Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド
- Discovery Accelerator の概要
- ロールの設定と割り当て
- ケースを使った操作
- レビューマークとタグの設定
- アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
- カストディアンマネージャの使用
- アイテムの検索
- Discovery Accelerator を使った検索について
- アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
- Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
- 手動によるアイテムのレビュー
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポートと提出物生成
- レポートの作成と表示
- 拡張レポート
- 利用可能な Discovery Accelerator のレポート
- OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
- 付録 A. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. トラブルシューティング
- カストディアンマネージャに関する問題
タグ付けルールについて
タグ付けルールの動作はマーク付けルールとは異なります。タグ付けルールには優先度レベルがなく、1 つのアイテムに一致するタグ付けルールはいくつ存在してもかまいません。ただし、タグ付けルールによって単一選択タググループのタグが適用されると、その他のルールによっては同じグループのタグを適用できません。
単一選択タググループのタグを適用したタグ付けルールを無効にすると、ルールエンジンによってそのタグが削除され、別のルールで設定された単一選択タググループのタグが適用されることがあります。最初のタグ付けルールを再度有効にすると、ルールを無効にする前に存在した結果とは異なる結果がルールエンジンによって生じる可能性があります。
たとえば、次のタググループがあるとします。
SS1 という単一選択グループには TagA と TagB というタグが含まれています。
SS2 という単一選択グループには TagY と TagZ というタグが含まれています。
次の 2 つのタグ付けルールが設定され、これらの単一選択グループのタグが適用されます。
Rule1 は TagA と TagY を適用します。
Rule2 は TagB と TagZ を適用します。
両方のルールの基準に一致する 100 のアイテムが存在します。この場合、ルールエンジンは Rule1 を処理し、TagA と TagY を 100 のアイテムに適用します。アイテムは Rule2 の基準にも一致しますが、ルールエンジンは TagB と TagZ を 100 のアイテムに適用しません。これらのアイテムは、すでに両方の単一選択タググループの別のタグでタグ付けされているためです。
Rule1 を無効にした場合、ルールエンジンはアイテムから最初に TagA と TagY を削除し、次に Rule2 によって TagB と TagZ を適用します。Rule1 を再度有効にした場合、TagB と TagZ は 100 のアイテムに保持されます。ルールエンジンは TagA と TagY を 適用できなくなります。100 のアイテムは、すでに両方の単一選択タググループの別のタグでタグ付けされているためです。