NetBackup™ Web UI 管理者ガイド

Storage Lifecycle Manager を使ったバッチ作成ロジックについて

Storage Lifecycle Manager サービス (nbstserv) はストレージライフサイクルポリシーの複製ジョブ作成を担当します。複製ジョブ作成の一部にはバックアップ (またはソース) ジョブのバッチへのグループ化が含まれます。

バッチロジックの目的の 1 つは、仮想テープライブラリ (VTL) などの、テープ操作のメディア競合を防ぐことです。

バッチロジックはディスクとテープの両方に適用されます。(ただし、ディスクのメディア競合を回避する方法はディスクプールを使ってディスクプールへの I/O ストリームを制限することです。)

バッチロジックは、各評価サイクルで、nbstserv が次に実行する複製ジョブを判断するときにすべての完了済みのソースジョブを考慮することを必要とします。デフォルトでは、nbstserv は 5 分ごとに 1 回評価を実行します。

nbstserv は、ジョブで Resource Broker (nbrb) キューに過大な負荷がかかるのを回避します。キューに入っているジョブが多すぎると Resource Broker の処理が困難になり、システムパフォーマンスが低速になります。

デフォルトでは、nbstservはここでSLP パラメータホストプロパティのSLP にわたるグループイメージパラメータに基づいてグループを作成します。デフォルトでは、同じ優先度の複数のストレージライフサイクルポリシーを一緒にバッチ処理できます。

このバッチロジックの変更によって、複製ジョブがアクティビティモニターでどのように表示されるかが影響を受けます。1 つのジョブに組み合わせたストレージライフサイクルポリシーは単一のポリシー名 SLP_MultipleLifecycles で表示されます。ストレージライフサイクルポリシーが別のものと組み合わされていなければ、名前は、SLP_name としてアクティビティモニターに表示されます。

実行中でも、読み書きするリソースがないためにデータを複製しない複製ジョブが存在する場合があります。これらのジョブは、ジョブを完了するリソースを受信するまで動作し続けします。

複製ジョブの優先度によってグループ化をオフにするには、SLP パラメータホストプロパティのSLP にわたるグループイメージパラメータにいいえを設定します。