Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
ltid — Media Manager device デーモンを起動または停止
概要
/usr/openv/volmgr/bin/ltid [-v] [-logmounts [minutes]] [-noverify]
機能説明
このコマンドは UNIX システムでのみ動作します。
ltid コマンドを実行すると、Media Manager device デーモン (ltid) および自動ボリューム認識デーモン (avrd) が起動されます。これらのデーモンによって、Media Manager デバイスが管理されます。両方のデーモンが起動されると、オペレータは操作画面の開始、ドライブ状態の監視、およびスタンドアロンドライブに対する要求の割り当ての制御を行うことができます。ltid は、システムの初期化用スクリプトの中で指定できます。
Media Manager Volume デーモン vmd も ltid コマンドによって起動されます。ロボットデバイスが Media Manager で定義済みの場合、適切なロボットデーモンも ltid によって起動されます。
stopltid コマンドを実行すると、ltid、avrd およびロボットデーモンが停止されます。
このコマンドを実行するには、管理者権限が必要です。
オプション
- -v
syslogd を使用してデバッグ情報がログに書き込まれます。このオプションは、ロボットデバイスの使用中に実行すると有効です。このオプションを指定すると、ロボットデーモンおよび vmd が詳細モードで起動されます。
- -logmounts minutes
このオプションを指定すると、ltid を実行することによって、syslogd を使用してマウント要求がログに書き込まれます。この場合も、マウント要求は Media Manager の表示に転送されます。マウント要求のログは、指定した分数にわたって遅延した後だけに作成されます。
-logmounts を指定する場合、デフォルトの分数は 3 です。-logmounts に 0 を指定すると、ltid によって syslogd を介してマウント要求がすぐにログに書き込まれます。minutes が 0 (ゼロ) 以外で、その分数が経過する前にマウント要求が正常に処理された場合、syslogd を介してその要求がログに書き込まれることはありません。
- -noverify
このオプションを指定すると、ltid によってドライブ名が検証されません。通常は、ltid によって、クローズ時非巻き戻しドライブ名に、非巻き戻し、変数、Berkeley 形式などに関する正しいマイナー番号ビットが含まれていることが検証されます。通常、このオプションは不要ですが、標準外のプラットフォームデバイスファイルの使用時には有効な場合があります。このオプションを指定する場合は、デバイスファイルが正しいことを確認してください。
エラー
エラーメッセージは、syslogd を使用してログに書き込まれます。