NetBackup™ ログリファレンスガイド
- ログの使用
- バックアッププロセスおよびログ記録
- メディア、デバイスプロセスおよびログ記録
- リストアプロセスおよびログ記録
- 高度なバックアップおよびリストア機能
- ストレージのログ記録
- NetBackup 重複排除ログ
- OpenStorage Technology (OST) のログ記録
- SLP (Storage Lifecycle Policy) および自動イメージレプリケーション (A.I.R.) のログ記録
- NetBackup の安全な通信のログ記録
- スナップショット技術
- ログの場所
- NetBackup 管理コンソールのログ記録
- ログアシスタントの使用
統合ログのアクセス設定
NetBackup では、統合ログディレクトリに対する権限が限定的かつ構成可能なレベルに設定されます。この変更は、機密情報が含まれている可能性のある NetBackup ログへの不正アクセスを防止することを目的としています。
デフォルトのログファイル権限を変更して、制限を少なくできます。ログファイルまたはフォルダの権限を変更するには、vxlogcfg コマンドを使用します。特定のオリジネータ ID (OID) の権限を変更することも、すべての OID に適用されるデフォルトの権限を変更することもできます。フォルダ権限については、Default.LogFilePermissions が考慮されます。
フォルダとファイルの権限は、vxlogcfg コマンドの実行後すぐには変更されません。権限をすぐに適用するには、NetBackup サービスを再起動します。サービスの再起動について詳しくは、こちらの記事を参照してください。ファイルとフォルダの権限は、次のログロールオーバーサイクルの間に適用されます。このサイクルは、ログの長さと設定済みのログファイルサイズによって異なります。ロールオーバー期間は最大で 1 日です。したがって、この場合、ファイル権限を変更した 1 日後に新しい権限が反映されます。システム内の既存のログファイルの権限は変更されません。
デフォルトのログ権限を変更する例をいくつか示します。
この 2 つのコマンド例では、すべてのコンポーネントのファイル権限を 644 に変更します。このフォルダに実行権限 (755) を追加します。
/usr/openv/netbackup/bin/vxlogcfg -a --prodid 51216 -o ALL -s LogFilePermissions=644
/usr/openv/netbackup/bin/vxlogcfg -a --prodid 51216 -o ALL -s DynaReloadInSec=120
任意のオリジネータ ID の権限を変更するには、次のコマンド例を使用します。
/usr/openv/netbackup/bin/vxlogcfg -a --prodid 51216 --orgid 111 -s LogFilePermissions=644
このコマンドでは、
nbemm
を表すオリジネータ ID 111 に 644 権限を適用します。他のすべてのコンポーネントのorgid
については、/usr/openv/netbackup/nblog.conf
を参照してください。メモ:
デフォルトでは、すべてのフォルダ権限に対して
nblog.conf
ファイル内のパラメータ Default.LogFilePermissions が適用されます。OID 固有の権限を使用する場合、<OID>.LogFilePermissions パラメータが使用されます。icsul.conf
ファイルで PBX ログに対する権限を変更するには、次のコマンド例を使用します。/usr/openv/netbackup/bin/vxlogcfg -a --prodid 50936 -o 103 -s LogFilePermissions=644
権限をすぐに適用するには、PBX サービスを再起動します。サービスの再起動について詳しくは、こちらの記事を参照してください。