Backup Exec 23 管理者ガイド

Backup Exec Agent for Microsoft Hyper-V (Agent for Hyper-V) では、次のリソースをバックアップしてリストアできます。

• Microsoft Windows のサポートされているバージョンで実行される Hyper-V ホスト。

  サポート対象のオペレーティングシステム、プラットフォーム、アプリケーションのリストは、Backup Exec ソフトウェア互換性リストで参照できます。

• ローカルの Hyper-V ホストに存在するすべての仮想マシン。

• クラスタ共有ボリューム (CSV) に存在する仮想マシンなどのクラスタ Hyper-V ホスト。

• サーバーメッセージブロック (SMB) でホストされているディスクを備えた仮想マシン。

• スケールアウトファイルサーバー上でホストされているディスクを備えた仮想マシン。

• Resilient Change Tracking (RCT) 方式: この方法は、Microsoft Hyper-V Server 2016 以降でホストされ、バージョン 8.0 以降で構成されている仮想マシンで利用可能です。RCT は、仮想マシンの仮想ハードディスクで変更されたブロックを追跡するためのネイティブ Microsoft Hyper-V メカニズムです。バックアップ中に、Backup Exec により Microsoft Hyper-V に対して選択された仮想マシンのチェックポイントを作成するよう要求されます。このチェックポイントのバックアップが行われます。

  仮想マシンのバックアップ後、チェックポイントが仮想マシンのベースディスクに統合される前に、Hyper-V はチェックポイントを参照ポイントに変換します。参照ポイントは、仮想マシンディスク状態のポイントインタイムビューに相当します。

  同じ仮想マシンの増分バックアップ中に、Backup Exec は新しいチェックポイントを作成し、バックアップ用のソースとして使用します。Backup Exec は Hyper-V にクエリーを発行し、前回実行時に作成された参照ポイントと、現在実行中のバックアップジョブで作成されたチェックポイントとの間の増分変化を取得します。作成されたチェックポイントから、変更されたデータブロックのみがバックアップされます。

  Backup Exec は、RCT 方式を使用した、増分バックアップおよび差分バックアップの両方をサポートしています。

• 標準処理方式: この方式は仮想ディスク全体を読み込み、バックアップが必要な変更を識別します。変更されたブロックが識別されるとバックアップされます。Backup Exec は、この方式を使用した、増分バックアップと差分バックアップの両方をサポートしています。

• より高速な処理方式: バックアップされる別の新しいディスクにすべての変更を書き込むため、この方式は標準処理方式よりも高速です。Backup Exec は、この方式を使用した、増分バックアップのみをサポートしています。Hyper-V 増分バックアップおよび差分バックアップの設定を構成するには、「デフォルトのバックアップ設定の設定」セクションを参照してください。

保存状態のバックアップジョブのダウンタイムの量は次の条件によって決まります:

• 仮想マシンに割り当てられるメモリの容量。

• ホストのオペレーティングシステムの現在の負荷。