Enterprise Vault™ Discovery Accelerator 管理者ガイド
- Discovery Accelerator の概要
- ロールの設定と割り当て
- ケースを使った操作
- レビューマークとタグの設定
- アイテムに自動的にマーク付けまたはタグ付けするルールの使用
- カストディアンマネージャの使用
- アイテムの検索
- Discovery Accelerator を使った検索について
- アドレスマネージャを使った対象電子メールの定義
- Discovery Accelerator 検索スケジュールの作成
- 手動によるアイテムのレビュー
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポートと提出物生成
- レポートの作成と表示
- 拡張レポート
- 利用可能な Discovery Accelerator のレポート
- OData Web サービスを介したレポートへのアクセス
- 付録 A. Discovery Accelerator 検索で使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. トラブルシューティング
- カストディアンマネージャに関する問題
Discovery Accelerator ケースの分析の有効化
ケースの作成時、分析はデフォルトでは有効ではありません。これは、分析に必須の SQL Server リソースのプロビジョニングと制御が必要な場合があり、これらはすぐには利用できないことがあるためです。分析に対してケースを有効にすると、内容、添付ファイル、アイテムのメタデータ(件名、受信者、その他の属性など)を含むケースアイテムは、カスタマーデータベースにフェッチされます。ケースを有効にする前にケースの分析ルールをすでに構築した場合は、アイテムの自動分類がコレクションの開始直後に開始されます。
分析に対してケースを有効にするには、次の点に注意してください。
分析に対してケースを有効にすると、カスタマーデータベースのサイズを大幅に増加できます。この情報について、詳しくは Veritas サポート Web サイトの次のページで入手できる『ベストプラクティスガイド』を参照してください。
まだしていない場合、ボルトサービスアカウントに必要な SQL Server 役割を割り当てる必要があります。方法について詳しくは、『インストールガイド』を参照してください。
ケースの分析を有効にする Discovery Accelerator のバージョンでは、ケースのアイテムを識別して重複を排除するために、Discovery Accelerator が FIPS 準拠アルゴリズムを使うかどうかが判断されます。(FIPS、つまり連邦情報処理標準は、データのエンコードおよび暗号化のための米国政府の標準です。) 以下です。
Discovery Accelerator 10.0.1 以降で分析を有効にしたケースは、Discovery Accelerator のFIPS に準拠していない古いバージョンで作成した場合でも FIPS 準拠です。
分析を有効にしていた 10.0.1 以前のケースは、Discovery Accelerator 10.0.1 以降でケースの分析を無効にし、再びケースの分析を有効にすることによって FIPS 準拠にできます。
SQL Always On 可用性グループに属するカスタマーデータベースにこのケースが含まれる場合に可用性グループからデータベースを削除すると、ケースの分析を再び有効にするときに問題が起きることがあります。これらの問題を解決する方法については、Veritas のサポート Web サイトの次の記事を参照してください。
Discovery Accelerator ケースの分析を有効にする方法
- Discovery Accelerator クライアントの[ケース]タブをクリックします。
- 左ペインで、分析に対して有効にするケースを選択します。
- [分析]タブをクリックします。
- 分析に対してケースを有効にする前にケース固有のレビューのマークまたはタグを定義する場合、適切なハイパーリンクをクリックして詳細を入力します。
- ケースのアイテムを自動分類するルールを定義する場合、[ルールの定義]ハイパーリンクをクリックして必要なマーク付けルールとタグ付けルールを設定します。
- [有効化(Enable)]をクリックします。
最初に、データのコレクションが準備されている間、ケースの状態は[分析を有効にしています]に変わります。続いて、状態は[分析は有効です]に変わり、データのコレクションとインデックス付け、そしてアイテムの自動分類が始まります。