Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド
- Discovery Accelerator の概要
- ロールの設定と割り当て
- ケースを使った操作
- レビューマークとタグの設定
- アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
- カストディアンマネージャの使用
- アイテムの検索
- Discovery Accelerator を使った検索について
- アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
- Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
- 手動によるアイテムのレビュー
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポートと提出物生成
- レポートの作成と表示
- 拡張レポート
- 利用可能な Discovery Accelerator のレポート
- OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
- 付録 A. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. トラブルシューティング
- カストディアンマネージャに関する問題
Discovery Accelerator の処理
図: Discovery Accelerator の処理手順 に、検出プロセスの手順の概要を示します。
通常は Discovery Accelerator の処理手順を次の順序で実行します。
Discovery Accelerator のシステム管理者がケースを設定します。
そのケースに関連するすべてのメッセージとファイルは、すでに Enterprise Vault アーカイブに格納されています。一般的に、メールボックスアーカイブはジャーナルメールボックスアーカイブですが、検索に個々のユーザーメールボックスを含めることができます。パブリックフォルダ、ファイルシステム、SharePoint アーカイブも検索できます。
検索権限を持つユーザーがジャーナルメールボックスやファイルシステムアーカイブの検索を作成します。
Discovery Accelerator を使って作成する検索では、高度な設定が可能です。指定する基準には、検索対象の単語とフレーズ、日付範囲、メッセージのサイズと種類、作成者と受信者の詳細、添付ファイルの詳細などを設定できます。
検索が終了したら、検索を実行したユーザーは結果が予想どおりであるかを確認できます。ユーザーが結果を受け入れた場合、Discovery Accelerator はそれらをケースレビューセットに追加します。
管理者は、ケースレビューセット内のアイテムをレビューアに割り当て、表示やマーク付けができるようにします。
必要に応じて、管理者はケースの分析を有効にすることができます。この機能によって、ケース内に収集したアイテムのメタデータと内容をさらに分析できます。分析による他の利点は、必要に応じて次の操作を実行できることです。
Discovery Accelerator が、ケースに追加するアイテムに自動的にマーク付けし、分類する際のルールを設定します。人間による操作を少なくして大量のアイテムを分類すると、最終的には、手動レビューの対象となるレビューセットは効率のよい小規模なレビューセットになります。
すべての対話スレッドを 1 つの画面で確認、レビューします。
ケースのアイテム内でクイック検索または詳細検索を実行します。
これらの機能は、ガイド付きレビューと呼ばれる新しいレビュー操作を提供します。
マーク付けされたアイテムが適切な形式で発行されます。利用可能な形式には、PST、Domino NSF データベース、HTML、MSG、ZIP などがあります。
アイテムを生成するか、エクスポートするかを選択できます。提出物生成処理では、各アイテムに対して通し番号が生成されます。また、この処理ではアイテムがロックされるため、レビューアは割り当てられているマークを変更できません。エクスポート処理では、アイテムの通し番号の生成やアイテムのロックは行われず、レビューアは引き続きそのアイテムを処理できます。