Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbdiscover — バックアップ用 VMware 仮想マシンを自動選択するための問い合わせ規則をテストします
概要
nbdiscover -noxmloutput path | -policy policy_name [-sched policy_schedule_type] [-includedonly | -excludedonly] [-noreason] [-escapechar x] [-quotechar x]
nbdiscover -noxmloutput query [-includedonly | -excludedonly] [-noreason] [-escapechar x] [-quotechar x]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\ です。
説明
nbdiscoverコマンドは VMware のポリシーのテストクエリーボタンに類似しています。指定された問い合わせ規則に基づいて NetBackup が選択する仮想マシンを返します。問い合わせを含んでいるポリシーの名前、または問い合わせ自体を指定できます。-noxmloutput オプションは、ユーザーフレンドリな出力に必要です (デフォルトの XML 出力は一般使用ではサポートされていません)。
nbdiscover コマンドは、検出ホストまたはバックアップホストのいずれかで実行する必要があります。
ポリシーのクエリービルダーから規則を作成し、テストする方法について詳しくは、『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。
オプション
- -escapechar x
-noxmloutput オプションを使うときに nbdiscover 出力で使用される代替エスケープ文字の ASCII 10 進値を指定します。デフォルトのエスケープ文字は円記号 (\) または -escapechar 92 です。
- -excludedonly x
問い合わせの規則と一致しない、除外された仮想マシンのみを返します。
- -includedonly x
問い合わせの規則に一致する、含まれる仮想マシンのみを返します。
- -noreason
問い合わせにより仮想マシンが除外された理由または問い合わせに失敗した理由の説明を、結果から省略します。問い合わせが仮想マシンを除外できず、かつ、仮想マシンがバックアップのために選択できない場合、仮想マシンは問い合わせに失敗します。
- -noxmloutput
1 行に 1 台の仮想マシンを表示します。出力で、最初の列のプラス記号 (+) は仮想マシンが問い合わせの規則に一致することを示します。マイナス記号 (-) は仮想マシンが問い合わせの規則に一致しないことを示します。
- -policy policy_name
問い合わせを含んでいるポリシーを指定します。 nbdiscover はその問い合わせ、およびプライマリ VM 識別子 (VM ホスト名または VM 表示名) のような他のポリシー属性に基づいて仮想マシンをフィルタ処理します。
- query
ポリシーなしで問い合わせを指定します。問い合わせは手動で作成し、二重引用符で囲む必要があります。たとえば、
"vmware:/?filter=Displayname Contains 'vm1'"
- -quotechar x
-noxmloutput オプションを使うときに nbdiscover 出力で使用される代替引用文字の ASCII 10 進値を指定します。デフォルトの引用文字は二重引用符 (") または -quotechar 34 です。
- -sched policy_schedule_type
-policy policy_name オプションを使うときのポリシーのスケジュール形式を指定します。
例
例 1 - ポリシー pol1 の問い合わせと一致する仮想マシン、または一致しない仮想マシンをリスト表示します。問い合わせに失敗するか、または問い合わせが除外した仮想マシンの説明をリスト表示しないでください。
# nbdiscover -noxmloutput -policy pol1 -noreason + "grayvm3" + "grayvm5" + "grayvm7" - "vladvm1" - "vladvm2" - "bodvm23" - "bittle4"
例 2 - 「vm」を含んでいる表示名がある仮想マシンをリスト表示します。表示名に「vm」がない仮想マシンはリスト表示しません:
# nbdiscover -noxmloutput -includedonly "vmware:/?filter=Displayname / Contains 'vm'" grayvm3 grayvm5 grayvm7 vladvm1 vladvm2 bodvm23
例 3 - 電源が入っているかどうかで仮想マシンをリスト表示します。
# nbdiscover -noxmloutput "vmware:/?filter=Powerstate Equal poweredOn" + "grayvm3" + "grayvm5" + "grayvm7" - "vladvm1" "VM excluded by discovery filter, display name=[vladvm1], server=esx1.acme.com]." + "vladvm2" + "bodvm23" + "bittle4"
例 4 - 電源が入っているかどうか、かつ、表示名に「7」が含まれるかどうかで仮想マシンをリスト表示します。問い合わせに失敗するか、または問い合わせが除外した仮想マシンの説明をリスト表示しないでください。
# nbdiscover -noxmloutput "vmware:/?filter=Powerstate Equal poweredOn / AND Displayname Contains '7'" -noreason - "grayvm3" - "grayvm5" + "grayvm7" - "vladvm1" - "vladvm2" - "bodvm23" - "bittle4"
例5 - vCloud vApp の名前に「test」を含むすべての VM バックアップを検索します。この例では vCloud Director の仮想マシンを検索するために問い合わせを使います。nbdiscover はマスターサーバーで実行する必要があります。
# nbdiscover -noxmloutput "vmsearch:/;reqType=search?filter= vCDvApp Contains 'test'" + "demovm%20(8c879791-2917-4428-8213-bea7ec727717)" + "small_vm%20(61e85579-7246-411f-b2f9-9fb570546755)" + "small_vm_percent_%25%20(61e85579-7246-411f-b2f9-9fb570546755)"
例6 -バックアップされた vCloud 環境の階層を表示します。このコマンドは XML で出力されます。この例では vCloud Director の仮想マシンを検索するために問い合わせを使います。nbdiscover はマスターサーバーで実行する必要があります。
# nbdiscover "vmsearch:/;reqType=browse;viewType=vcloud" <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Start Iteration="vmsearch:/;reqType=browse;viewType=vcloud"> <VCDSERVER> <NBU> <NAME>hypervm1.acme.com</NAME> </NBU> <VCDORG> <NBU> <NAME>Test_vCloud</NAME> </NBU> <VCDORGVDC> <NBU> <NAME>TestOrg</NAME> </NBU> <VCDVAPP> <NBU> <NAME>TestvApp</NAME> </NBU> </VCDVAPP> </VCDORGVDC> </VCDORG> <VCDSERVER> <StatusMsg NBUStatus="0" Severity="0"></StatusMsg> </Start>