NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 2

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Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.4)
  1. NetBackup のライセンスモデルと使用状況レポート
    1.  
      NetBackup ライセンスモデルについて
    2.  
      ライセンスレポートを作成して表示するためのツール
    3.  
      スケジュール設定されたレポートのライセンス形式の設定
    4. 容量ライセンスの仕組み
      1.  
        複数のポリシーでデータが保護されている場合の容量ライセンスでの検出方法
      2.  
        正確なライセンスをサポートするバックアップポリシーとエージェント
      3.  
        容量ライセンスにおける複数のプライマリサーバー向けデータ収集の要件
    5.  
      NEVC ライセンスの仕組み
    6.  
      容量ライセンスのレポートのスケジュール設定
    7.  
      従来ライセンスのレポートのスケジュール設定
    8.  
      NetBackup Enterprise Virtual Client (NEVC) ライセンスのレポートのスケジュール設定
    9.  
      増分レポートのその他の構成
    10.  
      使用状況レポートと増分レポートのエラーのトラブルシューティング
    11.  
      ライセンスレポートの手動での生成
    12. ライセンスレポートの作成と表示
      1.  
        [レポート (Report)]タブの説明
    13. 容量ライセンスレポートの確認
      1.  
        [概略 (Summary)]タブ
      2.  
        クライアントのエイリアスと複数の IP アドレス
      3.  
        [分類 (Itemization)]タブ
      4.  
        複数のストリームを使用してバックアップされたクライアント
      5.  
        複数のポリシーによってバックアップされたデータ
      6.  
        NetBackup の BigData プラグイン
      7.  
        NetBackup for DB2
      8.  
        NetBackup for Enterprise Vault
      9.  
        NetBackup for Exchange Agent
      10.  
        NetBackup for FlashBackup
      11.  
        NetBackup for Hyper-V エージェント
      12.  
        NetBackup for Informix
      13.  
        NetBackup for Kubernetes
      14.  
        NetBackup for Lotus Notes
      15.  
        NetBackup for MariaDB エージェント
      16.  
        NetBackup for MySQL エージェント
      17.  
        NetBackup for NDMP Agent
      18.  
        NetBackup for Nutanix-AHV エージェント
      19.  
        NetBackup for Oracle の正確なライセンス
      20.  
        NetBackup for SharePoint
      21.  
        NetBackup for SQL Server Agent
      22.  
        NetBackup for RHV エージェント
      23.  
        NetBackup for SQLite エージェント
      24.  
        NetBackup for PostgreSQL エージェント
      25.  
        NetBackup for SAP HANA
      26.  
        NetBackup for SAP MaxDB
      27.  
        NetBackup for SAP Oracle
      28.  
        NetBackup for Sybase
      29.  
        NetBackup for VMware エージェント
      30.  
        NAS データ保護ポリシー
      31.  
        Cloud ポリシー
      32.  
        Windows ファイルシステムのバックアップ
      33.  
        UNIX ファイルシステムのバックアップ
    14. キャパシティライセンスレポート結果の調整
      1.  
        クライアントの完全バックアップの特定
      2.  
        圧縮済みのイメージの情報の確認
      3.  
        クライアントの不要なカウントの排除
      4.  
        複数ストリームバックアップの影響の判断
      5.  
        任意のデータベースバックアップの精度の確認
      6.  
        スナップショットイメージの完全バックアップの特定
    15. 従来ライセンスレポートの確認
      1.  
        [概略 (Summary)]タブ
      2.  
        [ホスト (Hosts)]タブの完了
      3.  
        [分類 (Itemization)]タブの更新
      4.  
        [NDMP]タブの解決
      5.  
        [仮想サーバー (Virtual Servers)]タブの更新
      6.  
        [ドライブ (Drives)]タブの確認
      7.  
        最後の手順
    16. NEVC ライセンスレポートの確認
      1.  
        [概略 (Summary)]タブ
      2.  
        [ホスト (Hosts)]タブ
    17.  
      NetBackup Storage API を使用したバックアップの合計サイズ情報の取得
  2. 追加構成
    1.  
      複数の NetBackup プライマリサーバーについて
    2.  
      1 台のプライマリサーバーを使用する複数のメディアサーバーについて
    3.  
      Windows でのバックアップのダイレクト I/O について
    4. 動的ホスト名および動的 IP アドレスについて
      1.  
        動的 IP アドレスおよび動的ホスト名の設定について
      2.  
        NetBackup プライマリサーバーの構成
      3.  
        クライアントエントリを制御する bpclient コマンド
      4.  
        NetBackup 動的クライアントの構成
    5. UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理について
      1.  
        UNIX クライアントでのビジー状態のファイルの処理の構成
      2.  
        UNIX での bp.conf の変更によるビジー状態のファイルの処理の構成
      3.  
        UNIX の bp.conf ファイルエントリ
      4.  
        UNIX で NetBackup が操作ファイルを作成および使用する方法
      5.  
        UNIX のログディレクトリについて
      6.  
        UNIX で bpend_notify_busy を変更する場合の推奨される変更
    6.  
      NetBackup インストールのロケールの指定について
    7. Shared Storage Option について
      1.  
        Shared Storage Option のコンポーネントについて
      2.  
        共有デバイスの予約または解放について
      3.  
        Shared Storage Option を使用しないでロボットライブラリを共有する方法
      4.  
        Shared Storage Option の用語および概念
      5.  
        Shared Storage Option ライセンスについて
      6.  
        Shared Storage Option の前提条件について
      7.  
        ハードウェアの設定ガイドラインについて
      8.  
        ドライバのインストールと構成について
      9.  
        接続の検証
      10. NetBackup での Shared Storage Option の構成について
        1.  
          NetBackup での SSO の構成について
        2.  
          NetBackup での Shared Storage Option デバイスの構成
        3.  
          Shared Storage Option 構成オプションの追加について
        4.  
          NetBackup のストレージユニットおよびバックアップポリシーの構成について
      11.  
        Shared Storage Option 構成の検証
      12.  
        デバイスモニターと Shared Storage Option
      13. SSO の概略レポートの表示
        1.  
          Shared Storage Option の概略レポート
      14.  
        オペレーティングシステムの補足情報
      15.  
        Shared Storage Option の構成での一般的な問題
      16.  
        Shared Storage Option についてよく寄せられる質問
    8. vm.conf 構成ファイルについて
      1.  
        vm.conf の ACS_mediatype エントリ
      2.  
        vm.conf の ACS_SEL_SOCKET エントリ
      3.  
        vm.conf の ACS_CSI_HOSTPORT エントリ (UNIX の場合)
      4.  
        vm.conf の ACS_SSI_HOSTNAME エントリ
      5.  
        vm.conf の ACS_SSI_INET_PORT エントリ (UNIX の場合)
      6.  
        vm.conf の ACS_SSI_SOCKET エントリ
      7.  
        vm.conf の ACS_TCP_RPCSERVICE / ACS_UDP_RPCSERVICE エントリ (UNIX の場合)
      8.  
        vm.conf の ADJ_LSM エントリ
      9.  
        vm.conf の API_BARCODE_RULES エントリ
      10.  
        NetBackup バージョン 8.0 以前の vm.conf の AUTHORIZATION_REQUIRED エントリ
      11.  
        vm.conf の AUTO_PATH_CORRECTION エントリ
      12.  
        vm.conf の AUTO_UPDATE_ROBOT エントリ
      13.  
        vm.conf の AVRD_PEND_DELAY エントリ
      14.  
        vm.conf の AVRD_SCAN_DELAY エントリ
      15.  
        vm.conf の CLEAN_REQUEST_TIMEOUT エントリ
      16.  
        vm.conf の CLIENT_PORT_WINDOW エントリ
      17.  
        vm.conf の CLUSTER_NAME エントリ
      18.  
        vm.conf の DAYS_TO_KEEP_LOGS エントリ
      19.  
        vm.conf の EMM_RETRY_COUNT エントリ
      20.  
        vm.conf の EMM_CONNECT_TIMOUT エントリ
      21.  
        vm.conf の EMM_REQUEST_TIMOUT エントリ
      22.  
        vm.conf の INVENTORY_FILTER エントリ
      23.  
        vm.conf の MAP_ID エントリ
      24.  
        vm.conf の MAP_CONTINUE_TIMEOUT エントリ
      25.  
        vm.conf の MEDIA_ID_BARCODE_CHARS エントリ
      26.  
        vm.conf の MEDIA_ID_PREFIX エントリ
      27.  
        vm.conf の MM_SERVER_NAME エントリ
      28.  
        vm.conf の RANDOM_PORTS エントリ
      29.  
        vm.conf の REQUIRED_INTERFACE エントリ
      30.  
        NetBackup 8.0 以前の vm.conf の SERVER エントリ
      31.  
        vm.conf の SSO_DA_REREGISTER_INTERVAL エントリ
      32.  
        vm.conf の SSO_DA_RETRY_TIMEOUT エントリ
      33.  
        vm.conf の SSO_HOST_NAME エントリ
      34.  
        vm.conf の VERBOSE エントリ
      35.  
        vm.conf ファイルの例
      36.  
        他のホストのメディアおよびデバイスにアクセスする方法
      37.  
        vm.conf ファイルのホスト名の優先度
  3. 保留管理
    1.  
      保留の管理について
    2.  
      保留の作成
    3.  
      保留の詳細の表示
    4.  
      既存の保留へのバックアップイメージの追加
    5.  
      保留の解除
  4. UNIX のメニューユーザーインターフェース
    1.  
      メニューユーザーインターフェースについて
    2. tpconfig デバイス構成ユーティリティについて
      1.  
        tpconfig ユーティリティメニューについて
      2.  
        tpconfig デバイス構成ユーティリティの起動
      3.  
        ロボットの追加
      4.  
        ドライブの追加
      5.  
        ロボット構成の更新
      6.  
        ドライブ構成の更新
      7.  
        ロボットの削除
      8.  
        ドライブの削除
      9.  
        ドライブパスの構成
      10.  
        ホストクレデンシャルの構成
      11.  
        デバイス構成の表示および出力
    3. NetBackup ディスク構成ユーティリティについて
      1.  
        OpenStorage サーバーとディスクプールの管理
      2.  
        グローバルディスク属性の管理
  5. 参照トピック
    1. ホスト名規則
      1.  
        NetBackup によるホスト名の使用方法
      2.  
        ホスト名を変更した後の NetBackup の更新
      3.  
        ネームサービスの考慮事項
    2. nbtar または tar32.exe を使用したバックアップイメージの読み込みについて
      1.  
        NetBackup 以外のリストアユーティリティを使用したファイルのリストア (UNIX の場合)
      2.  
        NetBackup 以外のリストアユーティリティを使ったファイルリストアの注意事項 (UNIX の場合)
      3.  
        リストアで生成されるファイルについて
    3. バックアップ時間に影響する要素
      1.  
        バックアップ対象の総データ量
      2.  
        転送速度
    4.  
      NetBackup の転送速度の計算方法
    5. NetBackup 通知スクリプト
      1.  
        backup_notify スクリプト
      2.  
        backup_exit_notify スクリプト
      3.  
        bpstart_notify スクリプト (UNIX クライアント)
      4.  
        bpstart_notify.bat スクリプト (Windows クライアント)
      5.  
        bpend_notify スクリプト (UNIX クライアント)
      6.  
        bpend_notify.bat スクリプト (Windows クライアント)
      7.  
        bpend_notify_busy スクリプト (UNIX クライアント)
      8.  
        child_end_deployment_notify
      9.  
        child_start_deployment_notify
      10.  
        diskfull_notify スクリプト
      11.  
        drive_mount_notify スクリプト (UNIX)
      12.  
        drive_unmount_notify スクリプト (UNIX)
      13.  
        mail_dr_info スクリプト
      14.  
        media_deassign_notify スクリプト
      15.  
        nbmail.cmd スクリプト (Windows の場合)
      16.  
        parent_end_deployment_notify
      17.  
        parent_end_notify スクリプト
      18.  
        parent_start_deployment_notify
      19.  
        parent_start_notify スクリプト
      20.  
        pending_request_notify スクリプト
      21.  
        restore_notify スクリプト
      22.  
        session_notify スクリプト
      23.  
        session_start_notify スクリプト
      24.  
        shared_drive_notify スクリプト
      25.  
        userreq_notify スクリプト
    6. メディアおよびデバイスの管理の推奨する使用方法
      1.  
        メディアの管理の推奨する使用方法
      2.  
        デバイス管理のベストプラクティス
      3.  
        メディアおよびデバイスのパフォーマンスおよびトラブルシューティング
    7. TapeAlert について
      1.  
        TapeAlert クリーニング (自動検出型クリーニング) について
      2.  
        TapeAlert および間隔に基づくクリーニングについて
      3.  
        TapeAlert の要件について
      4.  
        TapeAlert ログとコード
    8. テープドライブのクリーニングについて
      1.  
        ライブラリに基づくクリーニングについて
      2.  
        間隔に基づくクリーニングについて
      3.  
        オペレータによるクリーニングについて
      4.  
        クリーニングテープの使用について
    9.  
      NetBackup によるドライブの選択方法
    10. NetBackup によるドライブの予約方法
      1. SCSI Persistent RESERVE について
        1.  
          SCSI Persistent RESERVE コマンドについて
        2.  
          SCSI Persistent RESERVE の競合について
      2. SPC-2 SCSI RESERVE プロセスについて
        1.  
          SPC-2 SCSI RESERVE コマンドについて
        2.  
          SCSI RESERVE の競合について
        3.  
          利用できない HBA の SPC-2 予約の強制的な解放について
        4.  
          予約の中断
      3.  
        SCSI RESERVE の要件について
      4.  
        SCSI RESERVE の制限事項について
      5.  
        SCSI RESERVE のログについて
      6.  
        Windows での SCSI RESERVE のオペレーティングシステムの制限事項について
      7. データ損失の確認について
        1.  
          データ損失を引き起こす可能性がある原因について
      8. テープおよびドライバ構成エラーの確認について
        1.  
          一般的な構成の問題について
      9.  
        SCSI RESERVE の構成について
    11. NetBackup によるメディアの選択方法
      1. ロボット内のメディアの選択について
        1.  
          自動メディア選択を使用した複数のメディアにまたがるバックアップについて
      2. スタンドアロンドライブのメディアの選択について
        1.  
          スタンドアロンドライブ拡張機能を使用したメディアの選択について
        2.  
          スタンドアロンドライブ拡張機能の無効化について
        3.  
          複数のメディアにまたがるバックアップについて
        4.  
          スタンドアロンドライブを準備完了状態にしておくことについて
    12.  
      ボリュームプールおよびボリュームグループの例
    13.  
      メディア形式
    14.  
      メディアおよびデバイスの管理プロセス
    15. UNIX でのテープ I/O コマンドについて
      1.  
        テープの要求について
      2.  
        テープファイルの読み込みおよび書き込みについて
      3.  
        テープファイルの削除について
  6.  
    索引

ライセンスレポートの手動での生成

容量または従来のいずれかのレポートモデルのレポートを、手動で生成できます。ツールは次のディレクトリにあります。

Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\admincmd\

UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/

NetBackup Enterprise Virtual Client Edition (NEVC) ライセンスレポートは、手動では生成できません。

ライセンスモデルに基づくレポートの生成

netbackup_deployment_insights コマンドを実行することをお勧めします。nbdeployutil コマンドも同じオプションを指定して引き続き使用できます。

容量ベースのライセンスを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

netbackup_deployment_insights

  • 収集の場合: netbackup_deployment_insights --gather --capacity

  • レポートの場合: netbackup_deployment_insights --report --capacity

従来のライセンスを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

netbackup_deployment_insights

  • 収集の場合: netbackup_deployment_insights --gather --traditional

  • レポートの場合: netbackup_deployment_insights --report --traditional

このツールでは、複数の手順でレポートを生成します。最初の手順でデータを収集してから、分析と表示を行います。

表: ライセンス情報の収集とレポートの手順

手順

処理

説明

手順 1

前提条件を完了します。

他のリモートプライマリサーバーの 1 つのプライマリからデータを収集する場合は、すべてのサーバーに必要なアクセス権が付与されていることを確認します。

容量ライセンスにおける複数のプライマリサーバー向けデータ収集の要件を参照してください。

複数のプライマリサーバーは、容量ライセンスでのみサポートされます。

旧バージョンのプライマリサーバーの場合、情報を収集するすべてのプライマリサーバーに、netbackup_deployment_insights と関連付けられるエンジニアリングバイナリをロードします。

 

バックアップサイズデータの収集

ツールでは、次のオプションを使って、1 つ以上のプライマリサーバーからデータを収集します。

netbackup_deployment_insights --gather [--output=DIRECTORY]
      <--capacity | --traditional> [--hoursago=N]
      [--start="mm/dd/yyyy HH:MM:SS" 
      [--end="mm/dd/yyyy HH:MM:SS"]]
      [--master=HOSTNAME[,...]] [--log=FILENAME]
      [--runtimestats] [--nolog] [--bpimagelist=OPTIONS]
      [--use-bpflist]
      [--apikey-file=<APIKEYFILE path>]

nbdeployutil コマンドも同じオプションを指定して引き続き使用できます。

手順 2

データの分析とレポートの準備

netbackup_deployment_insights コマンドでは、次のオプションを使って、収集したデータを分析し、レポートの準備を行います。

netbackup_deployment_insights --report
      <--capacity | --traditional> <directory> ...
      [--dirlist=FILENAME | --parentdir=DIRECTORY]
      [--capacity] [--debug-inputs] [--log=FILENAME]
      [--day-boundary=TIME] [--runtimestats] [--nolog]
      [--overlap-details]
      [--anonymize | --anonymize -anon-master=SOME_NAME]

従来のレポートの場合: netbackup_deployment_insights --report --traditional を実行

容量レポートの場合: netbackup_deployment_insights --report --capacity を実行

nbdeployutil コマンドも同じオプションを指定して引き続き使用できます。

注意: NetBackup 8.0 以降の場合、この手順では Web サービスのクレデンシャルを提供する必要があります。

手順 3

レポートの検査と調整

 
Web サービスのクレデンシャルを使用した認証

[--apikey-file=APIKEYFILE path] を使用しない場合は、クレデンシャル情報を手動で入力する必要があります。

容量または従来のライセンスレポートの Web サービスクレデンシャルの提供を参照してください。

[--apikey-file=APIKEYFILE path] を使用する場合は、認証に apikey ファイルを使用します。

クレデンシャルとしての API キーの提供を参照してください。

多要素認証を適用した場合、または多要素認証を構成している場合は、apikey ファイル ([--apikey-file=APIKEYFILE path]) を使用する必要があります。

詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』にある「多要素認証の構成」の章を参照してください。

メモ:

プライマリサーバーが複数あるシナリオで、apikey ファイルを使用する場合は、すべてのプライマリサーバーの API キーを追加していることを確認します。

容量または従来のライセンスレポートの Web サービスクレデンシャルの提供

容量または従来のライセンスの収集操作のためにツールを手動で実行するときは、NetBackup Web 管理サービスの認証のために次のクレデンシャルを入力する必要があります。

表: 必要なクレデンシャル

オプション

説明

ドメイン形式 (Domain Type)

NIS、NISPLUS、WINDOWS、vx、unixpwd、ldap からドメイン形式の値を入力します。この値では大文字と小文字が区別されます。

ドメイン名 (Domain Name)

プライマリサーバーホストが属するドメインの名前。プライマリサーバーがドメインに属していない場合は、プライマリサーバーの名前を入力します。

ユーザー名 (User name)

管理者権限を持つユーザーの名前。

カスタムユーザーの場合は、NetBackup Web UI 内にある[ライセンス (Licensing)]名前空間に対して[表示 (View)]権限を選択します。[セキュリティ (Security)]、[RBAC]の順に移動します。RBAC について詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』を参照してください。

パスワード (Password)

管理者権限を持つ同じユーザーのパスワード。パスワードを入力するとき、文字は意図的にコマンドラインに表示されません。

メモ:

マルチプライマリサーバーのシナリオでは、gather コマンドで指定したすべてのプライマリサーバーのクレデンシャルを入力する必要があります。

クレデンシャルとしての API キーの提供

収集操作のためにツールを手動で実行する場合は、apikey ファイルを使用して、NetBackup Web 管理サービスの認証を行うことができます。

apikey ファイルは次の形式である必要があります。

  • 単一のプライマリサーバーの場合:

    <server1>:<apikey1>

    例:

    Primary.netbackup.server.com:
    AwBfDO9xbd5RDuu-foifdxE_rRBjEIzbtfxdU2O6B0gP4H5rUbK-UTYfXXglji9ix6s
  • 複数のプライマリサーバーの場合:

                <server1>:<apikey1> 
                <server2>:<apikey2> 
                .        .        .
                .        .        . 
                <serverN>:<apikeyN> 

    例:

    PrimaryOne.netbackup.server.com:
    A9FA7cuygCW6TKxj7xB0JXOQf5CVwUMXOaZoOfjUpbLtmYyaSpulS5G0-ANnHE4C7d
    PrimaryTwo.netbackup.server.com:
    A9ciKsdtjhfd60GGFOZK5425nXpFJigOXUfLtszA1IHLxh2hL-OV7NEiPGG01Ewe_eK
    PrimaryThree.netbackup.server.com:
    A4sJ5RlXnhuSIGCfpjvRUlg2WguiYKusbbVJnPgUqS_PdyCt4Dlw9nfXlo2wblppm

詳しくは、『NetBackup Web UI 管理者ガイド』の「アクセスキー、API キー、アクセスコードの使用」の章を参照してください。

apikey ファイルを使用して、ローカルプライマリサーバーの情報を収集する例を次に示します。

C:\Program Files\Veritas\NetBackup\bin\admincmd>netbackup_deployment_insights --gather --traditional --apikey-file="C:\Users\Administrator\Documents\apikey.txt" 
NetBackup Deployment Insights, version 10.3Beta1 
Gathering license deployment information... 
Discovered master server xxxyyyzzz.host1.com 
Output for xxxyyyzzz.host1.com at: C:\Program Files\Veritas\netbackup\var\global\reports\20230821_135252_ xxxyyyzzz.host1.com
Gather DONE 
Execution time: 6 secs 
To create a report for this master server, run the following: 
netbackup_deployment_insights --report --traditional "C:\Program Files\Veritas\netbackup\var\global\reports\20230821_135252_ xxxyyyzzz.host1.com " 
使用状況レポートツールのパフォーマンス

ツールのパフォーマンスは、それを実行するシステムと NetBackup カタログのサイズに依存します。--gather オプションは bpimagelist コマンドが 90 日分のイメージに対して実行されるのと同じ速度で実行されます。レポート生成の速度はイメージとフラグメントの数に依存しています。コマンドを実行するオペレーティングシステムもまたツールのパフォーマンスに影響します。

環境に応じて、ツールでは --gather または --report オプションの実行に数秒から数分かかる場合があります。

多数のクライアントをスキャンすると、それに応じて使用状況レポートツールの実行時間が長くなります。現在の実行でスキャンされたクライアント (マシン形式が収集されるもの) は、以降の実行で再びスキャンされることはありません。これにより、netbackup_deployment_insights の実行時間が短縮されます

複数のポリシーを使用して NetBackup が保護する任意のデータに対する重複検出

正確なライセンス方式をサポートする任意のエージェントのライセンスの容量ライセンスレポートの場合、複数のポリシーを使用して NetBackup が保護するすべてのデータを検出するために重複オプションを使用します。重複検出を有効にするには、--overlap-details オプションを使って netbackup_deployment_insights レポートを実行します。

nbdeployutil コマンドも同じオプションを指定して引き続き使用できます。

表: 重複検出オプションの説明

コマンドラインオプション

説明

--overlap-details

このオプションは、同じ種類のポリシー内ですべての重複するバックアップ対象を検索します。結果はレポートの[重複する対象 (Duplicate Selections)]列に記録されます。

メモ:

バックアップ対象データには、ASCII 文字または英語の文字のみを含める必要があります。このオプションでは、レポートに実際のバックアップ対象データが表示されます。

NetBackup 8.0 以降でのデータ収集を自動化するためのスクリプトの使用

NetBackup 8.0 より前のバージョンでデータを自動収集するためにスクリプトを使用した場合は、アップグレード時にこれらのスクリプトを更新する必要があります。データ収集プロセスでは、NetBackup Web サービスのクレデンシャルを入力する必要があります。

例: ローカルプライマリサーバーの情報の収集

この例では、ツールがローカルプライマリサーバーの情報を収集します。

C:\Program Files\Veritas\NetBackup\bin\
admincmd>netbackup_deployment_insights --gather
NetBackup Deployment Insights, version 9.1
Gathering license deployment information...
  Discovered master server pnnbcsm5b38v002

Enter credentials for Master Server(s):

Master Server:pnnbcsm5b38v002
Domain Type (NIS, NISPLUS, WINDOWS, vx, unixpwd, ldap):WINDOWS
Domain Name  :pnnbcsm5b38v002
User Name    :administrator
Password     :

Data gather is in progress. This process might take some time.
  Output for pnnbcsm5b38v002 at:
C:\Program Files\Veritas\netbackup\var\global\reports\
20210319_020925_pnnbcsm5b38v002
Gather DONE
Execution time: 1 min 30 secs
To create a report for this master server, run one of the following:
  capacity   : netbackup_deployment_insights.exe --report --capacity
"C:\Program Files\Veritas\netbackup\var\global\reports\
20210319_020925_pnnbcsm5b38v002"
  traditional: netbackup_deployment_insights.exe --report --traditional
"C:\Program Files\Veritas\netbackup\var\global\reports\
20210319_020925_pnnbcsm5b38v002"

nbdeployutil コマンドも同じオプションを指定して引き続き使用できます。

このツールは収集操作の間に nbdeployutil-gather-timestamp.log という名前のログファイルを生成します。デフォルトでは、ログファイルは収集されたデータが存在するディレクトリに作成されます。

例: リモートプライマリサーバーの情報の収集
netbackup_deployment_insights --gather --master=sidon.example.com