Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド

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Product(s): Enterprise Vault (15.0)
  1. Discovery Accelerator の概要
    1.  
      Discovery Accelerator の主な機能
    2.  
      Discovery Accelerator のコンポーネントについて
    3.  
      Discovery Accelerator の処理
    4.  
      Discovery Accelerator の重複排除機能について
    5. 製品のマニュアル
      1.  
        Veritas サポート Web サイトのホワイトペーパー
      2.  
        Discovery Accelerator トレーニングモジュール
  2. ロールの設定と割り当て
    1.  
      事前定義済み Discovery Accelerator ロールについて
    2. Discovery Accelerator の権限について
      1.  
        権限を許可または拒否する機能について
    3.  
      Discovery Accelerator ロールの作成
    4.  
      Discovery Accelerator ロールのプロパティの編集
    5.  
      ユーザーへの Discovery Accelerator ロールの割り当て
    6.  
      Discovery Accelerator ロールの削除
  3. ケースを使った操作
    1.  
      Discovery Accelerator ケースについて
    2.  
      新しい Discovery Accelerator ケースのオープン
    3.  
      Discovery Accelerator ケースの進捗状況のチェック
    4. Discovery Accelerator ケースの分析の実装
      1.  
        Discovery Accelerator ケースの分析の有効化
      2.  
        分析データコレクションの進捗状況の監視
      3.  
        Discovery Accelerator ケースの分析の一時停止と再開
      4.  
        狭帯域幅環境での分析データコレクションの高速化
      5.  
        Discovery Accelerator ケースの分析の無効化
    5.  
      Discovery Accelerator ケースの削除
  4. レビューマークとタグの設定
    1.  
      レビューマークについて
    2.  
      レビューマークの作成
    3.  
      保持されるマークの動作
    4.  
      レビューマークの編集
    5.  
      個々のケースと関連付けされるレビューマークのカスタマイズ
    6.  
      タグの作成
    7. タググループの作成
      1.  
        単一選択タググループの作成
      2.  
        複数選択タググループの作成
  5. アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
    1.  
      分析ルールについて
    2. 分析ルールの作成
      1.  
        検索属性について
      2. 演算子について
        1.  
          Discovery Accelerator ルールでの[近接]演算子条件の使用に関するガイドライン
      3.  
        SQL Server のストップワードについて
    3.  
      手動分類の上書き
    4.  
      分析ルールの編集
    5.  
      マーク付けルールの優先度レベルの変更
    6.  
      タグ付けルールについて
    7. 手動での分析ルール定義言語 (RDL) のクエリーの編集
      1.  
        カッコの使用による分析 RDL のブールの優先度の設定
      2.  
        分析 RDL でのステミングの使用
      3.  
        分析 RDL でのカストディアンと対象値の指定
    8.  
      分析ルールの削除
  6. カストディアンマネージャの使用
    1.  
      カストディアンマネージャについて
    2.  
      カストディアンマネージャの使用のガイドライン
    3.  
      カストディアンの設定
    4.  
      カストディアングループの設定
    5.  
      カスタムのカストディアン属性の設定
    6.  
      プライマリカストディアン属性の設定
    7.  
      カストディアンを同期するユーザーアカウントの指定
    8.  
      Active Directory ドメインと Domino サーバー全体との同期
    9.  
      カストディアンマネージャの設定オプションの設定
  7. アイテムの検索
    1. Discovery Accelerator を使った検索について
      1.  
        特定の種類の Skype for Business コンテンツの検索の制限事項
    2.  
      Discovery Accelerator 検索の作成と実行
    3.  
      検索基準オプションについて
    4.  
      効果的な検索の実行に関するガイドライン
    5.  
      Discovery Accelerator 検索の一時停止と再開
    6.  
      [検索の監視]タブについて
    7.  
      検索対象のアーカイブの選択
    8.  
      カスタム検索属性の詳細の指定
    9.  
      Compliance Accelerator 部門に対応するように検索結果を制限する
    10. アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
      1.  
        対象の設定
      2.  
        対象グループへの対象の追加
    11. Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
      1.  
        新しい検索スケジュールの設定
      2.  
        検索の反復スケジュールの例
    12.  
      カスタム メッセージの種類の設定
    13.  
      Discovery Accelerator を使ってアーカイブされた Skype for Business コンテンツの検索
  8. 手動によるアイテムのレビュー
    1. Discovery Accelerator を使ったレビューについて
      1.  
        特定の種類の Skype for Business コンテンツのレビューの制限事項
    2.  
      [レビュー]ペインについて
    3.  
      [レビュー]ペインのアイテムのフィルタ処理
    4. レビューセット内での検索
      1.  
        クイック検索の実行
      2.  
        詳細検索の実行
    5.  
      同じ対話のすべてのアイテムの検索
    6.  
      アイテムへのレビューマークとタグの割り当て
    7.  
      コメントのアイテムへの追加
    8.  
      アイテムの履歴の表示
    9.  
      アイテムの印刷可能バージョンの表示
    10.  
      元のアイテムのダウンロード
    11.  
      クリップボードへのアイテムリストのコピー
    12. Enterprise Vault アーカイブからのアイテムの削除
      1.  
        削除した後にアイテムをレビューする場合の制限事項
    13.  
      レビューペインの概観の変更
    14.  
      [レビュー]ペインのユーザー設定の設定
  9. リサーチフォルダを使った作業
    1.  
      リサーチフォルダについて
    2.  
      リサーチフォルダの作成
    3.  
      リサーチフォルダのプロパティの編集
    4.  
      アイテムのリサーチフォルダへのコピー
    5.  
      リサーチフォルダのアイテムのレビュー
    6.  
      リサーチフォルダからのアイテムのエクスポート
    7.  
      リサーチフォルダへのアクセス権の付与
    8.  
      リサーチフォルダからのアイテムの削除
    9.  
      リサーチフォルダのケースへの変換
    10.  
      フォルダの削除
  10. アイテムのエクスポートと提出物生成
    1. アイテムのエクスポートと提出物生成について
      1.  
        特定の種類のコンテンツのエクスポートの制限事項
    2.  
      エクスポートと提出物生成の違い
    3.  
      エクスポート実行または提出物生成実行
    4.  
      同時エクスポート実行数または提出物生成実行数の制限について
    5.  
      特定のアイテムの重複を含んでいるアーカイブの識別
    6.  
      エクスポート実行と提出物生成実行を最適化する方法
    7.  
      エクスポート ID または通し番号を Microsoft Outlook で表示
  11. レポートの作成と表示
    1.  
      Discovery Accelerator レポートについて
    2. 拡張レポート
      1.  
        レポートエンドポイントの設定
      2.  
        認証
      3. Departments API
        1.  
          Departments - List
      4. Roles API
        1.  
          Roles - List
        2.  
          Roles - List by filters
      5. Users API
        1.  
          Users - List
      6. UserRoles API
        1.  
          UserRoles - List by filters
      7. ItemMetrics API
        1.  
          ItemMetrics - List
        2.  
          ItemMetrics - List by filter
      8. Evidence of Review by Department API
        1.  
          EvidenceOfReviewByDept - List by filter
      9. Evidence of Review by User API
        1.  
          EvidenceOfReviewByUser - List by filter
      10.  
        サポート対象の OData クエリーオプション
      11.  
        サポート対象のレポートエンドポイント API フィルタとその値
      12.  
        応答
    3.  
      Discovery Accelerator レポートの作成
    4. 利用可能な Discovery Accelerator のレポート
      1.  
        [アーカイブソース]レポート
      2.  
        [ケースの履歴]レポート
      3.  
        [エクスポート実行の重複]レポート
      4.  
        [アイテムの詳細]レポート
      5.  
        [リーガルホールド]レポート
      6.  
        [提出物生成実行]レポート
      7.  
        [提出物生成実行の重複]レポート
      8.  
        [提出物生成]レポート
      9.  
        [検索]レポート
      10.  
        [セキュリティ]レポート
    5.  
      既存のレポートの表示
    6. OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
      1.  
        利用可能な Discovery Accelerator データセット
      2.  
        Discovery Accelerator データベースへのアクセス
      3.  
        Microsoft Excel での OData サービスの使用
      4.  
        Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS)での OData サービスの使用
    7.  
      レポート用の Power BI テンプレートの設定
  12. 付録 A. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
    1.  
      Enterprise Vault の検索のプロパティについて
    2.  
      システムプロパティ
    3.  
      Enterprise Vault のカスタムプロパティ
    4.  
      ファイルシステムアーカイブのアイテムの Enterprise Vault のカスタムプロパティ
    5.  
      SharePoint アイテムの Enterprise Vault のカスタムプロパティ
    6.  
      Compliance Accelerator 処理されたアイテムの Enterprise Vault のカスタムプロパティ
    7.  
      ポリシー管理ソフトウェアで使うためのカスタムプロパティ
    8.  
      Enterprise Vault SMTP アーカイブのカスタムプロパティ
  13. 付録 B. トラブルシューティング
    1.  
      Internet Explorer 10 以降で Discovery Accelerator Web サイトを開くときの表示の問題
    2.  
      Veritas Surveillance Web クライアントで表示されないボルトストア
    3.  
      SQL Server ではデフォルトでフルテキスト検索インデックス作成が無効になる
    4.  
      インターネットメール(.eml)メッセージをレビューセットからエクスポートした後に、その TNEF エンコードの添付ファイルが読めなくなることがある
    5.  
      SQL Server コンピュータ名の変更後の同期エラー
    6.  
      Accelerator マネージャサービス起動時のパフォーマンスカウンタエラー
    7.  
      カスタマーデータベースを異なるサーバーに復元するときに SQL Service Broker で警告が発生する
    8. カストディアンマネージャに関する問題
      1.  
        カストディアンマネージャを使うと複数のカストディアンを同じ Active Directory アカウントで同期できる
      2.  
        カストディアンマネージャで、ユーザーがカストディアングループを削除して Active Directory と同期することによってグループを復元した後に、そのグループのメンバーが一覧表示されない
      3.  
        カストディアンが 1 つの Active Directory ドメインに属していて、別のドメイン内のグループのメンバーである場合に、カストディアンマネージャがその別のドメインと同期するときにカストディアンの詳細を更新しないことがある
      4.  
        カストディアンマネージャが特定の 2 バイト文字を名前に含む Domino LDAP ユーザーとグループとの同期に失敗する
    9.  
      権限がある削除エラーのトラブルシューティング

Discovery Accelerator の処理

図: Discovery Accelerator の処理手順 に、検出プロセスの手順の概要を示します。

図: Discovery Accelerator の処理手順

Discovery Accelerator の処理手順

通常は Discovery Accelerator の処理手順を次の順序で実行します。

  • Discovery Accelerator のシステム管理者がケースを設定します。

    そのケースに関連するすべてのメッセージとファイルは、すでに Enterprise Vault アーカイブに格納されています。一般的に、メールボックスアーカイブはジャーナルメールボックスアーカイブですが、検索に個々のユーザーメールボックスを含めることができます。パブリックフォルダ、ファイルシステム、SharePoint アーカイブも検索できます。

  • 検索権限を持つユーザーがジャーナルメールボックスやファイルシステムアーカイブの検索を作成します。

    Discovery Accelerator を使って作成する検索では、高度な設定が可能です。指定する基準には、検索対象の単語とフレーズ、日付範囲、メッセージのサイズと種類、作成者と受信者の詳細、添付ファイルの詳細などを設定できます。

  • 検索が終了したら、検索を実行したユーザーは結果が予想どおりであるかを確認できます。ユーザーが結果を受け入れた場合、Discovery Accelerator はそれらをケースレビューセットに追加します。

  • 管理者は、ケースレビューセット内のアイテムをレビューアに割り当て、表示やマーク付けができるようにします。

    必要に応じて、管理者はケースの分析を有効にすることができます。この機能によって、ケース内に収集したアイテムのメタデータと内容をさらに分析できます。分析による他の利点は、必要に応じて次の操作を実行できることです。

    • Discovery Accelerator が、ケースに追加するアイテムに自動的にマーク付けし、分類する際のルールを設定します。人間による操作を少なくして大量のアイテムを分類すると、最終的には、手動レビューの対象となるレビューセットは効率のよい小規模なレビューセットになります。

    • すべての対話スレッドを 1 つの画面で確認、レビューします。

    • ケースのアイテム内でクイック検索または詳細検索を実行します。

    これらの機能は、ガイド付きレビューと呼ばれる新しいレビュー操作を提供します。

  • マーク付けされたアイテムが適切な形式で発行されます。利用可能な形式には、PST、Domino NSF データベース、HTML、MSG、ZIP などがあります。

    アイテムを生成するか、エクスポートするかを選択できます。提出物生成処理では、各アイテムに対して通し番号が生成されます。また、この処理ではアイテムがロックされるため、レビューアは割り当てられているマークを変更できません。エクスポート処理では、アイテムの通し番号の生成やアイテムのロックは行われず、レビューアは引き続きそのアイテムを処理できます。