Backup Exec 23 管理者ガイド

Microsoft 365 のテナントを構成するには

1. ［バックアップとリストア］タブの［サーバーと仮想ホスト］グループで、［追加］をクリックします。
2. ［Microsoft 365 テナントの追加］を選択します。
3. ［テナントの構成］ウィザードで、テナントが存在する適切なリージョンを選択します。
4. (オプション) パブリックフォルダを保護するには、［パブリックフォルダの管理者］でユーザープリンシパル名 (UPN) を指定します。

   UPN には、root レベルからパブリックフォルダ階層全体への管理アクセス権が必要です。UPN は、バックアップジョブの作成時、パブリックフォルダのバックアップ参照時に検証されます。

   Exchange Online の場合は、次のリンクの PowerShell スクリプトを使用して、指定した UPN に root パブリックフォルダ (IPM_SUBTREE) とそのサブフォルダに対する所有者レベルの権限があることを確認します。

   https://aka.ms/PFPermissionScript

5. ［次へ］をクリックします。
6. Microsoft 365 テナントを構成するには、グローバル管理者のクレデンシャルでテナントにログインします。

   次に示す順序で操作を実行します。

   • ［コードのコピー］をクリックして、デバイスコードをコピーします。

     デバイスコードは 15 分後に期限切れになります。コードが期限切れになる前にログオン処理を完了してください。

     メモ:

     コードが期限切れになった場合は、［コードの更新］リンクをクリックして新しいデバイスコードを取得してください。

   • 認証リンクをクリックします。

     https://microsoft.com/devicelogin

   • デバイスコードを貼り付けます。

   • グローバル管理者のクレデンシャルを入力してログイン処理を完了します。

   • ログイン処理が完了したら、テナントの設定ウィザードに戻ります。

7. 認証が正常に完了したら、チェックボックスにチェックマークを付けて［次へ］をクリックします。

   Azure Active Directory アプリケーションがテナントの Azure Active Directory に登録されます。グローバル管理者権限は、Microsoft 365 データのバックアップとリストアを行う権限を Azure Active Directory アプリケーションに付与するために使用されます。

   Backup Exec では、グローバル管理者のクレデンシャルは保存されません。Backup Exec とテナント間のバックアップとリストアには、証明書ベースの認証が使用されます。

8. ［完了］をクリックします。

   テナントが追加されます。テナントプロパティには、テナントの種類、テナント ID、AuthCookie の詳細が一覧表示されます。Backup Exec は、証明書の有効期限に関するアラートを生成します。証明書を更新するには、テナント構成を更新する必要があります。

   Teams の場合、テナントを構成した後、チャネル投稿は Microsoft Graph Export API を使用してバックアップされます。これらは従量制の API で、追加コストが必要です。

テナントの詳細を表示するには

1. テナント名を右クリックし、［詳細］をクリックします。
2. 左ペインで、表示する詳細を選択します。

テナント構成を更新するには

1. テナント名を右クリックし、［更新］をクリックします。
2. 更新する構成を選択します。

   • 構成の更新

   • パブリックフォルダの管理者を更新

   • パブリックフォルダの管理者を削除

   • アプリケーションの追加

   • アプリケーションの削除

3. ［アプリケーションの追加］を選択した場合は、作成する追加アプリケーションの数を指定します。

   SharePoint Online 用の追加アプリケーションのみ使用できます。これらのアプリケーションには、SharePoint API 権限のみが割り当てられます。

   作成できるアプリケーションの最大数が Backup Exec に表示されます。アプリケーションを使用すると、バックアップおよびリストア操作中のスロットルが削減され、SharePoint データのバックアップとリストアのパフォーマンスが向上します。

4. ［アプリケーションの削除］を選択した場合は、削除するアプリケーションの数を指定します。

   SharePoint API を使用してアプリケーションの追加ワークフロー中に追加されたアプリケーションのみが削除されます。

   Backup Exec に削除できるアプリケーションの数が表示されます。

5. ［次へ］をクリックします。
6. 同じ手順で、グローバル管理者のクレデンシャルを使用してテナントを更新します。

   アプリケーションが作成されたら、テナントプロパティに移動して［詳細のフェッチ］をクリックすると一覧を表示できます。

テナント構成を削除するには

1. テナント名を右クリックし、［削除］をクリックします。

   テナントを削除すると、テナントに関連付けられているすべてのジョブが削除されます。

2. ［はい］をクリックします。
3. グローバル管理者のクレデンシャルを使用して、新しいテナントを追加したときに登録されたアプリケーションを削除する手順を実行します。