Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bppllist — ポリシー情報の表示
概要
bppllist [policyname] [-L | -l | -U] [-allpolicies] [-inventory] [-M master_server,...] [-hwos] [-byclient client] [-keyword "keyword phrase"] [-verbose] [generation -generation] [-include_automanaged] [-include_discovered]
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin\admincmd\
説明
bppllist を実行すると、NetBackup データベース内のポリシーが表示されます。
このコマンドは、すべての認可済みユーザーが実行できます。
NetBackup による認可について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
オプション
- -allpolicies
このオプションを指定すると、すべてのポリシーが表示されます。
- -hwos
このオプションを指定すると、利用可能なハードウェアおよびオペレーティングシステムが表示されます。
- -include_discovered
このオプションは、前回 VMware または Hyper-V インテリジェントポリシーを実行したときに検出および選択した仮想マシンをリストします。また、仮想マシン検出を実行したホスト (メディアサーバーなど) もリストします。インテリジェントポリシーが実行されたことがない場合、このオプションは無視されます。
このオプションは、-inventory オプションと併用できません。
このオプションが - byclient client と併用されると、前回のポリシー実行で、指定したクライアント (仮想マシン) を検出および選択した VMware および Hyper-V のインテリジェントポリシーに関する情報がリストされます。
-allpolicies を指定してこのオプションが使用されると、VMware と Hyper-V のすべてのインテリジェントポリシーについて検出および選択された仮想マシンがリストされます。
- -L
このオプションを指定すると、詳細な (長い) リストが表示されます。示されているフィールドの詳細は、policyname オプションを参照してください。
- -l
このオプションを指定すると、情報が raw 出力モードで表示されます。
- -M master_server,...
このオプションを指定すると、指定した 1 つ以上のマスターサーバーのポリシー情報が表示されます。
- -U
情報がユーザーリストモードで表示されます。このリストは、詳細形式のリストに類似していますが、エントリが少なくなります。
- -byclient client
このオプションを指定すると、指定したクライアントを含むすべてのポリシーの情報が表示されます。
- -include_automanaged
自動管理ポリシーを含むすべてのポリシーを一覧表示します。自動管理ポリシーは、作業負荷管理者が保護計画にサブスクライブして資産を保護するときに生成されます。保護計画は、NetBackup サービスレベル目標 (SLO) テクノロジを使用して作成されます。自動管理ポリシー名には、SLO_ENGINE_MANAGED+ という接頭辞が使用されます。
- -inventory
このオプションを指定すると、現在の NetBackup ポリシーのインベントリが作成されて、以前に作成されたインベントリと比較されます。
/usr/openv/netbackup
に touch ファイル LOG_CLASS_QUERIES を作成して、ポリシーへの変更を記録することができます。変更は
/usr/openv/netbackup/logs/PolicyQueries.log.
に記録されます。ログファイルの管理 (定期的な切り捨てなど) はユーザーが行います。このオプションは、-include_discovered オプションと併用できません。
- -keyword "keyword phrase"
このオプションの値は、このポリシーを使用して作成されたすべてのバックアップに関連付けられます。キーワード句を使用すると、関連したポリシーにリンクできます。また、リストアの実行中にキーワード句を使用すると、関連するキーワード句を持つバックアップだけが検索されます。
- policyname
このオプションを指定すると、NetBackup データベース内の特定のポリシーの情報が表示されます。
次に、bppllist policyname コマンドの出力に含まれるフィールドについて説明します。
CLASS
フィールド 1 - ポリシー名
フィールド 2 - 名前 (内部)
フィールド 3 - オプション
フィールド 4 - プロトコルのバージョン
フィールド 5 - GMT からのタイムゾーンオフセット
フィールド 6 - 監査理由
INFO
フィールド 1 - ポリシー形式
0 = Standard (UNIX と Linux のクライアント)、1 = Proxy、4 = Oracle、6 = Informix-On-BAR、7 = Sybase、8 = MS-SharePoint ポータルサーバー、11 = DataTools-SQL-BackTrack、13 = MS-Windows、15 = MS-SQL-Server、16 = MS-Exchange-Server、17 = SAP、18 = DB2、19 = NDMP、20 = FlashBackup、21 = Splitmirror、25 = Lotus Notes、29 = FlashBackup-Windows、35 = NBU-Catalog、36 = Generic、38 = PureDisk エクスポート、39 = Enterprise_Vault、40 = VMware、41 = Hyper-V、44 = BigData、46 = Deployment、48 = Universal-share
フィールド 2 - NFS マウントをたどる。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 3 - クライアントでの圧縮。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 4 - ジョブの優先度。有効な値は 0 から 99999 までです。
フィールド 5 - プロキシクライアント。
フィールド 6 - クライアントでの暗号化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 7 - ディザスタリカバリ。カタログで DR ファイルを使用するオプション。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 8 - 1 クライアントあたりの最大ジョブ数。有効な値は 0 から 999 までです。
フィールド 9 - クロスマウントポイント。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 10 - 最大フラグメントサイズ (非推奨)
フィールド 11 - アクティブ。ポリシーをアクティブにするかどうかを指定する。0 = はい、1 = いいえ
フィールド 12 - TIR (True Image Restore) 情報の収集。0 = TIR 情報を収集しない、1 = 移動検出を行わずに TIR 情報を収集する、2 = 移動検出を行って TIR 情報を収集する
フィールド 13 - Block Level Incremental バックアップの有効化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 14 - Ext_sec_info。
フィールド 15 - raw から個々のファイルをリストア
フィールド 16 - ストリーミング
フィールド 17 - Frozen Image (内部使用)
フィールド 18 -バックアップコピー (内部使用)
フィールド 19 - ポリシーを有効にする日付
フィールド 20 - クラス ID
フィールド 21 - 作成するバックアップコピー数。有効な値は 1 から 4 までです。
フィールド 22 - チェックポイントの有効化。 0 = いいえ、1 = はい
フィールド 23 - チェックポイントの間隔
フィールド 24 - 未使用
フィールド 25 - インスタントリカバリの有効化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 26 - オフホストバックアップの実行。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 27 - バックアップ作成での代替クライアントの使用を有効化。 0 = いいえ、1 = はい
フィールド 28 - データムーバーの有効化。 0 = いいえ、1 = はい
フィールド 29 - データムーバーの形式
-1 = 不明なデータムーバー形式、1 = サードパーティコピー、2 = メディアサーバーコピー、3 = ネットワーク接続ストレージ、5 = NDMP
フィールド 30 - BMR (Bare Metal Restore) 情報の収集。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 31 - 位置情報でのストレージサービス (ライフサイクル) の使用。 0 = いいえ、1 = はい
フィールド 32 - 個別リストアの有効化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 33 - ジョブのサブ形式 (内部)
フィールド 34 - 仮想マシンの使用。 0 = 仮想マシンは使わない、1 = VMware、2 = Hyper-V、3 = VxVI
フィールド 35 - クライアント側の重複排除設定を無視する。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 36 - Exchange データベースのバックアップ元の有効化。文字列の出力
フィールド 37 - 生成。
フィールド 38 - アプリケーション検出。0 = いいえ、1 = はい。インテリジェントポリシー処理の有効化。
フィールド 39 - 検出の有効期間。アプリケーション検出を有効にする時間 (秒)
フィールド 40 - 高速バックアップの有効化。 0 = いいえ、1 = はい
フィールド 41 - 最適化されたバックアップ。0 = いいえ、1 = はいMicrosoft Windows オペレーティングシステムの一部のバージョンで提供される重複排除データのバックアップを有効にします。クライアントで重複排除されたファイルシステムが構成されていれば、NetBackup は重複排除されたデータをバックアップします。クライアントで重複排除が設定されていない場合やサポートされていない場合は、通常のファイルバックアップが実行されます。
フィールド 42 - client_list_type。このオプションは MS-SQL-Server ポリシーに使用されます。0 の場合、形式は HOST です。このポリシーはレガシーの MS-SQL-Server ポリシーです。有効なスケジュール形式は FULL と USER です。次の形式は、SQL Server のインテリジェントポリシーにのみ適用されます。有効なスケジュール形式は FULL、INCR、TLOG です。1 の場合には、形式は INSTANCE であり、インスタンス内の登録済みのインスタンスまたはデータベースをポリシーに追加できます。2 の場合には、形式は INSTANCE_GROUP であり、登録済みのインスタンスグループをポリシーに追加できます。
フィールド 43 - select_list_type。このオプションは MS-SQL-Server ポリシーに使用されます。この値は、バックアップ対象またはファイルリスト項目の形式を決定します。0 の場合、形式は HOST です。この形式は、レガシー MS-SQL-Server ポリシーと併用する必要があります。この形式に有効な唯一のバックアップ対象は、バックアップバッチファイルのパスです。次の形式は、SQL Server のインテリジェントポリシーにのみ適用されます。1 である場合には、形式は WHOLE_DATABASE です。この形式に有効な唯一のバックアップ対象は WHOLE_DATABASE です。3 の場合、形式は DATAFILE です。この形式に有効な唯一のバックアップ対象は、ファイルの名前です。7 の場合、形式は FILEGROUP です。この形式に有効な唯一のバックアップ対象は、ファイルグループの名前です。
フィールド 44 - アプリケーションの整合性。1 を指定すると、保持するハードウェアスナップショットを作成する前に仮想マシンが静止されます。0 を指定すると (デフォルトの状態)、ハードウェアスナップショットの作成時に仮想マシンが静止されません。
KEY
フィールド 1 - ポリシーのキーワード句 (文字列)
RES
フィールド 1 - 位置情報またはストレージユニット、各コピーに 1 つ
POOL
フィールド 1 - ボリュームプール名、各コピーに 1 つ
FOE
フィールド 1 - エラーによる失敗。0 = 続行、1 = すべてのコピー処理に失敗
SHAREGROUP
フィールド 1 -メディア共有グループ (メディア所有者)、各コピーに 1 つの値ペア
DATACLASSIFICATION
フィールド 1 - ポリシーデータの分類。プラチナ = 最大の分類、ゴールド = 2 番目に最大、シルバー = 3 番目に最大、ブロンズ = 最小ランク
HYPERVSERVER
Hyper-V Server のポリシーであることを示す
NAMES
問い合わせ形式で定義された名前の汎用リスト
BCMD
このフィールドは古く、NetBackup から削除される予定です。
RCMD
このフィールドは古く、NetBackup から削除される予定です。
APPLICATIONDEFINED
アプリケーションまたはクライアント定義済みの多目的文字列
ORABKUPDATAFILEARGS
RMAN を使用した Oracle データファイルバックアップのためのデフォルトの引数を上書きするために使用される値をリスト表示します。
ORABKUPARCHLOGARGS
RMAN を使用した Oracle アーカイブ REDO ログバックアップのためのデフォルトの引数を上書きするために使用される値をリスト表示します。
CLIENT
ポリシーのクライアント
SCHED (スケジュール)
フィールド 1 - 指定したポリシーのスケジュール名
フィールド 2 - スケジュールのバックアップ形式。0 = 完全スケジュール、1 = 差分増分スケジュール、2 = ユーザーバックアップスケジュール、3 = ユーザーアーカイブスケジュール、4 = 累積増分スケジュール
フィールド 3 - 実行する多重化コピー数。有効な値は 1 から 32 までです。
フィールド 4 - スケジュールの頻度 (秒)。有効な値は 1 から 2147040000 (3550 週間)。
フィールド 5 - スケジュールの保持レベル。9 と 25 以外のすべての保持レベルはユーザーが編集可能です。有効な値は 0 から 100 までです。デフォルト値と保持レベルの詳しいリストは、-rl retention_level オプションの説明を参照してください。
メモ:
このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、出力には 0 から 24 の間の保持レベルのみ表示されます。
フィールド 6 - u_wind/o/d。今後の使用に備えて予約
フィールド 7 から 8 - 今後の使用に備えて予約
フィールド 9 - 代替読み込みサーバー
フィールド 10 - 最大フラグメントサイズ (MB)
フィールド 11 - カレンダー。0 = 間隔ベースのスケジュール、1 = 再試行なしのカレンダーベースのスケジュール、2 = 再試行ありのカレンダーベースのスケジュール
フィールド 12 - バックアップに設定したコピー数。有効な値は 2 から 4 までです。
フィールド 13 - 各コピーの設定エラーによる失敗
フィールド 14 - 合成バックアップ。
フィールド 15 - PFI 高速リカバリの有効化。0 = いいえ、1 = はい
フィールド 16 - 移行ジョブの優先度
フィールド 17 - 位置情報にストレージサービス (ライフサイクル) を使用。
フィールド 18 - チェックサムの変更検出の有効化。0 = いいえ、1 = はい
SCHEDCALEDATES
起点時間でカレンダー日付を除外します。例: 06/04/2013、06/07/2013、06/18/2013 の日付(すべて 05:00:00 GMT)を除外する場合は、次のように表示されます。SCHEDCALEDATES 1346734800 1346994000 1347944400
SCHEDCALENDAR
スケジュールの種類がカレンダーの場合には、このフィールドは実行日後に再試行が可能かどうかを示します。0 = いいえ、1 = はい
SCHEDCALDAYOWEEK
曜日形式でカレンダー曜日を含めます。曜日は 1 から 7 (日曜日は 1)、週は月の週数です。例: 日曜日、1 週目;火曜日、1 週目;水曜日、4 週目を含める場合は、次のように表示されます。SCHEDCALDAYOFWEEK 1,1;3,1;4,4
SCHEDWIN
開始時刻、継続期間形式の 7 つのペア。曜日ごとの時間帯の開始時刻と期間を示します。開始日は日曜日です。Start 値は午前 0 時からの秒数です。これは午前 0 時からの秒数です。
SCHEDRES
位置情報またはストレージユニット、各コピーの値ペア (storage_unit storage_unit)。例: 2 つのコピーを指定します。次のように、コピー 1 は stu_msdp_myhost1 になり、コピー 2 は stu_advdisk_myhost2 になります。SCHEDRES stu_msdp_myhost1 stu_advdisk_myhost2 *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *
SCHEDPOOL
プール、各コピーの値ペア (volume_pool_name volume_pool_name)。例: 2 つのコピーを指定します。コピー 1 は NetBackup プールになり、コピー 2 は MediaPool_1 プールになります。SCHEDRES NetBackup MediaPool_1 *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL*
SCHEDRL
スケジュールの保持レベル。9 と 25 以外のすべての保持レベルはユーザーが編集可能です。有効な値は 0 から 100 までです。デフォルト値と保持レベルの詳しいリストは、-rl retention_level オプションの説明を参照してください。
メモ:
このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、出力には 0 から 24 の間の保持レベルのみ表示されます。
SCHEDFOE
エラーによる失敗 (Fail on error)。各コピーの値ペア。0 = 続行、1 = すべてのコピー処理に失敗
SCHEDSG
共有グループ (メディアの所有者)、各コピーの値ペア。例: コピーを定義します。1 つ目のコピーには共有グループは存在せず (NONE)、2 つ目のコピーには共有グループがあります (ANY)。SCHEDSG *NONE* *ANY* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL* *NULL*
- -verbose
このオプションを指定すると、ログの詳細モードが選択されます。