Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
vmd — EMM デーモンの実行
概要
vmd [-v]
このコマンドのディレクトリパスは /usr/openv/volmgr/bin/ です。
機能説明
このコマンドは UNIX システムでのみ動作します。
ltid を実行するには、ボリュームを使用する前にそのボリュームを EMM データベースに定義する必要はありません。
次の説明は、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。
ボリュームが定義され、そのスロット情報 (非 API ロボットの場合) が EMM データベースに入力されるまで、ロボットデバイスへのボリュームのマウントは自動的に行われません。
このデーモンでは、EMM データベースとの直接インターフェースが提供され、EMM データベースの管理操作が簡単になります。また、Media Manager のグラフィカルユーティリティ、メニュー方式ユーティリティおよびコマンドラインユーティリティも提供されます。
また、vmd は、Media Manager デバイスのリモート管理、およびボリュームプール、バーコード規則およびデバイスデータベースの管理にも使用できます。
vmd のインターネットサービスポート番号が /etc/services
に含まれている必要があります。NIS (ネットワーク情報サービス) を使用する場合、そのホストの /etc/services
ファイル内のエントリを、サービス用のマスター NIS サーバーデータベース内に挿入します。デフォルトのサービスポート番号は 13701 です。
次の説明は、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。
オプション
- -v
このオプションを指定すると、
debug/daemon
ディレクトリを作成した場合、詳細なデバッグ情報がログに書き込まれます (「エラー」を参照)。このオプションは、問題が発生する場合またはSymantecのサポートから要請された場合のみ指定します。
エラー
実行中の vmd のコピーが存在する場合、vmd によって syslogd を使用してエラーメッセージがログに書き込まれます。
vmd がバインドされているポートが使用中である場合、このコマンドによって syslogd を使用してエラーメッセージがログに書き込まれます。このメッセージが表示された場合、「機能説明」に記載されている方法を使用して services ファイルを無視させることが必要な場合があります。
vmd をデバッグモードで実行するには、次の手順を実行します。
vmd を起動する前に、次のディレクトリを作成します。
/usr/openv/volmgr/debug/daemon
vmd が実行中である場合、それを停止し、前述のディレクトリの作成後に再起動します。
次のとおり vmd を詳細モードで起動するか、または VERBOSE エントリを vm.conf に挿入します。
/usr/openv/volmgr/bin/vmd -v
/usr/openv/volmgr/debug/daemon
内のログメッセージを確認します。
問題が解消されない場合、ディレクトリ /usr/openv/volmgr/debug/reqlib
を作成すると、要求元についての詳細なデバッグ情報を取得できます。
1 日につき 1 つのログが各デバッグディレクトリに作成されます。 これらのログは、vm.conf で DAYS_TO_KEEP_LOGS エントリを指定しないかぎり、そのデバッグディレクトリが移動または削除されるまで継続して作成されます。vmd の実行中は、デバッグディレクトリを削除しないでください。vmd のデバッグモードでの実行は、必要な場合にだけ行ってください。
ファイル
/usr/openv/volmgr/debug/daemon/* /usr/openv/volmgr/debug/reqlib/*
EMM データベース