Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bprecover — 選択された NetBackup 関連のカタログのリカバリ
概要
bprecover -wizard [-copy number]
bprecover -r -nbdb [-priority number] [-copy number] [-L output_file]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\admincmd\
説明
bprecover コマンドを実行すると、NetBackup カタログのリストアを行う NetBackup ユーティリティが開始されます。このコマンドによって、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』に記載された手順で、バックアップされたカタログのリカバリが行われます。bprecover は、カタログがディスク上で破損した場合だけに実行します。
bprecover には 3 つのモードがあります。
-wizard はリカバリウィザードの使用によって NetBackup カタログ全体かカタログイメージと構成ファイルをリカバリすることを可能にします。
NBDB リカバリ (-r -nbdb) は NetBackup リレーショナルデータベースと BMR データベース (BMR が構成されている場合) をリカバリすることを可能にします。
Windows では、NetBackup カタログバックアップはレジストリエントリをバックアップしません。NetBackup を再インストールする場合に、インストール時にメディアサーバー名を指定しないと、マスターサーバーはメディアサーバーを認識しません。bprecover コマンドはメディアサーバー、関連するストレージサーバー、ディスクプールを返します。これらのエントリがレジストリにないため、バックアップに失敗します。したがって、再インストール時にメディアサーバー名を指定するか、再インストール後に手動で、レジストリにメディアサーバー名を追加する必要があります。
このコマンドを実行するには、管理者権限が必要です。
オプション
- -copy number
リカバリ操作のために使われるカタログバックアップイメージのコピーの番号を指定します。このオプションはカタログバックアップイメージのプライマリコピー以外のコピーからリストアします。
- -L output_file
指定済みの出力ファイルにリカバリの結果を報告します。
- -nbdb
カタログリカバリの実行中、このオプションを -r オプションと組み合わせて使用すると、NetBackup リレーショナルデータベース (NBDB) および BMR データベース (BMRDB) (BMR が構成されている場合) がリカバリされ、再同期化されます。
カタログのリカバリ手順について詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。
- -priority number
-nbdb でこのオプションを指定すると、NetBackup リレーショナルデータベースがリカバリされます。
- -r
指定済みのポリシー名からイメージをリカバリします。
- -wizard
このオプションを指定すると、リカバリウィザードと同じ機能をコマンドラインから実行できます。たとえば、ユーザーはカタログのディザスタリカバリファイルにフルパス名を指定するか、または NetBackup カタログ全体をリカバリできます。ウィザードによってカタログのディザスタリカバリファイルの指定を求められます。
-copy オプションはコピーの番号を選択することを可能にします。
メモ:
オペレータは、リカバリされるマスターサーバーのローカルにログオンする必要があります。
例
例 1 - NetBackup カタログ全体かカタログイメージと構成ファイルをリカバリします。Windows では、一連の画面に従ってリカバリ処理を行います。UNIX では、一連のプロンプトに従ってリカバリ処理を行います。
# bprecover -wizard
リカバリ処理の各手順については、『NetBackup トラブルシューティングガイド』のディザスタリカバリ情報を参照してください。
例 2 - NetBackup リレーショナルデータベースをリカバリし、recovery.rpt
ファイルにリカバリの結果を報告します。
# bprecover -r -nbdb -L recovery.rpt
エラー
リカバリ操作中にエラーが発生した場合、NetBackup は stderr
(UNIX システム) または MS-DOS コマンドウィンドウ (Windows システムで bprecover コマンドを実行する場合) のいずれかにエラーメッセージを書き込みます。
また、デバッグログは次のディレクトリパスに蓄積されます。
Windows の場合: install_path\NetBackup\logs\admin
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/admin
関連項目
ディザスタリカバリについては、『NetBackup トラブルシューティングガイド』を参照してください。