NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2
- NetBackup のライセンスモデルと使用状況レポート
- 容量ライセンスの仕組み
- ライセンスレポートの作成と表示
- 容量ライセンスレポートの確認
- キャパシティライセンスレポート結果の調整
- 従来ライセンスレポートの確認
- NEVC ライセンスレポートの確認
- 追加構成
- 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
- UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
- Shared Storage Option について
- NetBackup での Shared Storage Option の構成について
- SSO の概略レポートの表示
- vm.conf 構成ファイルについて
- 保留管理
- UNIX のメニューユーザーインターフェース
- 参照トピック
- ホスト名規則
- nbtar または tar32.exe を使用したバックアップイメージの読み込みについて
- バックアップ時間に影響する要素
- NetBackup 通知スクリプト
- メディアおよびデバイスの管理の推奨する使用方法
- TapeAlert について
- テープドライブのクリーニングについて
- NetBackup によるドライブの予約方法
- NetBackup によるメディアの選択方法
- UNIX でのテープ I/O コマンドについて
Windows でのバックアップのダイレクト I/O について
デフォルトでは、ディスクストレージユニットのバッファサイズは 256 KB です。バッファサイズが 256 KB より大きい値に設定されれば、そのストレージユニットに書き込まれるバックアップは自動的にダイレクト I/O を使います。バッファサイズを増加すると、バックアップ速度を改善できます。
バッファサイズを増加するには、次の条件を満たす必要があります。
Windows メディアサーバーはストレージユニットを所有する必要があります。
ストレージユニットは、BasicDisk ストレージユニットまたはアレイディスクストレージユニットのいずれかである必要があります。
格納するバックアップは多重化できません。
ダイレクト I/O を無効にする touch ファイルが存在していない必要があります。
(install_path\VERITAS\NetBackup\bin\DISABLE_DIRECT_IO)
バッファサイズを増加するには、ストレージユニットを所有するメディアサーバー上に次の touch ファイルのいずれかを作成します。
ディスクへのバックアップの場合
install_path\VERITAS\NetBackup\db\config\ SIZE_DATA_BUFFERS_DISK
ディスクまたはテープへのバックアップの場合
install_path\VERITAS\NetBackup\db\config\ SIZE_DATA_BUFFERS
両方の touch ファイルが存在する場合、SIZE_DATA_BUFFERS_DISK は SIZE_DATA_BUFFERS より優先されます。現時点で、Veritas は SIZE_DATA_BUFFERS_DISK を使用することをお勧めします。
表: SIZE_DATA_BUFFERS_DISK、SIZE_DATA_BUFFERS の絶対バイト値 は、SIZE_DATA_BUFFERS_DISK or SIZE_DATA_BUFFERS に指定可能な値を示します。
表: SIZE_DATA_BUFFERS_DISK、SIZE_DATA_BUFFERS の絶対バイト値
データバッファサイズ (KB) |
入力する touch ファイルの値 |
---|---|
32 |
32768 |
64 |
65536 |
96 |
98304 |
128 |
131072 |
160 |
163840 |
192 |
196608 |
224 |
229376 |
256 |
262144 |
データバッファサイズは 32 の倍数単位で増加します。バッファサイズに 1024 を掛けると、touch ファイルの値になります。
ダイレクト I/O バックアップは[Enabling direct I/O. Buffer size: <buffer size>]というメッセージをトリガします。
ダイレクト I/O を無効にする方法
- ストレージユニットを所有するメディアサーバー上に次の touch ファイルを作成します。
install_path\VERITAS\NetBackup\bin\DISABLE_DIRECT_IO