Veritas NetBackup™ トラブルシューティングガイド
- 概要
- トラブルシューティングの手順
- NetBackup の問題のトラブルシューティング
- vnetd プロキシ接続のトラブルシューティング
- セキュリティ証明書失効のトラブルシューティング
- NetBackup のホスト名およびサービスエントリの検証
- 凍結されたメディアのトラブルシューティングについての注意事項
- NetBackup Web サービスの問題のトラブルシューティング
- PBX の問題の解決
- リモートホストの検証に関する問題のトラブルシューティング
- 自動イメージレプリケーションのトラブルシューティングについて
- NetBackup ユーティリティの使用
- ディザスタリカバリ
- UNIX および Linux のディスクリカバリ手順について
- UNIX および Linux のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- Windows のディスクリカバリ手順について
- Windows のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- NetBackup カタログのリカバリについて
- NetBackup カタログのリカバリと OpsCenter について
- NetBackup カタログ全体のリカバリについて
- NetBackup カタログイメージファイルのリカバリについて
- NetBackup リレーショナルデータベースのリカバリについて
カタログバックアップ中に終了状態 5988 が表示されたときに実行する手順
カタログバックアップ中に終了状態 5988 が表示されたときに、この手順を使用します。
この問題を解決するには
- 次のコマンドを実行します。
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\nbcertcmd -ping
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -ping
コマンドが正常に実行された場合は、次の手順に進みます。
コマンドが状態 8509 (指定したサーバー名が Web サービス証明書内に見つかりませんでした) で失敗した場合は、次の記事の手順に従います。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000126751
次の手順に進みます。
- マスターサーバー上でユーザーログオンを実行します。次のコマンドを使用します。
install_path\netbackup\bin\bpnbat -login -loginType WEB
次に例を示します。
install_path\netbackup\bin\bpnbat -login -loginType WEB
Authentication Broker [abc.example.com is default]: Authentication port [0 is default]: Authentication type (NIS, NISPLUS, WINDOWS, vx, unixpwd, ldap) [WINDOWS is default]: Domain [abc.example.com is default]: Login Name [administrator is default]: Password: Operation completed successfully.
- マスターサーバーの Client_Name キーの値に注意してください。クラスタ化されたマスターサーバーの場合は、Cluster_Name キーの値に注意します。
この値は次の場所にあります。
Windows の場合: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\NetBackup\CurrentVersion\Config
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bp.conf
この値には FQDN または短縮名のいずれも指定できます。
次に例を示します。
abc.example.com
- マスターサーバーのホスト ID に注意します。この値を取得するには、次のコマンドを実行します。
install_path\NetBackup\bin\nbcertcmd -listCertDetails
クラスタ化されたマスターサーバーの場合は、次のコマンドを実行します。
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -listCertDetails -cluster
このコマンドは複数のレコードを返すことがあります (1 つのレコードのみが返される場合はそのレコードに指定されているホスト ID を選択)。
例:
install_path\NetBackup\bin\nbcertcmd -listCertDetails
Master Server : abc Host ID : 78f9eed4-xxxx-4c6a-bb40-xxxxxxxxx Issued By : /CN=broker/OU=root@abc/O=vx Serial Number : 0x62e108c90000000c Expiry Date : Aug 21 08:42:54 2018 GMT SHA1 Fingerprint : 50:89:AE:66:12:9A:29:4A:66:E9:DB:71:37:C7: EA:94:8C:C6:0C:A0 Master Server : xyz Host ID : 5a8dde7b-xxxx-4252-xxxx-d3bedee63e0a Issued By : /CN=broker/OU=root@xyz.example.com/O=vx Serial Number : 0x6ede87a70000000a Expiry Date : Aug 21 09:52:13 2018 GMT SHA1 Fingerprint : FE:08:C2:09:AC:5D:82:57:7A:96:5C:C1:4A:E6: EC:CA:CC:99:09:D2 Operation completed successfully.
ここでは、2 つのレコードがフェッチされます。
最初のレコードでは、[発行者 (Issued By)]フィールドの発行者名が手順 3 で取得した client_name の短縮名と一致しています。
そのため、このレコードに含まれているホスト ID を選択します。
- マスターサーバーに対し、ホスト ID からホスト名へのマッピングを追加します。手順 4で取得したホスト ID を手順 3 で取得したホスト名にマッピングします。
次のコマンドを使用します。
install_path\netbackup\bin\admincmd\nbhostmgmt -a -i host ID -hm hostname
install_path\netbackup\bin\admincmd\nbhostmgmt -a -i 78f9eed4-xxxx-4c6a-bb40-xxxxxxxxx -hm abc.example.com abc.example.com is successfully mapped to 78f9eed4-xxxx-4c6a-bb40-xxxxxxxxx.
また、NetBackup 管理コンソールを使用しても、このホスト ID からホスト名へのマッピングを追加することができます。[セキュリティ管理 (Security Management)] > [ホスト管理 (Host Management)] > [ホスト (Hosts)]タブを使用します。
- マスターサーバーのホスト ID ベースの証明書を更新します。次のコマンドを使用します。
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -renewCertificate
クラスタ化されたマスターサーバーの場合は、次のコマンドを実行します。
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -renewCertificate -cluster