NetBackup™ Web UI 管理者ガイド

どのネットワークを使うかを判断するために NetBackup で指示句を使う方法

各ホストは優先ネットワークの規則を記載した内部表を備えており、NetBackup は、他のホストとの通信に使用するネットワークインターフェースを選択する前に、この表を参照します。この表は、選択したホストで利用可能なインターフェースと IP アドレスのすべての組み合わせを含んでいます。この表は、［優先 (Preferred)］NetBackup 指示句に基づき、ホストに対して特定ネットワークの使用を許可するかどうかを NetBackup に指示します。

この項では、図: マルチホームサーバーの例 に示すように 2 つのマルチホームサーバー (Server_A と Server_B) の例を使います。Server_A は、Server_A に［優先ネットワーク (Preferred network)］の指示句が構成されていることから、Server_B へのアクセスにどのアドレスを使用できるかを考慮します。

ターゲットに制限を設定するために［優先ネットワーク (Preferred network)］の指示句を使う場合、それらの指示句は接続を確立するサーバーの観点から追加されます。Server_A の指示句は、Server_A がどの Server_B アドレスを使用できるかに関する設定に影響します。

図: マルチホームサーバーの例

図: Server_A の観点から: Server_A で指示句を指定しない場合に Server_B で利用可能な IP アドレス は Server_B の表を示します。Server_B には複数のネットワークインターフェースがあり、そのうちにいくつかには複数の IP アドレスがあります。表の はい は、NetBackup はネットワーク IP の組み合わせをソースとして利用可能であることを意味します。この例では、ホストの指示句は作成されていません。［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティにネットワークがリストされていないので、ネットワークと IP の任意の組み合わせを通信に使うことができます。

図: Server_A の観点から: Server_A で指示句を指定しない場合に Server_B で利用可能な IP アドレス

図: Server_A の観点から: Server_A で IPv6 アドレスのみを使用する指示句を指定した合に Server_B で利用可能な IP アドレス は同じホスト (Server_B) の表を示しています。これで［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティは、すべての IPv4 アドレスを NetBackup の選択対象から除外するように構成されました。今後、すべての NetBackup のトラフィックは IPv6 アドレスのみを使います。

図: Server_A の観点から: Server_A で IPv6 アドレスのみを使用する指示句を指定した合に Server_B で利用可能な IP アドレス

次の項では、さまざまな構成について説明します。