Enterprise Vault™ ユーティリティ
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- EVDominoExchangeMigration ツールの実行
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- Policy Manager 初期設定ファイルのセクションとキー名
- Policy Manager 初期設定ファイルの例
- プロビジョニング API による Policy Manager スクリプトの実行について
- ResetEVClient
- Vault Store Usage Reporter
コマンドラインからの DTrace の実行
コマンドラインから DTrace を実行することによって、管理コンソールから作成できるものよりも細かくカスタマイズされたトレースを作成できます。
別のコンピュータで DTrace を実行するには、Enterprise Vault API Runtime をインストールし、ユーザーアカウント制御 (UAC) を有効にして、DTrace を管理者として実行する必要があります。
管理者権限での Enterprise Vault コマンドラインユーティリティの実行を参照してください。
コマンドラインから DTrace を実行する方法
- ボルトサービスアカウントで Enterprise Vault サーバーにログオンします。
- DTrace ショートカットをクリックします。
DTrace のプロンプト (DT>) が表示されます。これは DTrace がロードされたことを表します。一部のコマンドではプロンプトが変わります。たとえば、「filter」と入力すると、プロンプトは DT FILTER> に変わります。DT> プロンプトに戻るには「Quit」または「Exit」と入力します。
- 必須コマンドを入力します。
詳しくは下記の Dtrace コマンドを参照してください。
- DTrace を停止使用とする場合は、Ctrl+C を押して監視を停止し、Quit または Exit を入力します。
表: Dtrace コマンド に、DTrace プロンプトで入力できるコマンドを示します。
表: Dtrace コマンド
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
cls | コンソールをクリアします。 | |
comment | トレースの出力に追加するコメントを入力します。 | |
display | 選択したトレースのエントリを表示します。範囲の開始エントリと終了エントリを指定でき、これらのエントリにフィルタを適用するかどうかを選択できます。 | |
filter | エントリに必ず含める (インクルード) 文字列または含めない (エクスクルード) 文字列を指定して、トレースの内容をフィルタ処理します。DT Filter> プロンプトでは次のコマンドを入力できます。 | |
+ string [;string] または Include string [;string] | インクルード一覧にフィルタ処理の対象とする文字列を追加します。この文字列では大文字と小文字が区別されます。 | |
- string [;string] または exclude string [;string] | エクスクルード一覧にフィルタ処理の対象とする文字列を追加します。この文字列では大文字と小文字が区別されます。 | |
clear [Includes|Excludes|Both] | すべてのインクルード文字列、すべてのエクスクルード文字列、またはその両方をフィルタから削除します。 | |
delete string | フィルタから処理の対象とする文字列を削除します。 | |
exit または quit | フィルタの管理を終了します。 | |
reset | フィルタをデフォルト設定にリセットします。 | |
view | 現在のフィルタ設定を表示します。 | |
log | ログファイルの名前 (および省略可能なオプションとして、絶対パス) を指定します。ログファイルのデフォルトの場所は、Enterprise Vault の | |
monitor | トレースをライブでコンソールに表示するが、ディスクには書き込まれません。コンソールへの出力を停止するには、Ctrl+C を押します。 | |
open | 利用可能なログファイルを一覧表示し、そのファイルをテキストエディタで開きます。 | |
pause | 指定した期間または現在の watch コマンドが完了するまでトレースを一時停止します。 | |
registry | Windows のレジストリで次のキーの下にあるエントリを表示します。 HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Wow6432Node \KVS \Enterprise Vault | |
reset | トレースのオプションをリセットします。 | |
rollover | DTrace ログファイルのロールオーバー設定を表示し、編集できます。デフォルトでは、DTrace は現在のログファイルのサイズが 100 MB に達したときに自動的に新しいログファイルを作成します。ファイルロールオーバーを有効にしたり無効にしたり、ログファイルの必須サイズを指定したり、ロールオーバー設定をデフォルト設定にリセットすることができます。 DT Rollover> プロンプトで次のコマンドを入力します。 | |
disable か off | ファイルロールオーバーを無効にします。 | |
enable か on | ファイルロールオーバーを有効にします。 | |
exit または quit | ファイルロールオーバー管理を終了します。 | |
help または ? | ロールオーバーコマンドのヘルプを表示します。 | |
reset | ロールオーバー設定をデフォルト設定にリセットします。 | |
size number | 各ログファイルの最大サイズを MB 単位で指定します。 | |
view | 現在のロールオーバー設定を表示します。 | |
save | 選択したトレースエントリを Dtrace が保存するファイル名 (および省略可能なオプションとして、絶対パス) を指定します。 範囲の開始エントリと終了エントリを指定でき、これらのエントリにフィルタを適用するかどうかを選択できます。 | |
set | サービスまたはコンポーネントの監視レベルを設定します。 利用可能なレベルはオフ (o)、簡略 (b)、標準 (m)、詳細 (v) です。 監視レベルは次のように指定します。 set servicename_or_ID level 次に例を示します。 set ArchiveTask v set 59 m すべてのコード行は最小限の監視レベルに設定されており、DTrace のログファイル内で確認できます。 たとえば、ログレベルを標準に設定している場合は、簡略と標準のレベルで記録するようにマーク付けされたコード行のみがログファイルに表示されます。 | |
trigger | トレースに特定の文字列が現れたらログの記録を開始します。 triggers はフィルタと同じ構文で設定します。 | |
version | Enterprise Vault のプログラムフォルダ (たとえば、 | |
view | DTrace を実行できる利用可能なプロセスとサービスのすべてを一覧表示します。 この一覧はロードまたはインストールされた内容によって多少異なる場合があります。 最初に view コマンドを使ってプロセスと ID の現在の一覧を参照することが推奨されます。 これは、プロセス名ではなく ID を使って監視レベルを設定する場合は特に重要です。 | |
watch | trigger コマンドで定義したトリガのフィルタを有効にした後で、指定した数のトレースエントリをログに記録します。 |