Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbsmartdiag — は、登録済みの NetBackup プロセスのパフォーマンスの問題を検出し、適切なトラブルシューティング情報を収集します。
概要
nbsmartdiag -install
nbsmartdiag -uninstall
nbsmartdiag -start
nbsmartdiag -terminate
nbsmartdiag -version
nbsmartdiag -help
On UNIX systems, the directory path to this command is /usr/openv/netbackup/bin
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\NetBackup\bin
説明
nbsmartdiag ユーティリティは、登録済みの NetBackup プロセスについて、CPU 使用率、メモリ使用率、デッドロックなどのパフォーマンス上の問題を検出します。nbsmartdiag は、これらの問題を検出すると、ユーザーによる操作なしで、トラブルシューティングをさらに進めるために必要な証拠の収集を開始します。
このユーティリティは、トラブルシューティングに役立つ証拠を収集するように設計されています。Veritas では、証拠が収集されたらユーティリティを停止することを推奨しています。
nbsmartdiag ユーティリティは、ローカルシステムまたはルートとして実行されます。
ユーティリティの動作は、bp.conf
またはレジストリ値を変更することで定義されます。bp.conf
ファイルの値は、クライアント上で bpsetconfig コマンドまたは nbsetconfg コマンドを実行することにより、マスターサーバーで設定されます。
設定が完了したら、nbsmartdiag -start コマンドを使用してサービスを起動します。Windows では、Service Control Manager からユーティリティを起動することもできます。
証拠は、NBSD_EVIDENCE_PATH 値で指定した場所にある nbsmartdiag
フォルダに集められます。プロセス名の付いたフォルダ内には、プロセスのインスタンスごとにサブフォルダがあります。そのプロセス ID フォルダには、イベントが発生するたびに証拠が集められます。
Java プロセスのランタイム名は共通です。NetBackup 管理コンソールを監視するには、adminconsole を使用します。NetBackup Web 管理サービスについては、プロセス名に nbwmc を使用します。
表: bp.conf の値と Windows レジストリキーの名前
値 |
詳細 |
---|---|
NBSD_POLL_INTERVAL |
|
NBSD_DUMP_COUNT |
|
NBSD_MONITOR_CPU |
|
NBSD_MONITOR_MEMORY |
|
NBSD_MEMORY_UNIT |
|
NBSD_MONITOR_DEADLOCK |
|
NBSD_DEADLOCK_INTERVAL |
|
NBSD_ALWAYS_DUMP |
|
NBSD_CAPTURE_PROCESS_DUMP |
|
NBSD_INCREASE_LOG_LEVEL |
|
NBSD_CAPTURE_NETWORK_STAT |
|
NBSD_CAPTURE_DISK_IO |
|
NBSD_NUMBER_OF_READINGS |
|
NBSD_READING_INTERVAL |
|
NBSD_PURGE_OLD_EVIDENCE |
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NBSD_CAPTURE_WITHOUT_THRESHOLD |
|
NBSD_JDK_HOME |
|
NBSD_EVIDENCE_PATH |
|
NBSD_VERBOSE |
|
要件
このユーティリティは、Windows、RHEL、SUSE のオペレーティングシステムでのみ機能します。
Linux の場合は、サポート対象の証拠をすべて収集できるようにするため、gcore、gstack、iostat、mpstat、netstat、pmap、top、vmstat コマンドがコンピュータ上にあることが必要です。
Windows の場合は、Windows Server 2012 R2 以降にユーティリティをインストールする必要があります。このユーティリティは、Windows Server 2012 R2 で導入されたプロセススナップショット API を使用します。古いバージョンの Windows にユーティリティをインストールしようとすると、エラーが発生します。
nbsmartdiag サービスは手動で起動する必要があります。bpup、bp.start_all、netbackup start コマンドを使用してもサービスは起動しません。この動作は仕様です。
メモ:
証拠パスではキリル文字はサポートされません。
オプション
- -help
nbsmartdiag ユーティリティのヘルプ出力を表示します。
- -install
nbsmartdiag ユーティリティをインストールします。
- -start
nbsmartdiag ユーティリティを起動します。
- -terminate
nbsmartdiag ユーティリティを停止します。
- -uninstall
nbsmartdiag ユーティリティをアンインストールします。
- -version
nbsmartdiag ユーティリティのバージョン情報を表示します。