NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2
- NetBackup のライセンスモデルと使用状況レポート
- 容量ライセンスの仕組み
- ライセンスレポートの作成と表示
- 容量ライセンスレポートの確認
- キャパシティライセンスレポート結果の調整
- 従来ライセンスレポートの確認
- NEVC ライセンスレポートの確認
- 追加構成
- 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
- UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
- Shared Storage Option について
- NetBackup での Shared Storage Option の構成について
- SSO の概略レポートの表示
- vm.conf 構成ファイルについて
- 保留管理
- UNIX のメニューユーザーインターフェース
- 参照トピック
- ホスト名規則
- nbtar または tar32.exe を使用したバックアップイメージの読み込みについて
- バックアップ時間に影響する要素
- NetBackup 通知スクリプト
- メディアおよびデバイスの管理の推奨する使用方法
- TapeAlert について
- テープドライブのクリーニングについて
- NetBackup によるドライブの予約方法
- NetBackup によるメディアの選択方法
- UNIX でのテープ I/O コマンドについて
NetBackup 以外のリストアユーティリティを使ったファイルリストアの注意事項 (UNIX の場合)
NetBackup 以外のリストアユーティリティを使用してファイルをリストアするときは、次の注意事項を確認してください。
NetBackup Encryption を使う暗号化バックアップには、NetBackup 以外のユーティリティを使うファイルリストアの手順は使用できません。暗号化されたバックアップはリカバリ可能です。ただし、バックアップは復号化できません。
バックアップが暗号化されているかどうかを判断するには、リカバリ前に tar -t といった NetBackup 以外のリストアユーティリティを実行します。暗号化されたバックアップの場合、次の例のように出力されます。
erw-r--r-- root/other Nov 14 15:59 2014 .EnCryYpTiOn.388 -rw-r--r-- root/other Oct 30 11:14 2015 /etc/group.10-30
1 行目の先頭の「e」は、バックアップが暗号化されていることを示します。(リカバリの実行中は、別のメッセージが表示されます。)
Solaris プラットフォーム上では、NetBackup 以外のユーティリティを使用したファイルリストアの手順は使用できません。Solaris の /usr/sbin/tar は、NetBackup のバックアップの読み込みには使用できません。Solaris の tar コマンドでは、他の tar コマンドと異なり、ctime および atime フィールドを個々に使用します。
/usr/sbin/tar を使用してバックアップをリストアすると、最上位レベルに多数のディレクトリが作成されます。これらのディレクトリは、パス名として読み込まれた ctime および atime フィールドから作成されます。
/usr/openv/netbackup/bin/nbtar を使用すると、Solaris 上でバックアップを読み込むことができます。
スタンドアロン環境では、NetBackup 以外のユーティリティを使用したファイルリストアの手順 1 および手順 6 は必要に応じて行います。手順 1 を省略する場合、ドライブを停止し、別の手順で /tmp/tape の代わりにドライブの /dev パスを使用します。作業完了後にドライブを必ず起動してください。