Enterprise Vault™ Exchange Server アーカイブの設定

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Product(s): Enterprise Vault (15.0)
  1. このマニュアルについて
    1.  
      このマニュアルについて
    2. Enterprise Vault についての詳細情報の入手方法
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. Exchange Server フォームの配布
    1. Exchange Server アーカイブ設定時の Microsoft Exchange フォーム配布について
      1.  
        Exchange Server アーカイブ設定時の個人用フォームライブラリの使用
      2. Exchange Server アーカイブ設定時の組織フォームライブラリの使用について
        1.  
          Exchange Server アーカイブ設定時の組織フォームフォルダの作成
        2.  
          Exchange Server アーカイブ設定時の Microsoft Exchange フォームのインストール
        3.  
          Exchange Server アーカイブ設定時の配備方法を変更するためのデスクトップポリシーの更新
    2.  
      次に実行する処理
  3. メールボックスからのアーカイブの設定
    1. Enterprise Vault メールボックスアーカイブ設定前の注意事項
      1.  
        Exchange Server メールボックスアーカイブでのボルトストアグループ、ボルトストア、パーティションの使用
      2. Exchange Server のデータベース可用性グループの使用
        1.  
          Exchange Server メールボックスアーカイブでの Exchange メールボックスのアーカイブとデータベースのフェールオーバー
    2. Exchange Server メールボックスのアーカイブポリシーの定義
      1. Exchange Server アーカイブ設定時のメールボックスポリシー設定
        1.  
          [全般]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        2.  
          [アーカイブルール]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        3.  
          [アーカイブ処理]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        4.  
          [ショートカットの内容]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        5.  
          [メッセージクラス]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        6.  
          [ショートカットの削除]タブ(Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        7.  
          [インデックス]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        8.  
          [詳細]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
        9.  
          [対象]タブ (Exchange Server アーカイブのメールボックスポリシー設定)
    3. Exchange Server アーカイブのデスクトップポリシーの定義
      1. Exchange サーバーアーカイブのデスクトップポリシー設定
        1.  
          [全般]タブ(Exchange Server アーカイブデスクトップポリシー設定)
        2. [オプション]タブ(Exchange Server アーカイブデスクトップポリシー設定)
          1.  
            Exchange Server アーカイブのデスクトップポリシーの[オプション]タブでの[機能]の設定
          2.  
            Exchange Server アーカイブのデスクトップポリシー用[オプション]タブでの[Outlook の動作]の設定
        3.  
          [Web アプリケーション]タブ(Exchange Server アーカイブデスクトップポリシー設定)
        4.  
          [ボルトキャッシュ]タブ(Exchange Server アーカイブデスクトップポリシー設定)
        5. [ボルトキャッシュ]タブ(Exchange Server アーカイブデスクトップポリシー設定)
          1.  
            Exchange Server アーカイブのデスクトップポリシーの[詳細]タブでの、Exchange フォームを配備するデフォルトの方法の変更
        6.  
          [対象]タブ (Exchange Server アーカイブのデスクトップポリシー設定)
    4. Exchange Server アーカイブ対象の追加
      1.  
        アーカイブ用の Exchange Server ドメインの追加
      2.  
        アーカイブ用の Exchange Server の追加
      3. Exchange Server アーカイブのプロビジョニンググループの追加
        1.  
          Exchange Server アーカイブのプロビジョニンググループの順序
    5.  
      Exchange サーバーをアーカイブするための Exchange プロビジョニングタスクの追加
    6.  
      Exchange メールボックスのアーカイブタスクの追加
    7.  
      Enterprise Vault サイトのデフォルト設定のレビュー
    8. Exchange Server アーカイブでのカスタマイズされたショートカットの使用
      1.  
        Exchange Server アーカイブでのカスタマイズされたショートカットの ShortcutText.txt のレイアウト
    9. Exchange Server アーカイブの自動メッセージの編集について
      1.  
        Exchange Server アーカイブの Welcome メッセージの編集
      2.  
        Exchange Server アーカイブの、アーカイブの使用限度メッセージの編集
    10.  
      Exchange Server アーカイブ設定時のタスク制御サービスとアーカイブタスクの起動
    11. メールボックスの Exchange Server アーカイブの有効化
      1.  
        Exchange Server アーカイブの共有アーカイブの作成
    12.  
      Exchange Server アーカイブサーバーへの Outlook アドインのインストール
    13.  
      PSTDisableGrow の上書き
    14.  
      Exchange Server メールボックスアーカイブのユーザーの作業
  4. ユーザーのデスクトップの設定
    1.  
      Exchange Server アーカイブのユーザーのデスクトップの設定について
    2. Exchange Server アーカイブの Enterprise Vault Outlook アドイン
      1. Exchange Server アーカイブの Windows デスクトップサーチプラグインの有効化
        1.  
          Exchange Server アーカイブの Windows デスクトップサーチプラグインのコマンドラインからの有効化
      2.  
        Exchange Server アーカイブの Active Directory への Outlook アドインの公開
      3. Outlook アドインの手動インストールの設定
        1.  
          Outlook アドインの手動アップグレードまたはアンインストールの FilesInUse ダイアログボックスの管理
    3. Exchange Server アーカイブを使う Mac OS X 用 Enterprise Vault クライアント
      1.  
        Mac OS X 用 Enterprise Vault クライアントの Kerberos 認証の設定
    4.  
      Exchange Server アーカイブ使用時の Outlook のフォームの同期
    5. Exchange Server アーカイブのユーザー側の準備
      1.  
        Exchange Server アーカイブの Windows Search の設定
    6.  
      次に実行する処理
  5. ボルトキャッシュと仮想ボルトの設定
    1.  
      ボルトキャッシュと仮想ボルトについて
    2.  
      ボルトキャッシュの内容の扱い方
    3. ボルトキャッシュの同期
      1. ボルトキャッシュのヘッダーの同期と内容のダウンロード
        1.  
          ボルトキャッシュヘッダーの同期
        2.  
          ボルトキャッシュの内容のダウンロード
      2.  
        ボルトキャッシュと仮想ボルトの状態
      3.  
        ボルトキャッシュの初期同期
      4.  
        ボルトキャッシュによる内容のダウンロードの同時要求の制御
      5.  
        ボルトキャッシュを使う場合の Enterprise Vault サーバーのキャッシュの場所
      6.  
        仮想ボルトを使用する場合の保持カテゴリの変更
    4.  
      ボルトキャッシュを使う場合の事前キャッシング
    5.  
      ボルトキャッシュウィザード
    6.  
      ボルトキャッシュと仮想ボルトの設定
    7. ボルトキャッシュの詳細設定
      1.  
        ダウンロードするアイテムの経過日数の限度 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      2.  
        ダウンロードしたアイテムの経過日数の限度をロック (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      3.  
        手動アーカイブの挿入 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      4.  
        オフラインストアが必要 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      5.  
        一時停止間隔 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      6.  
        アイテムごとのスリープ (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      7.  
        事前アーカイブ (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      8.  
        ルートフォルダ (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      9.  
        ルートフォルダの検索パス (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      10.  
        セットアップウィザードを表示 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      11.  
        同期するアーカイブの種類 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
      12.  
        WDS 検索の自動有効化 (Exchange のボルトキャッシュの設定)
    8. 仮想ボルトの詳細設定
      1.  
        1 回の同期におけるアーカイブ要求の最大数(Exchange 仮想ボルト設定)
      2.  
        アイテムをアーカイブする最大試行回数 (Exchange の仮想ボルトの設定)
      3.  
        1 回の同期でアーカイブされるデータの最大量(Exchange 仮想ボルト設定)
      4.  
        1 回の同期における削除要求の最大数 (Exchange の仮想ボルトの設定)
      5.  
        アーカイブするアイテムの最大サイズ(Exchange 仮想ボルト設定)
      6.  
        1 回の同期におけるアイテム更新の最大数 (Exchange の仮想ボルトの設定)
      7.  
        内容がない場合の操作の最大合計サイズ (Exchange の仮想ボルトの設定)
      8.  
        アーカイブするアイテムの最大合計サイズ(Exchange 仮想ボルト設定)
      9.  
        閲覧ウィンドウに内容を表示 (Exchange 仮想ボルトの設定)
      10.  
        同期をトリガするアイテムの数のしきい値(Exchange 仮想ボルトの設定)
      11.  
        同期をトリガするアイテムの合計サイズのしきい値(Exchange 仮想ボルトの設定)
      12.  
        ユーザーがアイテムをアーカイブ可能(Exchange 仮想ボルトの設定)
      13.  
        ユーザーが別のストアにアイテムをコピー可能 (Exchange の仮想ボルトの設定)
      14.  
        ユーザーがアーカイブ内のアイテムをコピー可能(Exchange 仮想ボルトの設定)
      15.  
        ユーザーがアイテムを削除 (復元不可) 可能 (Exchange の仮想ボルトの設定)
      16.  
        ユーザーがアイテムを再編成可能 (Exchange 仮想ボルト設定)
  6. パブリックフォルダのアーカイブ設定
    1.  
      パブリックフォルダのアーカイブについて
    2.  
      パブリックフォルダからアーカイブを設定する場合のボルトストアとパーティションに関する注意事項
    3.  
      パブリックフォルダアーカイブの作成
    4.  
      パブリックフォルダタスクの追加
    5. パブリックフォルダポリシー設定について
      1. Exchange パブリックフォルダポリシー設定
        1.  
          [全般]タブ(Exchange パブリックフォルダポリシー設定)
        2.  
          [アーカイブルール]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        3.  
          [アーカイブ処理]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        4.  
          [ショートカット]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        5.  
          [メッセージクラス]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        6.  
          [詳細]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        7.  
          [対象]タブ (Exchange パブリックフォルダポリシーの設定)
        8.  
          [ショートカットの削除]タブ(Exchange パブリックフォルダポリシー設定)
    6. パブリックフォルダのアーカイブ対象の追加
      1.  
        パブリックフォルダのアーカイブ対象を追加する手動 (標準) の方法
      2.  
        自動でパブリックフォルダのアーカイブ対象を追加する方法
    7.  
      パブリックフォルダへのアーカイブ設定の適用
    8.  
      パブリックフォルダタスクのスケジュール設定
    9.  
      アーカイブ対象パブリックフォルダの削除に関する注意事項
  7. ジャーナルメッセージのアーカイブの設定
    1.  
      ジャーナルメッセージのアーカイブ設定の準備
    2.  
      ジャーナルメッセージをアーカイブする場合のボルトストアグループ、ボルトストア、パーティション
    3.  
      ジャーナルアーカイブの作成
    4.  
      ジャーナルアーカイブへの権限の追加
    5.  
      Exchange ジャーナルタスクの追加
    6.  
      ジャーナルポリシー設定のレビュー
    7.  
      Exchange Server ジャーナルメールボックスのアーカイブ対象としての追加
    8.  
      ジャーナルタスクの起動
    9.  
      ジャーナルメッセージのアーカイブ設定後の処理
  8. エンベロープジャーナリング
    1.  
      Enterprise Vault と Exchange Server のジャーナルレポートについて
  9. Exchange Server 2013 以降用の Enterprise Vault Office Mail App の設定
    1.  
      Microsoft Office メールアプリケーションについて
    2. Enterprise Vault について Office Mail App
      1.  
        Enterprise Vault Office Mail App の機能
    3.  
      Enterprise Vault Office Mail App のポリシー設定とオプション
    4.  
      Enterprise Vault Office Mail App の使用に必要な HTTPS の初期設定
    5. Enterprise Vault Office Mail App の配備
      1.  
        Office Mail App 向けの PowerShell cmdlet について
      2.  
        New-App cmdlet を使用した Office Mail App の配備について
      3.  
        Enterprise Vault Office Mail App 用の New-App コマンドパラメータについて
      4.  
        個々のユーザーへの Enterprise Vault Office Mail App の配備
      5.  
        複数ユーザーへの Enterprise Vault Office Mail App の配備
      6.  
        個々のユーザーに配備した後の Enterprise Vault Office Mail App について
      7.  
        組織内への Enterprise Vault Office Mail App の配備
      8.  
        組織に配備した後の Enterprise Vault Office Mail App について
      9.  
        Office Mail App の使用を有効にするためにアップグレードした後のメールボックスの同期
    6.  
      Enterprise Vault Office Mail App のユーザーのコンピュータに関する追加の必要条件
    7.  
      特定のデバイスタイプに対する Enterprise Vault Office Mail App の無効化と再有効化
    8.  
      ユーザーまたは組織のための Enterprise Vault Office Mail App の削除、無効化、再有効化
    9. Enterprise Vault Office Mail App のトラブルシューティング
      1.  
        Enterprise Vault Office Mail App: クライアントのトレース
      2.  
        Enterprise Vault Office Mail App: サーバーのトレース
      3.  
        Enterprise Vault Office Mail App の配備の確認
      4.  
        Enterprise Vault Office Mail App マニフェストファイルが作成されない
      5.  
        Enterprise Vault Office Mail App を組織レベルで配備できない
      6.  
        Enterprise Vault Office Mail App のウィンドウは空白またはエラーメッセージを含んでいます
      7.  
        Enterprise Vault Office Mail App の処理が失敗し、エラーメッセージが表示されます
  10. Outlook RPC over HTTP クライアントから Enterprise Vault へのアクセスの設定
    1. Outlook RPC over HTTP と Outlook Anywhere の設定について
      1.  
        Exchange Server Outlook Anywhere の設定について
      2.  
        Outlook RPC over HTTP クライアントにアクセスするための Enterprise Vault プロキシサーバーの設定について
    2. Enterprise Vault への Outlook Anywhere クライアントアクセスの設定
      1.  
        Enterprise Vault への Outlook Anywhere アクセスを設定するための必須作業
    3. Outlook Anywhere クライアントからの接続を管理するための Enterprise Vault プロキシサーバーの設定
      1.  
        Outlook Anywhere クライアントからの接続を管理するための Enterprise Vault プロキシサーバーの設定
      2.  
        Enterprise Vault プロキシサーバーからの匿名接続用の Enterprise Vault サーバーの設定
    4.  
      Enterprise Vault Exchange デスクトップポリシーでの RPC over HTTP の設定
  11. OWA および Outlook への外部アクセスのためのファイアウォールソフトウェアの使用
    1.  
      Outlook 2013 および OWA 2013 向けの Threat Management Gateway 2010 について
  12. フィルタ処理の設定
    1. フィルタについて
      1.  
        エンベロープジャーナルによるジャーナルフィルタについて
    2. ジャーナルの選択の設定
      1.  
        ジャーナルの選択ルールファイルの作成
      2.  
        ジャーナルの選択フィルタルール
      3.  
        ジャーナルの選択のレジストリ設定の追加
      4.  
        ジャーナルの選択を使った無効な配布リストの管理
    3. ジャーナルのグループ化の設定
      1.  
        ジャーナルのグループ化ルールファイルの作成
      2.  
        ジャーナルのグループ化フィルタルール
      3.  
        ジャーナルのグループ化のレジストリ設定の追加
      4.  
        ジャーナルのグループ化設定のテスト
    4. カスタムフィルタの設定
      1.  
        分散 Enterprise Vault 環境でのカスタムフィルタについて
      2.  
        Exchange Server ジャーナルカスタムフィルタのレジストリ設定
      3.  
        Exchange Server メールボックスカスタムフィルタのレジストリ設定
      4.  
        Exchange Server パブリックフォルダカスタムフィルタのレジストリ設定
      5. カスタムフィルタルールセットの概要
        1.  
          カスタムフィルタのデフォルトのフィルタルールファイルについて
        2.  
          個々の Exchange Server メールボックスの名前付きのルールセットファイルについて
        3.  
          パブリックフォルダの名前付きルールセットファイルについて
      6. デフォルトのカスタムフィルタの動作の制御について
        1.  
          カスタムフィルタの IGNORENODEFAULT レジストリエントリの設定
        2.  
          カスタムフィルタのデフォルト動作の概略
      7. カスタムフィルタのルールセットファイルの一般的な形式について
        1.  
          カスタムフィルタの XML ルールセットファイルの妥当性の検証について
      8. カスタムフィルタのルール処理について
        1.  
          カスタムフィルタの保持カテゴリの割り当て
        2.  
          カスタムフィルタのアーカイブの指定
        3.  
          カスタムフィルタの Deleted Attachments.txt ファイルについて
      9. カスタムフィルタのメッセージ属性フィルタについて
        1.  
          カスタムフィルタのメッセージの作成者と受信者のフィルタ
        2.  
          カスタムフィルタを使った属性値での配布リストについて
        3.  
          INCLUDES と ALLOWOTHERS 演算子を使った複雑なフィルタの作成について
        4.  
          カスタムフィルタのメッセージ方向でのフィルタ
        5.  
          カスタムフィルタを使った内部のアドレスの定義について
        6.  
          カスタムフィルタのメッセージの件名でのフィルタ
        7.  
          カスタムフィルタの MAPI 名前付きプロパティフィルタについて
      10.  
        カスタムフィルタの添付ファイル属性フィルタ
      11.  
        カスタムフィルタへのメッセージフィルタと添付ファイルフィルタの適用方法
      12.  
        カスタムフィルタのルールセットファイルの例
      13.  
        カスタムプロパティと内容カテゴリの設定
      14. Custom Properties.xml の一般的な形式について
        1.  
          Custom Properties.xml の妥当性の検証について
      15.  
        カスタムプロパティでの追加 MAPI プロパティの定義
      16. 内容のカテゴリについて
        1.  
          カスタムプロパティを設定する場合のルールでの内容のカテゴリの割り当てについて
        2.  
          デフォルトの内容のカテゴリ設定の上書き
      17. サードパーティのアプリケーションでのカスタムプロパティの表示方法の定義
        1.  
          サンプル検索アプリケーションでのカスタムプロパティの表示
      18.  
        カスタムプロパティの要素と属性の概略
      19. カスタムプロパティの例
        1.  
          カスタムプロパティを設定するためのルールセットファイルの例
        2.  
          カスタムプロパティファイルの例
        3.  
          カスタムプロパティを設定するためのカスタムフィルタの例のテスト
        4.  
          カスタムプロパティ設定時のカスタムフィルタの例の DTrace ログエントリ

カスタムフィルタへのメッセージフィルタと添付ファイルフィルタの適用方法

このセクションでは、Exchange Server メッセージをフィルタ処理するときに、メッセージと添付ファイルの評価が適用される順序について説明します。

カスタムフィルタがメッセージを処理するときは、次の一般事項に従います。

  • メッセージと添付ファイルは別々に評価されます。最初にメッセージがルールセットファイルのルールに対して評価され、次に添付ファイルが添付ファイル処理を含むルールに対して評価されます。

    添付ファイルがメッセージである場合、メッセージがルールのメッセージフィルタを使って評価され、次に入れ子になったメッセージの添付ファイルがルールの添付ファイルフィルタを使って評価されます。

  • メッセージの評価では、ルールセットファイルでメッセージが一致する最初のルールだけが適用されます。同様に、添付ファイルの評価では、一致する最初のルールだけが添付ファイルに適用されます。このため、ルールセットファイルにおけるルールの順序が重要です。

  • ルール処理 (さらに添付ファイル処理) は、ルールにおけるすべてのフィルタを満たすメッセージ (または添付ファイル) だけに適用されます。

  • メッセージと添付ファイルの両方とも、デフォルトの処理は、アイテムのアーカイブです。つまり、どのルールにも一致しないメッセージや添付ファイルはアーカイブされます。

図: 添付ファイルの処理 に、カスタムフィルタが添付ファイル付きのメッセージを処理する方法を示します。

図: 添付ファイルの処理

添付ファイルの処理

図に示したメッセージには入れ子になったメッセージが添付されていて、そのメッセージにはファイルが添付されています。次のように、簡単なルールセットファイルとして、メッセージフィルタが含まれる 2 つのルールと、添付ファイルフィルタが含まれる 1 つのルールがあります。

  • 最初のメッセージルール rule1 を使って、最上位のメッセージが評価されます。

  • このルールに一致する場合、ルール ACTION がメッセージに適用されます。このルールに一致しない場合、rule2 が試行されます。

  • (メッセージ ACTION が "HARD_DELETE" である場合は、以降の評価は行われません。)ルールに ATTACHMENT_ACTION が設定され、かつメッセージに添付ファイルがあるため、rule3 の添付ファイルフィルタを使って、メッセージの添付ファイルが評価されます。

  • カスタムフィルタは、添付ファイルがメッセージであることを認識します。そのため、ATTACHMENT_ACTION の設定された任意のルールのメッセージフィルタに対して、添付ファイルであるメッセージが評価されます。この例では、rule3 だけに ATTACHMENT_ACTION が設定されていますが、このルールにはメッセージフィルタがないため、メッセージはルールに一致しません。フィルタルールに一致しないアイテムはアーカイブされます (デフォルトの処理)。

  • 入れ子になったメッセージの添付ファイルは、rule3 の添付ファイルフィルタを使って評価されます。添付ファイルが添付ファイルフィルタに一致する場合、その添付ファイルには ATTACHMENT_ACTION が適用されます。

メッセージフィルタと添付ファイルフィルタを単一ルールで組み合わせると、特定のメッセージの添付ファイルを選択できます。

図: 添付ファイルのあるメッセージの例 に、受信者が Karen Little で、MP3 ファイルが添付されていて、さらにメッセージが添付されている (入れ子になったメッセージのある) メッセージの例を示します。

図: 添付ファイルのあるメッセージの例

添付ファイルのあるメッセージの例

入れ子になったメッセージにも添付ファイルがある可能性があります。

次のルールセットファイル例は、このメッセージに適用される単一ルールを示しています。このルールによる全体的な結果として、受信者が Gill Smith でも John Doe でもない Exchange Server メッセージの特定の添付ファイルが削除されます。Gill Smith または John Doe 宛てのメッセージの添付ファイルは削除されません。次の属性を持つ添付ファイルが削除されます。

  • 2 MB より大きい MP3 の添付ファイル

  • 1 MB より大きい JPG の添付ファイル

  • 5 MB より大きい MPG ファイル

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<RULE_SET xmlns="x-schema:ruleset schema.xdr">

<!--Disallowed attachment rule: This rule will delete the specified
attachments for all recipients except Gill Smith and John Doe.-->

<RULE NAME="Disallowed attachments (except directors)"
   ATTACHMENT_ACTION="REMOVE" >
  <RECIPIENTS INCLUDES="NONE" ALLOWOTHERS="N">
    <EA>Gill.Smith@example.com</EA>
    <EA>John.Doe@example.com</EA>
  </RECIPIENTS>
  <FILES INCLUDES="ANY">
    <FILE FILENAME="*.MP3" SIZE_GREATER_THAN_KB="2000" />
    <FILE FILENAME="*.JPG" SIZE_GREATER_THAN_KB="1000" />
    <FILE FILENAME="*.MPG" SIZE_GREATER_THAN_KB="5000" />
  </FILES>
</RULE>

適切なアーカイブタスクでカスタムフィルタが有効であれば、次のようにこのルールセットのフィルタがメッセージ例に適用されます。

  • まず、メッセージ属性フィルタ (<RECIPIENTS>) を最上位のメッセージに適用します。

  • 受信者は Gill Smith でも John Doe でもないため、メッセージ属性フィルタが一致します。

  • メッセージがルールに一致するため、メッセージはアーカイブされます (ACTION=)。

  • ATTACHMENT_ACTION が含まれるルールがあるかどうかを調べます。[はい]。<FILES> 添付ファイルフィルタを使って、メッセージのあらゆる添付ファイルを評価する必要があります。

  • 添付ファイル名とファイルサイズがルールのいずれかの <FILE> 属性行と一致するかどうかを調べます。添付ファイルが最初の <FILE> 行に一致する場合、添付ファイルはルールに一致することになり、ATTACHMENT_ACTION の指定に従って添付ファイルを削除します。

  • メッセージに別の添付ファイルがあるかどうかを調べます。添付されたメッセージがある場合、カスタムフィルタは、添付ファイルがメッセージであることを認識し、メッセージ属性フィルタ (<RECIPIENTS> 要素) を使ってメッセージを評価します。

  • 入れ子になったメッセージは John Doe 宛てであるため、<RECIPIENTS> フィルタは満たされません。そのため、入れ子になったメッセージは、その添付ファイルとともにアーカイブされます。