Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド
- Discovery Accelerator の概要
- ロールの設定と割り当て
- ケースを使った操作
- レビューマークとタグの設定
- アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
- カストディアンマネージャの使用
- アイテムの検索
- Discovery Accelerator を使った検索について
- アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
- Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
- 手動によるアイテムのレビュー
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポートと提出物生成
- レポートの作成と表示
- 拡張レポート
- 利用可能な Discovery Accelerator のレポート
- OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
- 付録 A. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. トラブルシューティング
- カストディアンマネージャに関する問題
分析ルールの作成
使用する検索基準がわかっている場合、分析に対してケースを有効にする前に、ケースのルールを定義できます。その場合、分析を有効にするとデータコレクションとインデックス付けが開始され、一致したアイテムのマーク付けとタグ付けに並行してルール処理が適用されます。また、分析に対してケースを有効にした後も、ルールを作成、編集できます。このインスタンスでは、一致したアイテムのマーク付けとタグ付けが新しいルールによってただちに開始されます。
分析ルールを作成するには
- Discovery Accelerator クライアントの[ケース]タブをクリックします。
- 左の[ケース]ペインで、ルールを作成するケースを選択します。
- [ルールビルダー]タブをクリックします。
- タブの先頭で[新規作成]をクリックします。または、既存のルールに基づくルールを作成するために、[ルールのマーク付け]領域または[ルールのタグ付け]領域のルールをクリックして[コピー]をクリックします。
- ルールの名前と説明を入力します。
- 当分の間はルールを無効にする場合を除いて、[有効なルール]を選択します。
- [ルール条件]領域で、ルールに一致するためにアイテムが満たす必要のある 1 つ以上の条件を定義します。すべてのルールに 1 つ以上の条件を設定する必要があります。
条件を定義するには、次の手順を実行します。
[選択属性]ドロップダウンリストで、検索するアイテムの属性を選択します。たとえば、アイテムの件名を検索する場合は[件名]を選択します。
次のドロップダウンリストで、選択した属性に適用する演算子を選択します。たとえば、属性を[件名]に設定した場合、[次の語を含む]演算子を選択して件名に特定の語句が含まれるアイテムを検索できます。
属性に目的の値を設定します。たとえば、属性が[件名]で演算子が[次の語を含む]の場合は、「Secret」 と入力して件名にこの単語を含むアイテムを検索できます。 次の点に注意してください。
検索文字列には、アンダースコア文字以外の区切り文字を含めることはできません。
検索文字列の末尾にワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を追加できます。
SQL Server では、「the」や「and」などのよく出現する語句はインデックス付けされないため、検索文字列にこれらの語句があっても、Discovery Accelerator は無視します。SQL Server のストップワードファイルを編集すると、この動作を上書きできます。
属性を[件名]、[内容]、[件名または内容]に設定した場合、検索ステミングのオンとオフの切り替えを選択します。
ステミングを使うと、指定した単語から派生した単語に一致させることができます。たとえば、単語「run」は「running」と「ran」に一致します。ステミングを使う条件ではワイルドカード文字を使うことはできません。
必要に応じて、[+]ボタンをクリックして条件を保存して別の条件を追加します。
[および]または[または]ボタンを使って 2 つの条件の関係を定義します。[および]はアイテムが両方の条件に一致する必要があることを示し、[または]はアイテムが 1 つの条件に一致してももう一方の条件に一致するとは限らないことを示します。
条件を削除する場合は、行の右にある[-]ボタンをクリックします。
条件を追加すると、条件は[ルールクエリー]領域に表示されます。クエリー言語に詳しい場合は、構文を手動で編集してより複雑なクエリーを構築できます。
- カストディアンマネージャを使って 1 つ以上のカストディアンまたはカストディアングループを定義した場合、それらの検索方法を指定するには[ルール条件の設定]領域のフィールドを使います。各ケースで、電子メールアドレス、表示名、またはその両方を検索できます。カストディアングループの場合、リストの名前や電子メールアドレスだけでなく、検索にメンバーを含めるようにグループの配布リストを展開できます。
メモ:
[近接]演算子を属性[件名]、[内容]、[件名または内容]、[作成者]、[宛先]、[CC]、[BCC]、[作成者または受信者]に使うと、Discovery Accelerator は配布リストを展開しません。
[ルール条件の設定]領域の下で入力する条件は、ルールの構築時に利用可能なカストディアン情報を使います。この情報は、ルールを再び編集しないと更新されません。たとえば、ルールを作成し、[配布リストを展開してメンバーを含める]オプションを選択する場合、その時点でのリストのメンバーがルールとともに保存されます。リストに所属するメンバーがその後変更されても、ルールを編集して再び保存するまでその変更は適用されません。
- [ルールの処理]領域で、ルール条件に一致するアイテムにマーク付けまたはタグ付けする方法を選択します。オプションは次のとおりです。
アイテムのマーク付け
選択したマークをルールに一致するアイテムに適用します。このルールが、マークに適用される複数のルールの 1 つである場合、[ルールの優先度]フィールドを使ってルールに優先度レベルを設定できます。数字が低いほど、優先度レベルは高くなります。
アイテムのタグ付け
選択したタグをルールに一致するアイテムに適用します。必要に応じて、関連付けされたタグを参照するためにタググループを展開します。
- [適用]をクリックします。