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NetBackup™ Web UI 管理者ガイド

Last Published: 2024-11-11

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)

［タイムアウト (Timeouts)］プロパティ

この設定にアクセスするには、Web UI で［ホスト (Host)］、［ホストプロパティ (Host properties)］の順に選択します。サーバーまたはクライアントを選択します。必要に応じて、［接続 (Connect)］をクリックし、［プライマリサーバーの編集 (Edit primary server)］、［メディアサーバーの編集 (Edit media server)］、または［クライアントの編集 (Edit client)］をクリックします。［タイムアウト (Timeouts)］をクリックします。

［タイムアウト (Timeouts)］プロパティは、選択されているプライマリサーバー、メディアサーバーまたはクライアントに適用されます。

表: ［タイムアウト (Timeouts)］ホストプロパティ

プロパティ	説明
クライアント接続のタイムアウト (Client connect timeout)	このプロパティは、現在選択されているサーバーに適用されます。サーバーが、クライアントへの接続でタイムアウトするまでに待機する時間 (秒数) を指定します。デフォルトは 300 秒です。
バックアップ開始の通知タイムアウト (Backup start notify timeout)	このプロパティは、現在選択されているサーバーに適用されます。クライアント上で bpstart_notify スクリプトが完了するまでにサーバーが待機する時間 (秒数) を指定します。デフォルトは 300 秒です。メモ: bpstart_notify スクリプトを使用する場合、クライアントの読み込みタイムアウト (CLIENT_READ_TIMEOUT オプション) は［バックアップ開始の通知タイムアウト (Backup start notify timeout)］ (BPSTART_TIMEOUT オプション) 以上である必要があります。［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］が［バックアップ開始の通知タイムアウト (Backup start notify timeout)］より小さい場合、ジョブは bpstart_notify スクリプトの実行中にタイムアウトできます。
メディアサーバー接続のタイムアウト (Media server connect timeout)	このプロパティは、現在選択されているサーバーに適用されます。プライマリサーバーが、リモートメディアサーバーへの接続でタイムアウトするまでに待機する時間 (秒数) を指定します。デフォルトは 30 秒です。
クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)	このプロパティは、現在選択されているサーバーまたはクライアントに適用されます。操作が失敗するまでに NetBackup がクライアントからの応答を待機する時間 (秒数) を指定します。このタイムアウトは NetBackup プライマリサーバー、リモートメディアサーバー、またはデータベース拡張クライアント (NetBackup for Oracle など) に適用できます。デフォルトは 300 秒です。［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］の時間内にサーバーがクライアントからの応答を取得しない場合、バックアップ操作やリストア操作が失敗する場合があります。［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］の推奨事項を参照してください。次に、データベース拡張クライアント上での処理の順序を示します。データベース拡張クライアント上の NetBackup によって、そのクライアントのクライアントの読み込みタイムアウトが読み込まれ、初期値が検出されます。このオプションが設定されていない場合、標準のデフォルトである 5 分が設定されます。データベース拡張 API にサーバーの値が渡され、その値がクライアントの読み込みタイムアウトとして使用されます。
バックアップ終了の通知タイムアウト (Backup end notify timeout)	このプロパティは、現在選択されているサーバーに適用されます。クライアント上で bpend_notify スクリプトが完了するまでにサーバーが待機する時間 (秒数) を指定します。デフォルトは 300 秒です。メモ: このタイムアウトを変更する場合、［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］がこの値以上に設定されていることを確認してください。
OS 依存のタイムアウトを使用する (Use OS dependent timeouts)	このプロパティは、現在選択されているサーバーまたはクライアントに適用されます。次のように、クライアントが、ファイルの一覧表示時にオペレーティングシステムで定義された時間待機するように指定します。 Windows クライアントの場合: 300 秒 UNIX クライアントの場合: 1800 秒ファイル参照のタイムアウト (File browse timeout) ファイルの一覧表示時に NetBackup プライマリサーバーからの応答をクライアントが待機する時間を指定します。この制限を超えると、ユーザーは［ソケットの読み込みに失敗しました (socket read failed)］というエラーを受信します。サーバーが要求を処理している間でも、タイムアウトを超過することがあります。メモ: UNIX クライアントの $HOME/bp.conf ファイルに値が存在する場合、その値が優先されます。
メディアのマウントタイムアウト (Media mount timeout)	このプロパティは、現在選択されているプライマリサーバーに適用されます。要求されたメディアのマウントおよび配置が行われ、バックアップ、リストアおよび複製の準備ができるまでに NetBackup が待機する時間を指定します。このタイムアウトを使用して、メディアを手動でマウントしている間の過剰な待機を回避します。(たとえば、ロボットメディアがそのロボットの外またはオフサイトに存在する場合など。)

［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］の推奨事項

次の状況でタイムアウト値を増やすことをお勧めします。

データベース拡張クライアントにクライアントの読み込みタイムアウトを追加するのは特別なケースです。これらのクライアントは、他のクライアントより最初の準備に時間がかかります。時間が多くかかるのは、データベースバックアップユーティリティによって頻繁に複数のバックアップジョブが同時に開始されることにより、CPU の速度が低下するためです。多くのインストールでは、15 分が適切です。
MSDP クラウドストレージサーバーへの直接バックアップ。プライマリサーバーとメディアサーバーの両方の値が増加しない場合、ジョブの詳細に次のメッセージで失敗したジョブが表示されます。
Error bpbrm (pid=119850) socket read failed: errno = 62 - Timer expired
ストレージライフサイクルポリシーを使用して最初に MSDP ストレージサーバーにバックアップし、最適化複製操作で MSDP クラウドストレージサーバーにデータを複製する場合は、タイムアウトを大きくする必要はありません(これは推奨される操作方法です)。

メモ:

bpstart_notifyスクリプトを使用する場合、クライアントの読み込みタイムアウト (CLIENT_READ_TIMEOUT オプション) は［バックアップ開始の通知タイムアウト (Backup start notify timeout)］ (BPSTART_TIMEOUT オプション) 以上である必要があります。［クライアントの読み込みタイムアウト (Client read timeout)］が［バックアップ開始の通知タイムアウト (Backup start notify timeout)］より小さいと、ジョブは bpstart_notify スクリプトが動作している間タイムアウトする場合があります。