Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
nbpemreq — NetBackup Policy Execution Manager (PEM) Requisition による、実行ジョブのスケジュール設定と PEM 情報の取得
概要
nbpemreq -due -date mm/dd/yyyy hh:mm:ss [-unixtime] [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -due -dateu unixtime [-unixtime] [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -jobs [screen] [-depth value] [all | job_id...]
nbpemreq -M servername...
nbpemreq -persisted [screen] [-depth value]
nbpemreq -policies [screen] [-depth value] [policy...]
nbpemreq -predict -date mm/dd/yyyy hh:mm:ss [-unixtime] [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -predict -dateu unixtime [-unixtime] [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -predict_all -date mm/dd/yyyy hh:mm:ss [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -predict_all -dateu unixtime [-legacy] [-client_filter client...] [-policy_filter policy...]
nbpemreq -resume_scheduling
nbpemreq -subsystems [screen] [list | all | subsystem_id...]
nbpemreq -suspend_scheduling
nbpemreq -updatepolicies
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\
です。
説明
NetBackup Policy Execution Manager Requisition (nbpemreq) を使用すると、近い時期に実行するジョブを決定できます。また、入力が行われて保留状態になっているすべてのポリシーの更新内容を読み込むことができます。nbpemreq を使用すると、nbpem ログファイルにある関連する nbpem 情報が収集され、オプションで stdout に表示されます。
このコマンドは nbpem に指示してポリシーの更新をすぐに処理することもできます。
nbpemreq コマンドを実行すると、nbpem が影響を受け、ポリシーの処理速度が低下します。nbpemreq の出力はリリースによって異なる場合があるため、Symantec はnbpemreq をスクリプトで使用することはお勧めしません。
操作
- -due
指定した時刻までに実行するようにスケジュールされているクライアントまたはポリシーに関するデータが提供されます。表示されるデータは、現在の日時および現在以降の日時に基づいています。時間は mm/dd/yyyy hh:mm:ss または UNIX のタイムスタンプで示されます。
- -jobs
現在のジョブおよび 30 分以内に実行されたジョブの状態に関する nbpem 情報を提供します。nbpem はすべての実行中のジョブを管理し、ジョブの完了後 30 分間各ジョブの履歴を保持します。
- -M servername...
1 つ以上のマスターサーバーで nbpemreq を実行できるようにします。コマンドは、各マスターサーバーで、コマンドラインに示される順序で順次実行されます。-M を指定しない場合、ローカルホストがデフォルト値になります。
- -persisted
nbpem 永続性データベースファイルの内容に関する内部情報を提供します。これには、現在実行中のジョブに関する情報が含まれています。nbpem が中断された場合、nbpem が再開するときに実行されるジョブが、NetBackup によって認識されます。
- -policies
ポリシー定義の静的なデータとジョブのスケジュールに関する動的な情報を含む、指定されたポリシーに関する nbpem の内部データが提供されます。
- -predict | -predict_all
ポリシーを実行するタイミングを決定するのに役立ちます。表示される情報は、現在の日時および現在以降の日時に基づいています。時間は mm/dd/yyyy hh:mm:ss または UNIX のタイムスタンプで示されます。
このオプションは、ポリシーが実行されていない理由を判断することにも役立ちます。これらのオプションの違いは、出力形式および表示データ量です。実行可能なバックアップが示されますが、特定の日時に実行されるジョブを示すものではありません。このオプションは、バックアップの処理時間帯かどうかを確認しますが、スケジュールに設定される除外日を反映しません。
- -resume_scheduling
-suspend_scheduling オプションによって中断された nbpemreq スケジュールアクティビティを再開します。
- -subsystems
内部サブシステムの操作に関する nbpem 内部情報を提供します。表示される各サブシステムの情報量は、指定する深さによって異なります。各サブシステムには様々な層の情報が含まれています。
- -suspend_scheduling
nbpemreq スケジュールアクティビティを一時停止します。このオプションを使用して、スケジュールバックアップを一時停止することができます。
- -updatepolicies
nbpem に指示して既存のポリシー構成を再度読み込みます。通常、nbpem は、[グローバル属性 (Global Attributes)]ホストプロパティに存在する、ポリシーの更新間隔に基づく変更を確認します。デフォルトは 10 分です。このコマンドを実行した後、プロンプトが単に返されます。
オプション
- all | job_id...
すべてのジョブまたは job_id で指定したジョブを表示します。
- -client_filter client...
特定のクライアントの名前 (単数または複数) でフィルタリングします。
- depth [ list | all | subsystem_id...]
様々な出力オプションで生成される詳細レベルを指定します。詳細度は 0 (出力の最小値) またはそれ以上 (より多い出力) の整数値で指定します。詳細度の最大値とそれぞれの詳細レベルの内容は、出力オプションによって異なります。この情報は、-subsystems オプションによって表示される情報とは異なります。
- -depth value
36 のサブシステムすべて、または指定したサブシステムが表示されます。サブシステムはカンマではなく空白で区切ります。次に例を示します。
# nbpemreq depth 3 8 12
- -policy_filter policy...
特定のポリシーの名前 (単数または複数) でフィルタリングします。
- screen
出力が stdout に送信されます。screen オプションを使用しない場合でも、コマンド出力は常にログファイルに送信されます。stdout には、最大 1 MB のデータを書き込むことができます。
- -unixtime
協定世界時 (UTC) の 1970 年 1 月 1 日の午前 0 時から経過した秒数を指定します。閏秒は含まれません。