Enterprise Vault™ ユーティリティ
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- Policy Manager (EVPM)
- Policy Manager 初期設定ファイルのセクションとキー名
- Policy Manager 初期設定ファイルの例
- プロビジョニング API による Policy Manager スクリプトの実行について
- ResetEVClient
- Vault Store Usage Reporter
Policy Manager 初期設定ファイルの [PST] セクション
PST ファイルの内容を Enterprise Vault に移行する場合は、このセクションを含めます。
このセクションで指定する設定は、[PSTdefaults] セクションで定義したデフォルト設定を上書きします。
マークされている PST ファイルの場合は省略可能です。マークされていない PST ファイルの場合は必須です。
PST ファイル内のアイテムの移行先アーカイブの名前またはアーカイブ ID を指定します。
次の点に注意してください。
使用する適切なアーカイブを Policy Manager が自動で判断するように設定できます。この場合、ArchiveName を指定する必要はありません。
Policy Manager は、一致する名前を持つ最初のアーカイブを使います。重複した名前を持つアーカイブが存在する場合、結果は予期しないものになる可能性があります。この問題を回避するには、アーカイブ ID を使います。アーカイブ ID は、管理コンソールでアーカイブのプロパティにある[詳細]タブからコピーできます。
設定可能な値は次のとおりです。
処理されるアーカイブの名前
処理されるアーカイブのアーカイブ ID
省略可能。Policy Manager で、期限の切れていないカレンダーアイテムを移行するかどうかを制御します。期限が切れていないカレンダーアイテムを移行するように選択した場合、ユーザーはそれらのアイテムを修正する前に復元する必要があります。
設定可能な値は次のとおりです。
True
False (デフォルト)
省略可能。対象となるメールボックス内のすべてのフォルダに対する Outlook の[古いアイテムの整理]を無効にするかどうかを制御します。Outlook による PST ファイルへのアイテムの自動アーカイブ処理が停止します。
true
false (デフォルト)
省略可能。PST ファイルの内容が正常に移行された後で、PST ファイルを圧縮するかどうかを制御します。
移行の最後でこの PST 圧縮機能を使う場合、圧縮を実行するための空き容量を提供するために、追加のディスク容量が必要になる場合があります。一般にこの容量は、最も大きい PST ファイルと、その 5% 程度を合計したサイズです。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)
省略可能。PST ファイルの内容が正常に移行された後で、PST ファイルを削除するかどうかを制御します。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)
省略可能。Policy Manager が PST ファイルを処理するときにこのファイルを無視するかどうかを指定します。レポートモードでは、この設定が無視され、一覧表示された各 PST ファイルの状態がチェックされます。
Policy Manager がレポートモードの実行後に作成する新しい初期設定ファイルでは、エラーが発生した [PST] セクションにエントリ DoNotProcess = True が含まれます。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)
必須。処理する PST ファイルへのパスを指定します。
次に例を示します。
\\central\share\test1.pst e:\PSTfiles\test2.pst
省略可能。PST Deleted Items フォルダが移行されるかどうかを制御します。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)
省略可能。使用しないこと。Policy Manager を処理モードで実行すると JobStatus が挿入されます。JobStatus は、ファイルが正常に処理されたかどうかを示します。
設定可能な値は次のとおりです。
Processed。ファイルは正常に処理されました。[PST] セクションは、再処理されないようにコメント化されます。
Unprocessed。このファイルの処理を開始できませんでした。
Incomplete。すべての処理が停止したエラー (停電など) が発生したときに、このファイルを処理中でした。
Partially_Processed。PST ファイルの一部のアイテムを処理できませんでした。これらのすべてのアイテムは、PST ファイルの PST Migration Failed Items フォルダ内にあります。これらのアイテムは移行できません。
Failed。何からの理由で、ファイルを処理できませんでした。たとえば、ストレージサービスが実行されていないか、ユーザーがファイルを開いている可能性があります。
省略可能。元の初期設定ファイルと同じ名前で、ファイルの種類が .log のログファイルを作成します。たとえば、元のスクリプトが PSTMigration.ini
の場合、ログは PSTMigration.log
になります。
省略可能。移行されたアイテムへのショートカットを配置するメールボックスの識別名を指定します。必要な識別名の値は、Active Directory メールボックスの legacyExchangeDN プロパティです。
多くの MailboxDN 値を簡単に判断するには、レポートモードで[Exchange メールボックスタスク]を実行します。レポートモードを使ってアーカイブ化をテストする手順については、管理コンソールのヘルプファイルを参照してください。出力ファイルには、Exchange Server コンピュータ上の各メールボックスの MailboxDN が含まれます。
設定可能な値は次のとおりです。
識別名。たとえば次のとおりです。
/o=acme/ou=developer/cn=Recipients/cn=smithj
省略可能。移行されたアイテムへのショートカットが配置される、トップレベルのメールボックスフォルダを指定します。フォルダが存在しない場合は、Policy Manager によって作成されます。PST 移行によって、このフォルダの配下に元のフォルダ構造が複製され、適切なフォルダにショートカットが配置されます。
[PST] セクションと [PSTDefaults] セクションのどちらでも指定されなかった場合、元のフォルダ構造がメールボックスのトップレベルに再作成されます。
設定可能な値は次のとおりです。
フォルダ名。PST items など。
省略可能。対象となるメールボックスで移行されたフォルダの配置について制御します。true に設定した場合、同じユーザーについて複数の PST ファイルを移行すると、同じ名前のフォルダがマージされます。
false に設定した場合、必要に応じてフォルダ名に番号が付き、フォルダは別々のままになります。たとえば、同じレベルにある 2 つのフォルダの名前が「MyFolder」の場合、「MyFolder」と「MyFolder 1」が作成されます。
設定可能な値は次のとおりです。
true (デフォルト)
false
次に例を示します。
MergePSTFolders を false に設定した場合、表示名が「Personal Folders」である 3 つの PST ファイルを移行し、それぞれにトップレベルのフォルダ「Inbox」と「Sent Items」があるとすると、次のような構造になります。
PST Migration (specified by MailboxFolder) Personal Folders Inbox Sent Items Personal Folders 1 Inbox Sent Items Personal Folders 2 Inbox Sent Items
Outlook 97 から Outlook 2002 までの PST ファイルには必須です。Outlook 2003 以降の PST ファイルには不要です。PST ファイルの作成時に使った Windows コードページを指定します。言語は、この [PSTdefaults] セクションで指定するか、個々の PST ファイルについては [PST] セクションで指定する必要があります。
使用した言語が Western European でない場合は、次の点に注意してください。
誤ったコードページを使うと、Exchange Server の制限により、フォルダ名が破損する可能性があります。ただし、フォルダ内のアイテムには問題はありません。
フォルダ名が破損すると、次の問題が発生する可能性があります。
ユーザーがアイテムを元のフォルダに復元することを選択した場合は、破損したフォルダ名が使われます。
アイテムを検索するユーザーが元の場所を入力する場合は、破損したフォルダ名を入力する必要があります。
これらの問題を避けるため、PST ファイルの作成時に使った言語を指定してください。
ここで指定する言語は、PST ファイルの内容をアーカイブしているストレージサービスコンピュータで利用できる必要があります。
設定可能な値は次のとおりです。
|
|
マークされている PST ファイルの場合は省略可能です。マークされていない PST ファイルの場合は必須です。
移行された PST アイテムに適用する保持カテゴリの名前または ID を指定します。
RetentionCategory は省略可能ですが、Policy Manager がいずれかの場所から保持カテゴリを取得できる必要があります。Policy Manager は、次の場所で見つかった最初の保持カテゴリを使います。
[PST]セクションで指定された、ファイルの RetentionCategory 設定。
MailboxDN を [PST] セクションで指定した場合は、そのメールボックスのデフォルトの保持カテゴリ。
ArchiveName を [PST] セクションで指定した場合は、そのアーカイブに関連付けされたメールボックスのデフォルトの保持カテゴリ。
設定可能な値は次のとおりです。
保持カテゴリ名
保持カテゴリ ID
メモ:
Enterprise Vault の特定の機能は、指定した保持カテゴリを上書きできます。たとえば、保持計画機能では、ユーザーのアーカイブ内の 1 つ以上の保持フォルダを設定できます。保持フォルダの名前およびフォルダ階層における場所が移行後のフォルダと同じある場合は、ここで設定した内容を保持フォルダの保持カテゴリによって上書きできます。
保持について詳しくは、『管理者ガイド』を参照してください。
省略可能。ストレージサービスを実行しているコンピュータを指定します。ServerComputerName を省略すると、Policy Manager を実行しているコンピュータの名前が使われます。
設定可能な値は次のとおりです。
コンピュータを識別する値。LanMan 名、DNS 名、IP アドレスなど。
次に例を示します。
LanMan: SERVER2
DNS: server2.Veritas.com
IP アドレス: 18.94.12.3
省略可能。PST 移行モードを定義します。これによって、移行の最後に Policy Manager が PST の内容を扱う方法が決まります。
設定可能な値は次のとおりです。
PSTShortcuts (デフォルト) | 移行されたアイテムへのショートカットを作成し、ショートカットを PST ファイル内に残します。 |
MailboxShortcuts | 移行されたアイテムへのショートカットを作成し、指定された Exchange メールボックスにショートカットを配置します。また、アーカイブから除外されたすべてのアイテムをメールボックスにコピーします。 |
NoShortcuts | 移行されたアイテムへのショートカットは作成しません。アーカイブから除外されたすべてのアイテムは、PST ファイル内に残ります。 |
省略可能。PST ファイルの内容が正常に移行された後で、PST ファイルを非表示にするかどうかを制御します。隠しファイルを表示しないようにデスクトップを設定した場合、正常に移行した PST ファイルを非表示にします。このオプションは、PST 移行ウィザードとの互換性のために用意されていて、スクリプト化された移行ではほとんど使われません。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)
省略可能。PST ファイルの内容が正常に移行された後で、PST ファイルを読み取り専用にするかどうかを制御します。これによって、ユーザーは Outlook でファイルを開けなくなります。
設定可能な値は次のとおりです。
true
false (デフォルト)