NetBackup IT Analytics ユーザーガイド

NetBackup IT Analytics コンポーネント

NetBackup IT Analytics をインストールする際は、以下のコンポーネントをインストールします。

ポータルサーバー、ポータルサーバーソフトウェア、およびレポートデータベースはその関係性を理由として同時にインストールする必要がありますが、データコレクタは別途インストールすることが可能です。

ポータルサーバーソフトウェアをインストールすると、以下のソフトウェアがインストールされます。

レポートデータベースは、データレシーバから受信したすべてのレポートデータを (メタデータとして) 格納します。レポートデータベースをインストールできるのは、スタンドアロンサーバーか、ポータルサーバーと同じサーバーです。データベースをポータルと同じサーバー上にインストールするのが推奨される構成です。マネージドサービスプロバイダを使用する場合、レポートデータベースとポータルサーバーは通常オフサイトに配置され、ホストを行うのはそのサービスを提供するサードパーティプロバイダになります。

データは、製品ごと、データの種類ごとに特定の保持期間で実行される自動パージスクリプトによって、レポートデータベース内で管理されます。履歴データにアクセスできれば、さらに有用になるレポートもあります。レポートデータベースはメタデータのみを格納するため、レポートデータベース上のデータは比較的少量です (GB 単位)。

データコレクタは、集中型のリモート管理データ収集のメカニズムです。この Java アプリケーションは、バックアップサーバー、ストレージアレイ、スイッチなどのエンタープライズオブジェクトとの通信を担当し、ストレージのバックアップとリカバリ、および容量管理に関する情報を収集します。

データコレクタは継続的にデータを収集し、http または https 接続を使用して、別の Java アプリケーションであるデータレシーバに送信します。データレシーバはポータルサーバーで実行され、受信したデータはレポートデータベースに格納されます。ポータルを使用してレポートを生成すると、ポータルはレポートデータベースにこの情報を要求し、その結果を、利用可能な多数のレポートのいずれかで返します。

データコレクタは、データコレクタの設定ファイルからすべての監視ルールを取得します。このファイルは、レポートデータベースに XML 形式で存在します。データコレクタを初めて起動すると、レポートデータベースからこのファイルがダウンロードされます。データコレクタはこのファイルを使用して、監視対象になりデータ収集プロセスに含まれるバックアップサーバー、ホスト、またはストレージアレイのリストを判断します。

データコレクタは、単一のインストールで任意の数のサーバーをサポートします。唯一の現実的な制限は、データコレクタが置かれるサーバーのメモリと CPU 処理能力です。