Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpcd — NetBackup Client デーモン。NetBackup クライアントおよびサーバーが、NetBackup サーバーからの要求を受け入れられるようにします。
概要
bpcd [-standalone] [-debug] [-portnum number] [-keyfile] [-terminate]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\ です。
説明
Windows システムでは、bpcd は通信デーモンです。NetBackup Client Service の bpinetd によって起動されます。UNIX システムでは、通常、bpcd は inetd によって起動されます。
bpcd デーモンが起動されると、NetBackup サーバーからの要求が受け入れられます。要求には次のものがあります。
バックアップジョブとリストアジョブの開始
NetBackup 構成パラメータの取得
NetBackup 構成パラメータの設定
クライアントに NetBackup をインストールするとき、通常、インストール処理では次の場所に bpcd のエントリが追加されます。
UNIX クライアントの場合:
/etc/services
と/etc/inetd.conf
Windows クライアントの場合:
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services
services エントリは、次のようになります。
bpcd 13782/tcp bpcd
UNIX システムの inetd.conf エントリは、次のようになります。
bpcd stream tcp nowait root /usr/openv/netbackup/bin/bpcd bpcd
オプション
次のオプションは UNIX クライアントでのみ利用可能であり、-standalone オプションがアクティブであることを意味します。
- -debug
bpcd の fork が回避され、標準入出力およびエラーによって bpcd が切断されません。
- -keyfile
-keyfile を指定すると、NetBackup のパスフレーズを入力するプロンプトが表示されます。このパスフレーズによって、bpcd による NetBackup 暗号化鍵ファイルへのアクセスが可能になります。
詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「鍵ファイルの追加によるセキュリティの向上」を参照してください。
- -portnum number
このオプションでは、bpcd によって要求が待機されるポート番号を指定します。デフォルトは、/etc/services ディレクトリの
bpcd
エントリです。- -standalone
inetd に NetBackup の起動を要求するのではなく、bpcd を継続的に実行させます。-standalone は NetBackup を起動するデフォルト条件です。
- -terminate
NetBackup Client Service (bpcd) を停止します。