのオペレーティングシステムグループの診断を収集するには、次に示すコマンドを使用します。
nbsu -g OS -s OS_net
- -h
ヘルプ情報を表示します。
- -l
さまざまなコレクタのリストを表示します。このオプションはデータを収集しません。単に利用可能なすべてのコレクタのリストを表示します。
nbsu -l NBU_adv_disk NBU_all_log_entries NBU_altnames . . . OS_config OS_process_list
- -nozip
NBSU 出力を圧縮しません。
- -r NetBackup_role
データを収集する NetBackup の役割を指定します。カンマ区切りのリストで複数の役割を指定します。-r オプションと -d オプションを併用しないでください。NetBackup_role には次の値を指定できます。
ma: NetBackup マスターサーバー
me: NetBackup メディアサーバー
cl: NetBackup クライアントサーバー
NetBackup クライアントを指定するには、次に示すコマンドを使用します。
nbsu -r cl
- -s collector
特定のコレクタをスキップします。スキップするコレクタが複数の場合は、カンマ区切りのリストで指定します。
例
例: nbsu コマンドからのサンプル出力:
NetBackup Install path: C:\Program Files\Veritas\ mywindowsvm is a master server Collecting NBU_adv_disk info Collecting NBU_all_log_entries info Collecting NBU_altnames info Collecting NBU_auth_methods_names info Collecting NBU_available_media info Collecting NBU_backup_status info Collecting NBU_bpclient info . . . Collecting OS_filesystem info Collecting OS_process_list info Collecting OS_set info CAB file created successfully. Final NBSU output located at NBSU_mywindowsvm_master_01172018_085005.cab The execution time : 662.53431